総合型・学校推薦型選抜のエントリーシートとは?例文とともに書き方紹介!
大学の総合型選抜(AO入試)や学校推薦型選抜(推薦入試)を受ける際に必ず求められるのが「エントリーシート」です。エントリーシートは、あなた自身をアピールする重要な書類であり、合格の鍵を握ると言っても過言ではありません。本記事では、エントリーシートの基本情報から書き方のコツ、さらには志望理由や自己PRの書き方例までを紹介します。
目次
1 エントリーシートの基本情報
【1】 エントリーシートの重要性と特徴
エントリーシートは、総合型選抜や学校推薦型選抜での合格を目指す学生にとって、志望する大学への第一歩となる大切な書類です。これは、大学側があなたの人物像や学力以外の部分を知るための手段として使われます。総合型選抜の場合、学力だけでなく、あなたの個性や熱意、特技、過去の経験などが評価されます。そのため、エントリーシートは単なる履歴書ではなく、あなた自身のストーリーを伝える重要なツールです。
【2】 大学によって異なる記入項目
大学ごとにエントリーシートの記入項目は異なります。基本的には志望理由や自己PR、学業や部活動、ボランティア活動などの経験を求められることが多いですが、大学独自の質問が加えられることもあります。例えば、「大学で学びたいこと」「自分の強みと弱み」「今後のキャリアビジョン」など、大学が求める人物像に合わせて記入内容が変わります。応募先の大学の選抜要項や過去のエントリーシート例をしっかり確認しておくことが大切です。
2 エントリーシートを書く方法
【1】 テーマのリストアップ方法
エントリーシートを作成する際、まずは書くべき内容のテーマをリストアップすることから始めましょう。例えば、「自己PR」「志望理由」「特技や実績」など、大学側が求める情報を整理してみてください。さらに、自分自身の経験や特技、将来の目標について考え、どのようにそれをエントリーシートに落とし込むかを考えます。思いつく限りのアイデアをリストにし、その中から重要なテーマを選び出すことで、内容を絞り込むことができます。
【2】 アピールポイントの工夫
アピールポイントを記入する際には、他の受験生との差別化を図るための工夫が必要です。自分の強みや特技を単に羅列するのではなく、それがどのように自分の成長に繋がったのか、どんな経験が役立ったのかを具体的に書きましょう。また、社会的貢献や地域活動などもアピールポイントにすることで、大学側に「社会的責任感がある人物」として印象づけることができます。
【3】 志望学部・学科への結びつけ方
志望学部や学科の選択理由については、単に「興味があるから」「得意だから」といった抽象的な理由ではなく、具体的な背景や経験を交えて書くことが重要です。例えば、「高校時代に学んだ○○をさらに深めたいから」「〇〇分野の問題に対して解決策を提供したいから」など、自分がなぜその学科を選んだのか、その理由を明確に説明できるようにしましょう。
3 志望理由や自己PRの書き方
【1】 志望理由の書き方
志望理由はエントリーシートで最も重要な部分です。ここでは、なぜその大学を志望するのか、その学部・学科を選んだ理由を明確に伝える必要があります。
【2】 例文
【良くない例】
「私は子どもの頃から〇〇が好きで、この学科に進みたいと思いました。」
このような理由は一般的すぎて、説得力に欠けます。
【良い例】
「高校時代に参加した〇〇プロジェクトで、〇〇の分野に関心を持ちました。特に、〇〇大学の△△教授が行っている研究に感銘を受け、将来この分野で活躍するためには、この大学で学ぶことが最も適していると考えました。」
このように、具体的な経験や理由を交えて、自分の熱意をしっかりと伝えましょう。
【3】 自己PRの書き方
自己PRでは、自分の強みや個性をアピールすることが求められます。ここでは、あなたがどのような人間であり、どんな能力を持っているのかを端的に伝える必要があります。
【4】 例文
【良くない例】
「私は何事にも真面目に取り組みます。」
この表現は一般的すぎて、自己PRとしては弱い印象を与えます。
【良い例】
「私は、毎日の勉強をコツコツ続けることで、成績を大きく向上させました。特に、英語のスピーキング能力を高めるために、毎日30分間英会話を練習し、〇〇大会で優勝した経験があります。この努力家としての姿勢を貴学で活かしたいと考えています。」
自分の経験を具体的に述べ、どのように成長したか、どのような結果を出したかを示すことが大切です。
4 エントリーシートに関するよくある質問
【1】 エントリーシートのもらい方
エントリーシートは、通常、各大学の入試ページや募集要項からダウンロードできます。また、学校推薦型選抜の場合は、学校から提供されることもあります。提出期限や必要な書類についても確認し、余裕を持って準備しましょう。
【2】 訂正方法
エントリーシートに記入ミスがあった場合、訂正方法は大学によって異なります。一般的には、訂正を加筆するか、訂正印を押すなどの対応が求められます。訂正が可能かどうかを事前に確認し、必要な場合は訂正方法に従って手続きを行いましょう。
【3】 自己紹介欄と自己PRの違い
自己紹介欄と自己PR欄は似ているようで異なります。自己紹介は基本的にあなたの基本情報(名前、年齢、出身地など)や簡単な自己紹介を記入する箇所です。一方、自己PRはあなたの強みや特徴、過去の経験を基にして自分をアピールする部分です。エントリーシートを書く際は、この違いを理解して適切に使い分けるようにしましょう。
5 まとめと重要ポイント
エントリーシートは、総合型選抜や学校推薦型選抜での合格を目指すうえで非常に重要な書類です。志望理由や自己PR、過去の経験を具体的に示すことで、大学側に自分をしっかりとアピールすることができます。書き方のコツを抑え、他の受験生と差別化を図るためには、自己分析をしっかりと行い、自分の強みや志望理由を具体的に伝えることが大切です。最終的には、エントリーシートがあなたの「熱意」を伝える最大のチャンスであることを忘れずに、心を込めて作成しましょう。