日本の大学全部行った男、山内太地です。こんにちは。
「早稲田大学国際教養学部の就職ってどうですか」という質問があったので お答えしたいと思います。
早稲田大学のホームページやパンフレットには載っているのですが、
そのデータを見ただけではよく分からない方も多いと思うので、私なりに調べてきた感想ですが、いったい早稲田大学の国際教養学部を出ると何になっているでしょう。
一番多いのはサービス業で18.1%です。メーカーが16.9%。
意外とものを作る会社に行く人多いんですよ、国際教養系って。
例えば自動車であったり電化製品であったりコンピューターであったり。
なぜかというと、これらの製品はやっぱり輸出するからですね。
海外の人に買っていただきたい。
その時に世界とやり取りをするビジネスということで国際教養学部の人の高度なリベラルアーツや英語力、留学してきた能力というのは企業から高く評価される。
そのため、メーカー製造業に強いこれは文系の中では特徴的です。
そして情報通信業界が16%。
これもやはり情報通信コンピューターあるいはコンピューターを使ったサービスなどの会社は世界とつながっているし世界と厳しい競争にさらされています。
その時に理系のコンピューターの専門家の社員ももちろんいるのですが、そうではなくて世界とやりとりをしたり、新しい発想から仕事を創り出す時のパートナーとして、
国際教養学部の人はぜひともコンピューターの仕事に来てほしいという企業のニーズがあります。
一般的な商業が13.5%。
これはいろんなビジネスです。
どんな会社だった入れるということですね。
そして、金融が10.9%。実はこれは早稲田では少ないです。
政治経済学部や商学部だと銀行、証券会社といった金融機関って、
すごく多いんですよ。
ところが国際教養学部の学生たちは、おそらくは金融業界に他学部ほどがいきたいと思わないんですね。
それはなぜかというと、ドメスティックだからです。
金融業というのは、日本国内のお客さんと仕事をする傾向が強いんですね。
そのため、他の部署、仕事に比べると、海外と何かをして活躍するというイメージが少ない。
もちろん国際金融、実際にはそうではない面もあるのですが、メーカーや情報通信、商業サービスといった方が、自分たちが勉強してきたことをすぐに国際的な舞台で使えるというイメージがあるのだと思います。
そのため、金融は少ないんですね。少ないですが、もちろん1割いるわけですから皆さんがどうしても金融業界で活躍したいという場合、たとえば政治経済学部より不利だというふうに感じないで大いに国際教養学部で学んでほしいと思います。
そして、マスコミが7.7%なんですね。
早稲田はもともとマスコミに強いと言われているのですが、7%ぐらいだから少ないかというとそうではなくて、入りたいと思った人はおそらく入れます。これがやはり早稲田の魅力。
多くの人をはじめからマスコミを目指していないんですね。
目指している人、テレビ局や新聞や出版に行きたいという人は、しっかり早稲田大学で勉強すれば入れないこともないです。
やはりマスコミには強い大学ですから、これは頑張ってほしいですね。
そして旅行運輸業界5.3%。すごく少ないと僕は思います。
やっぱり、国際系の他の大学の学部って、旅行業界とか航空業界とか鉄道会社、
ホテルっといった所ってすごく多い大学があるのですが、
早稲田大学ずいぶん少ないなというのが、私がデータを見た印象です。
これは他の学校との大きな違いですね。
もちろん少ないとはいえ、旅行業界へ行こうと思えば行けますが、学んできたことを生かすのは観光や旅行業界だけではないという風に早稲田の学生が考えているということがこのデータからわかります。
これがとても面白い。
そして公務員は3%。
教員はわずか0.7%です。
国際教養学部を出て学校で英語の先生をやる人がはっきり言ってほとんどいない。
公務員も3%ですから、
公務員を目指してがんばろうという人は、たくさんはいない。もちろん、本気でなりたい人はなれているわけですね。
国際教養学部を出ると何も仕事につけるのだろうという時に多い所から言うと、
ザービス、メーカー、情報通信、商業これは商社とか、
このあたりが中心になってくる。もちろん早稲田ですから、どんな会社も入れるのですが、この多くの卒業生が行っている業界というのは、おそらく何らかの形で国際教養学部と相性がいいのです。
今すぐ高校生の皆さんが、情報通信産業に行こうとかメーカーに入ろうと思わなくていいです。
でも早稲田で4年間学んでいるうちに、この業種に行っている人が多いというのはどんな親和性があるんだろうなというのをちょっと考えると、自分に合った良い会社が見つかっていくと思いますね。
そういう点で早稲田に限らず、自分が行きたい大学や学部からは何の業界に就職しているのかというデータはしっかり見ておくべきです。
これ他の大学行く人も一緒。
ぜひ参考にしてください。 ありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。多くの受験生が、大学受験をする際に様々なことで悩みを抱えています。
メガスタ高校生では、受験生の悩みをLINE、電話でもご相談いただけます。
一人で悩まずに、大学受験のプロにお気軽にご相談ください。