【総合型・学校推薦型選抜の準備】調査書とは?調査書が与える合否へ影響とは?
目次
1 調査書に関する基本情報
【1】 調査書とは何か?
「調査書」とは、高等学校の成績や活動状況をまとめた書類で、大学入試において志願者の過去の学習・活動内容を客観的に示すものです。調査書は成績のみならず、課外活動や欠席日数、資格取得の状況などが記載され、総合型選抜や学校推薦型選抜といった入試方式で重視されることが多いです。
【2】 調査書の重要性と大学入試への影響
調査書は、大学側が志願者の学力や人柄、学習意欲を評価するための重要な資料です。特に、総合型選抜や学校推薦型選抜では、試験の成績だけでなく、調査書に基づいた総合的な評価が行われるため、その内容が合否を大きく左右することがあります。
2 調査書の内容
調査書には、学業成績や評価に加え、生活面や課外活動の参加状況など幅広い情報が記されています。
【1】 成績の評価
調査書には各学年の成績が記録され、学業成績が数値化された「評定平均」として表されます。特に、総合型選抜や学校推薦型選抜では評定平均が一定の基準以上であることが求められる場合も多く、成績は合否の重要な指標のひとつです。
【2】 保有している資格
調査書には、英検やTOEICといった語学系の資格や、その他の検定試験など、保有している資格も記載されます。特に資格の取得は、学業以外での努力やスキルを証明するものとして、アピールポイントになります。
【3】 欠席日数や遅刻の数
出席状況も調査書に含まれる重要な情報です。無断欠席が多い、遅刻が多いといった状況は、学習態度の評価に影響するため、出席日数には注意が必要です。
【4】 特別活動の状況
クラブ活動やボランティア活動、生徒会での経験など、学校での活動実績も調査書に記載されます。これらは、学外活動や人間関係における能力を示すための大切な要素です。
【5】 評定平均の重要性
調査書に記載される評定平均は、成績全体の評価を示す重要な数値であり、大学側にとっては学業の安定性や学習意欲を見極めるための材料となります。評定平均が高いほど、選考において有利になる場合が多いため、日頃から成績を維持する努力が求められます。
3 調査書の準備と取得方法
【1】 調査書のもらい方
調査書は、志願者が通う高等学校で発行されます。発行を希望する場合は、事前に担任や進路指導の先生に相談して申請を行う必要があります。
【2】 調査書はいつ頃もらうのがベストか?
調査書は発行までに一定の日数がかかるため、志望大学の出願時期に間に合うように早めに手続きを行うことが大切です。高校によっては、発行に1〜2週間かかる場合もありますので、出願締め切りから逆算して計画的に申請しましょう。
【3】 調査書の発行にかかる日数
一般的には、調査書の発行には1〜2週間程度かかりますが、繁忙期にはさらに日数がかかる可能性もあります。早めの申請が安心です。
4 評価が低い時の対策方法
【1】 逆転合格のための戦略
調査書の内容が思うように評価されない場合でも、逆転合格を目指すことは可能です。まずは調査書以外の資料を強化し、他の評価基準で自身の魅力を伝えることがポイントです。
【2】 志望理由書や自己推薦書の書き方
志望理由書や自己推薦書は、調査書では表現できない自分の熱意や目標を伝える大切なツールです。自分がその大学を志望する理由を具体的に述べ、自分の成長意欲をアピールすることで、評価を高めることができます。
【3】 小論文の対策
小論文は、自分の考えや表現力を示す重要な項目です。過去のテーマや問題に触れて準備することで、論理的かつ分かりやすい文章が書けるよう練習しましょう。
【4】 面接対策
面接は、調査書や書類には表れない志願者の人柄や意欲をアピールする機会です。事前に大学の求める人物像を理解し、入念な練習を行いましょう。
5 まとめ
総合型選抜や学校推薦型選抜において、調査書は重要な評価材料です。成績や活動実績だけでなく、志望理由書や小論文、面接で自分をしっかりアピールすることで、合格の可能性を高めることができます。