みなさん、こんにちは。 日本の大学全部行った男、山内太地です。
今日は、横浜市立大学、出光直樹先生からお話をお伺いします。
先生、どうぞよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
※以下、出光直樹先生青文字表記
横浜と言いますとですね、横浜国立大学と横浜市立大学があるということは、
全国の受験生の皆さん知ってるんですが、
今日は横浜市立大学ということで、
どんな学部があるんですか?
全部で5つの学部があります
。
文系から医療系にかけていろいろあるんですが、
まず国際教養学部。そして国際商学部。
この2つがいわゆる文系の学部ですね。
それから理系の理学部があり、
4番目にデータサイエンス学部というものを掲げています。
これは文系と理系の融合型って僕らは言っています。
最後の5つ目の学部としては、医学部があります。
ただ5つ学部があるうちの、
最初の4つは、学科が1個だけなんですけども、
最後の医学部だけは、6年生の医学科と、
4年生の看護学科があります。
なので、受験の時に選んでいただく単位としては、
6つの学科ということで、僕らはいつも言っています。
国公立大学というと、お正月明けに大学入学共通テストを受験して、
その後2月に2次試験が各大学であるというイメージが強いんですが、
なんとこの横浜市立大学は、秋の10月に、
併願できるタイプの入試があるというふうに伺ったんですけども。
はい。やっております。
少しスライドを使いながら紹介をしていこうかなと思います。
入試に関するクイズですよ。ということで、
横浜市立大学のすべての学部ではないんですけど、
その中の国際商学部と、理学部と、データサイエンス学部では、
まず最初に山内さんが言ってくれたように、
大学入学共通テストを受験することなく、
10月の上旬に、90分の筆記試験と面接を受けて、
で、その結果うまくいけば10月の下旬に合否が決まり、合格ができる。
その後なんですけど、合格した場合は、12月に入学金を納めてもらうんですが
なんとその後も、横浜市立大学への入学の権利を確保しつつ、
引き続き他大学の試験を受け続けることが可能である。
すなわち他大学で、もっと横浜市大よりも行きたい大学に合格した場合には、
横浜市立大学への入学を辞退して、他大学に進学しても良い入試がある。
というとですね、聞いている高校生、目丸くするんですけど、
イエスなんですよ。
どういう入試かというとですね、
科学オリンピック特別選抜という名称でやっています。
ただ結構出願資格に、ごちゃごちゃ書いてあるのは、
さっき言ったような、10月のタイミングで行う試験に、
誰でも彼でも応募できるっていうのは、
文部科学省の方で定めている入試のガイドラインに、違反しちゃうんですね。
やはりこれは特別な入試であると。
特別なプロフィールの人に対象としている。
従来というかですね、多くの大学ではこういう早いタイミングでは、
海外帰国生とか、社会人とか、留学生。
要するに特別なプロフィールの方向けの入試をやっていて、
横浜市大もそれやってるんですね。
それと同じ日程というか、実際は同じ試験問題を使って、
少し特別な準備をしてくれた高校生を対象に、行うということなんですね。
ただここに書いてある、その応募資格というものなんですが、
実は普通の高校生にとって、めちゃめちゃハードルの高いものではありません。
高校生2年生以下注目というのはですね、
高校2年生の10月までに、気付いていただかないと、
物によってはもうスケジュールが間に合わないから、
こういう書き方してるんですけども、
例えば、この国際商学部と、データサイエンス学部では、
日本数学オリンピック予選というのが、毎年1月に行われます。
予選というので、コロナ前は最低都道府県に1箇所の会場で、
コロナ期間中はそのオンラインでしたけども、
来年の1月はですね、また対面が復活するようです。
そこで受けていただいて、このコンテストはですね、
Aランク、Bランク、Cランクっていう3段階で成績出るんですが、
このBランクイコール平均点なんですね。
というものと、英検の2級のですね。
ただの合格ではなくて、CSSコアの2200というちょっと高めの水準。
