工学部は、大学の理系学部の中でも知名度が高い学部の1つです。
工学部を志望するなら、
まず工学部ではどのようなことを学び、卒業生がどのような職業へ就くケースが多いのかについて、くわしく知っておくと良いでしょう。
今回は、工学部で学べることや工学部卒業生の主な就職先などについてご紹介します。
理系学部への進学を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
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工学部は主に、「工業生産=モノづくり」に関わる学問を習得するための学部です。
学べる内容は多岐にわたりますが、
代表的なものには「機械・電気工学」「建築・土木工学」「材料・金属工学」「情報・通信工学」などが挙げられます。
また、大学によっては「航空・宇宙工学」や「資源・エネルギー工学」など、
より専門的な分野に関われる学科が設けられている場合もめずらしくありません。
その他には、企業組織を工学的な考え方でつくるための「経営工学」、工業製品や建築のデザインなどに関わる「工業デザイン」など、
文系・芸術系的な要素が加味された学科もあります。
工学部に進学するために、取得が必要な資格は特にありません。
まずは受験勉強にしっかり取り組み、入試をクリアして大学に入ることを優先してください。
ここでは、工学部へ進学して学ぶことで取得できる、あるいは取得を目指せる資格について、国家資格を中心にご紹介します。
工学部では、中学・高校における理系科目の教員免許を取得することができます。
理科や数学をはじめ、大学によっては実業系高校の工業系科目や情報系科目の教員免許も取得可能です。
ほとんどの4年制大学では教職課程を選択できるため、もし教員免許の取得を視野に入れているなら進学後に教職課程の選択が必要になります。
工業や情報の教員免許を取得したいと考えている場合は、志望する大学の教職課程にそれらの科目が含まれるかも確かめておくと良いでしょう。
工学部で建築学を学ぶ場合、卒業すると建築士の国家資格を取得するための受験資格が得られます。
建築士資格には木造建築士・二級建築士・一級建築士の3種類がありますが、
4年制大学の建築系学科で学び、卒業した場合は二級建築士の受験資格が得られます。
ちなみに、建築系の学歴がない場合は実務経験を7年以上積まないと二級建築士の受験資格が得られません。
建築士を目指す方なら、工学部で建築を学ぶことでぐんと目標に近づけるといえます。
工学部の自動車関連学科では、大学によって在学中に自動車整備士の資格が取得できる場合があります。
一般的には、自動車整備士の国家試験を受験するには一定の実務経験が必須となるため、将来的に取得したいと考えているなら近道になるでしょう。
自動車整備士資格は大きく分けて三級、二級、一級と特殊の4つに分けられますが、扱える車種などでさらに細分化されています。
一般的な自家用乗用車の整備をプロレベルで行うなら、二級自動車整備士以上の資格を取得するのが現実的といわれ、
実際に工学部で在学中に取得できるのも二級自動車整備士資格であるケースが大半です。
工学部に進学して自動車整備士を目指す場合、在学中に資格取得が可能かどうかを確かめてから志望大学を検討しても良いでしょう。
工学部の建築系学科を卒業すると、主にハウスメーカーや工務店、設計事務所などに就職する場合と、公務員になるケースに分けられます。
電気系の場合は電機メーカーや電力会社、通信業者などが主な就職先です。
また、近年ではコンピューター関連の技術職に就く卒業生も増えています。
機械系の場合は自動車や電機、重工業系のメーカーや鉄鋼会社などへの就職が多くなっています。
ソフトウエア開発や通信系の業界が主な就職先です。
また、電機メーカーや精密機械関連の業界へ就職する卒業生も多数います。
工学部のいずれの学科においても、大学院へ進学する卒業生が非常に多いのが特徴です。
大学によっては、卒業生の半数ほどが大学院へ進むケースもあります。
今回は、工学部で学ぶことや取得できる資格、卒業後の進路などについてご紹介しました。
将来暮らしに役立つモノを生み出したり、改良したりしてみたい方や、生活インフラをより豊かに進化させたいと思っている方は、
得意科目を生かして工学部へ進むことをぜひ考えてみてはいかがでしょうか。
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