みなさん、こんにちは。
日本の大学全部行った男、山内太地です。
「明治大学農学部VS東京農大」
この対決どうでしょう。
明治大学農学部というのは、
私立大学の首都圏の農学部ではトップです。なにせ早稲田、慶應にありませんからね。
一方、東京農大。偏差値がすごく高いわけではないが、もちろん農業の大学としては、名門です。
どっちがいいのかと。
偏差値が高いから明治に行っちゃうとみんな思うでしょうが、
もちろん、それはそれで正解なんですよ。
でも、気をつけないといけないのは、じゃあ何が違うの。
明治大学の農学部は、学問領域が狭いんですね。
いろいろやりたい人は東京農大のほうが向いています。
これをちゃんと知ってほしいので、解説しますね。
だから、対決というのは勝ち負けじゃなくて、やっぱり自分のやりたいこと向き不向きをよく理解をしてください。
明治大学の農学部は、まず一般的な農業をやっている農学科。
生物学を学んで植物を育てる農芸化学科。これは科学と生物ですね。
そして目に見えない小さな生物の世界。微生物や電子顕微鏡で見るようなバイオテクノロジーを扱う生命科学科。
最後に文系の経済や経営といった分野を扱う食料環境政策学科の4つなんですね。
実はこれは、農学という大きな学問の世界の中では、非常に狭い世界しか使ってないんですね。
言うなれば、ベストアルバムなんですよ。好きな歌手の好きな曲だけちょっと集めているみたいな。
農学、農芸化学、生命科学そして文系寄りの食料環境政策。
この4つの分野の学問領域が自分にピッタリ合っていると言う人は、
どうぞ明治へ行ってください。
もちろん良い大学です。
では、東京農大は他に何が出来るんでしょう。
なんとですね。東京農大って元々は農学部しかなかったんですが、今や6学部も持っているんですね。
だからアルバムが6枚あるわけで、何百曲もあるみたいな。
ですから、非常に学問領域が広いので、
東京農大で勉強できるこの分野というのは、例えば明治にないんですよ。
だから、それがやりたい人は東京農大のほうがいいんですね。
じゃあこの6学部どうなっている。
まず、農学部があります。これは当然。根本。農業ですね。
ただし、東京農大ってほとんど世田谷区にあるんですが、この農学部だけ4年間
神奈川県の厚木です。
農場を持っているので。郊外のキャンパスで過ごす。
そこでいわゆる農学科とデザイン農学科、それから動物科学。これは畜産ですね。
牛や馬や豚。そういった領域を扱う。
あとは、生物資源開発と言うんですけど、大きくは厚木の農学部は、この明治の農学部みたいな基礎的なことをやる。郊外で農場があるよと。
2つ目が、応用生物科学部です。
これは明治で言うところのさっきの農芸化学なんですね。生物学と化学を勉強する。
バイオテクノロジー寄り。
ただし、植物とか生物学。
3つ目の生命科学部が、さっきの明治の生命科学科と同じ目に見えないバイオの世界。
目に見えるバイオの世界やりたければ応用生物科学部。
目に見えないバイオをやりたければ、生命科学部なんですね。
明治の学科が学部になっているんです。
東京農大の4つ目が、地域環境科学部。
これは明治大学にはない分野です。
まず森林。林業ですね。木を伐る。
それから、農業土木が勉強できる生産環境工学。これはトラクターをつくったり、用水を掘ったりといったような、かなり工学寄りです。これも明治にはありません。
国立だと宇都宮大学とか、まあ東大農学部とかに当然あるんですけど、
そして造園。
造園と言っても別に公園作るだけではなくて、
都市開発や緑地といった勉強ができる。この地域環境科学部の森林、農業土木、造園といった分野は明治大学にないんです。
ですから、本当にこの分野やりたいんだったら、偏差値とか関係なく東京農大か国立大の農学部に行く。東京農工大みたいな。
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