ないしはそれに同等のTOEICとかの英語の資格があると、
応募できるというものなんですね。
そのなじみのある英検でいうと、
英検の2級の上の方の合格水準というのは、
まあ国立大学のね、うちのような国立大学を狙う高校生にしてみたら、
それで怖気づいてたら、そもそも話にならないというぐらいの水準ではあります。
それからこの数学オリンピックの予選の平均点ってどうかっていうと、
国公立の学部を狙おうという人にしてみたら、
そんなに高いものではありません。
ちなみにこの数学オリンピックの主題範囲は、
理系の数学Ⅲは含まれてないんですね。
数学Ⅰ、A、Ⅱ、Bというですね、
国公立の受験だったら必須である、数学4科目分の分量、内容なんですね。
理学部の方はですね、対象となるコンテストに、
数学の他に、物理と科学と生物のコンテストが
これは毎年7月に行われているんですけど、
それも含めています。
対象となるコンテストが4種類あるんですけど、
英語の資格との組みあわせを、2つ用意してあって、
一つだけのコンテストで平均点取った場合には、
英検準1級ってだいぶ高いレベルの英語の資格。
ないしは4つあるコンテスト資格2つ出て、平均点取ったら、
この英検2級のCSE2200ぐらいいいですよという風にしてるんですね。
なので早いうちから情報を掴み、あとこういう入試があるんだと。
ちなみにこの入試はですね、ここにURLあるように、
うちのホームページに出してるんで、
何ら隠してないんですよね。
ただ、面白いことに皆さん気づかないんですよ。
気づかなくて、あとで、志願者数とかのあれも出しますけど、
意外と少ないんですね。
倍率もそう高くはありません。
でさっきも言ったように、9月に出願して、10月に試験があって、
筆記試験と、面接と、あとですね英語の資格もすごく高い英語の資格を出すと、
5%ぐらい加点をするというのは用意してます。
少なくても、しっかりこの筆記試験が取れればOKです。
筆記試験の問題についても、ウェブサイトの方にも公表しています。
ちなみに理学部はですね、
名称が小論文って言ってるんですけど、
中身は物理科学生物から2題選択する理科です。
誰もはいってない。
そうなんですよ。今年の出願はもうあったんですね。
10月ぐらいには結果全部出しますけども、
結論から言うと、国際商学部ですね4年ぶりに1人応募がありました。
理科と、DSが、1人か2人ぐらいずつなんですね。
この2020年は、非常に理学部が多かったんですけども、
ちょっとその後水準を上げたり、
そしてコロナになっちゃったりしたりして、
今人数としては少ないというところなんですね。
金かけて宣伝してないからっていうこともあったりとか、
コロナで対面型のオープンキャンパスしなくなったら、
ちょっとこういうの気づかなくなった人も出たりかな。
ただ、面白いぐらいに、例えばこれで入った大学生のいた高校なんか、
これはすごい入試だぞと思ってですね、
進路指導で注目して、翌年から体制整えて送るかと思うと、
そんなことないんですよね。
なんか不思議なニュースで受かったぐらいでしか、
組織的に引き継がれないというところがあって、
あとはやっぱり名称としては、
それなりに仰々しい化学オリンピック特別選抜ってありますので、
手に取った資料の一覧表に、これがあっても自分に関係があると思って、
次のページに行かない人が圧倒的ですね。
非常にそれ面白いなと思いました。
これはもったいないですね。
でもやってること自体があんまり知られていないという。
まあただ募集人員はですね、若干名というのをうたっていて、
他の帰国生とかね、留学生の人も含めて若干名で、
恒常的に10名以上取るわけでもないけども、
最終的に10名以内ぐらいの人が入学してくればいいと。
いうようなイメージでやっていて、
実際学部ごとには、他の入試区分の人も含めて10名弱ぐらい入ってくるんですよね。
4つの学部、ここに国際教養はないですけど、
国際教学部なんかも含めて、
帰国性とか、バカロニアとかこういうので、
40名ぐらいの人が入ってくるんですけど、
全体の人数でいけば、1割弱ぐらいのところであると、
若干名という運用ができるということがあって、
このぐらいだからこういう早いのでも、
