みなさん、こんにちは。
日本の大学全部行った男、山内太地です。
旧制高校だった国立大学ネームスクール編!という話をしたいと思います。
旧制高校というのは戦前の高校です。
これは今の高校と違います。
今の高校は戦前の旧制中学です。
それは男子だけで、女子の場合は高等女学校でした。
男子で旧制中学を卒業した後、旧制高校に進学して
旧制の大学、例えば東京帝国大学とかに行くという流れがありました。
この旧制高校というのは、なんと全国にわずか8つしか作られませんでした。
これをナンバースクールといいます。
東京・仙台・京都・金沢・熊本・岡山・鹿児島・名古屋
にしか作られなかったんですね。
高校8校しかないのかということで、もっと増やしてほしい。
そこで、その後から作られた高校は
数字をつけないで地名をつけました。
これを、ネームスクールといいます。
各県に全部あるわけではないんですが、いくつかできたわけです。
これを紹介していきたいと思うんですけども、
全て今は大学になっています。
山口高校
これが山口大学ですね。
新潟、松本
松本は県庁所在地の長野ではなく、松本市です。
だから今も、信州大学の本部が松本なんですね。
松山
これは愛媛大学になります。
水戸、茨城大。
山形、佐賀、弘前。
青森県は青森市ではなく、弘前市に国立の弘前大学があるのですが
ネームスクール、戦前の高校が弘前にあるからで松本と同じなんですね。
松江、これは島根大学になりました。
大阪、これは大阪大学になりました。
浦和高校、これは埼玉大学になりました。
福岡高校、これが九州大学になったんですね。
九州帝国大学と合体したわけです。
高知、静岡、姫路。
姫路は現在の神戸大学になりました。
姫路から神戸に引っ越しちゃったんですね。
広島、富山。
ということで、全部の県にはないんですれども
いくつかの大きな県に設置されています。
これが現在ほとんど、その県の国立大学になったんですね。
ネームスクールの高校があった国立大学が
現在でも名門国立大学である証拠を申し上げます。
それは、文学部と理学部があることです。
旧制高校は、経済高校とか医学といったことは
その上の大学でやりますから、
大きくは高校の文系・理系のように文理の勉強を中心にやるんですね。
学問の基礎を。
そのために、ネームスクールがあった県の国立大学って
今でも文学部とか人文学部と、ちゃんと理学部があるんですよ。
これが設置されていなかった県の国立大学は
実用的な学部中心なんですね。
工学部と教育学部はほとんどの県にありますし
経済とかそういう学部があるんだけど、
ちゃんと文学と理学が揃っているというのは
名前を出した県の国立大学です。
なのでこれらは、はっきりと伝統校としては
輝いた栄光の歴史があるわけですよ。
そもそも国立大学で文学部を持っていない所も多い訳ですね。
昔の大学って、もっと実用的な人材育成のイメージが強いので
東大ですら、医学や工学、農学とか
明治維新のあとの人材育成で即戦力になる人をつくる。
そういう時に学問の基礎である文学、あと理学部を持っている大学は
意外と少ないんです。
工業系から始まったところは工学部しかなかったり。
そういう感じで、このネームスクール発祥の大学は
特に文学部に行きたい人、それから理工系でも理学がやりたい人にとっては
伝統校なのでオススメの大学です。
そして、これらの大学はすべて戦前の旧制高校だった時代の
伝統が資産としてしっかり残っていますので
そういう歴史のある大学は、
入ったあとの研究教育の環境としても
とても優れていると思います。
ぜひご検討ください。
ありがとうございました。
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