特にハレーションもなくやれるのかなというところなんですよね。
ただほんと、一人一人の受験生の方ですね、
ぜひ気づいてほしいということですよね。
受験生だけじゃなくてね、高校の先生もですね。
あの、他の大学に入ったら入学金返ってくるんですか。
いいえ、さすがにそこはですね、
あの入学金は入学金ですので、12月の段階でざっくり言って、
横浜市民の方は半額なので14万円ほどで、
それ以外の方は定価の28万円ほどの入学金は、
12月を過ぎたらいただいちゃいます。
その後に辞退の連絡があっても、心よく手続きを進めさせていただく。
ちょっとその入学金以外の、+αで払ってもらってるお金は、
当然お返しはするので、そういった手続きをしています。
なので実際に入ってくるのが、合格者のね半分ぐらいということなので、
それはそれでOKなんですね。
辞退していいですよっていう部分に、実はこれを入れようと思った、
僕がデザインしていたんですけど、2つ動機があります。
一つはですね、第二志望で横浜市立大学を受けてもらう仕組みとして入れたかったというのがある。
というのは、いわゆる一般入試の世界では、
国公立大学においては、前期日程が第1志望で、
後期日程が第2志望ですよ。
というそういう大きな制度設計にはなっていますね。
ただ横浜市内もですね、多くの学部ではもう、前期日程だけなんですね。
後期日程をやっているのは、
データサイエンス学部、そして今年から理学部が後期日程を導入するんですけども、
やっぱり多く普及してないですね。
その理由はなぜかなと思うと、合格が決まるのが遅いと思うんですよね。
3月の20日ですよ。
前期日程だって3月の10日ぐらいで、
多くの高校生にしてみると、卒業式後ですよね。
進路の指導の先生だって、
相手にしてくんないってことはないとは思うんですけど、
やっぱり私立大学で進学する友達はもう進路が決まってる中、
進路も決まってないし、しかも後期まで至っちゃ、
もう本当に年末ぐらいですよね。
バタバタしたところで、なかなかこう落ち着いて決めていくにはどうかなっていうスケジュール。
受け取る大学としてもそうなんですよね。
授業日数の確保ってことがあるので、4月1日からすぐにですね、
いろんなオリエンテーションとか、授業とかあるので、
本当忙しないんですよね。
それを考えた時に、第一志望落ちてから、
第2志望の行き先が決まるっていう仕組みだけじゃなくて、
受け取る大学としても、
いやこの子だったら第2志望で来ていただいたらいいよなっていう子に対して、
事前に合格通知さしあげて、
第2志望できたとしても、まあこれはこれでいいよねっていう、
納得感を最初に確保したまま、
他大学にチャレンジしてもらって、
それでうまくいったら他大学に行っていただいていいし、
ダメだったら納得の上で横浜市大に来てもらう。
そういう仕組みがやっぱりあるべきなんじゃないかなっていうのが、
これが一つですね。
もう一つは、総合型選抜というのをね、
これらの学部でもやっています。
こういうのがに向いていて、自分で自分のことをちゃんとキャリアをデザインして、
アピールしてやれる子もいるんですけど、
やっぱりそこまでできない子もいるわけですよ。
そういった受験生に、
ただ共通テストを受けて頑張れというだけじゃなくて、
もうちょっと小分けにしたこういうステップですよね。
それこそこういったコンテストや、英語の資格の積み上げをしてもらって、
その上でチャレンジしてもらう。
そういう道も用意したいなというのがあって。
その2つの思いからデザインをしてこれを入れました。
というわけでですね、全国的には知られてないということで、
この動画を機に、全国の高校生や、高校の先生に、
知っていただきたいということで、横浜市立大学の、
「科学オリンピック特別選抜」という、
秋に合格が決まる入試をご紹介しました。
どうも先生ありがとうございました。
ありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。多くの受験生が、大学受験をする際に様々なことで悩みを抱えています。
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