はい、みなさん。こんにちは。
日本の大学全部行った男、山内太地です。
地方国公立大学VS都会の私立大学という話をしたいと思います。
今日は鳥取大学の森川先生からお話をお伺いしたいと思います。
どうぞ先生よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
※以下森川先生青色表記
私も全国の高校で講演してるんですけど、
例えば首都圏や関西に行くとですね、家の近所に有名私立大学がたくさんあるわけですよ。
そういうところの高校生とか保護者の方にですね、この全国の国立大学もいいよを申し上げても、
正直なところなかなかご理解頂けない方も多くて、
ぜひですね、今日は鳥取大を含む、地方国立大学の良さ、
正直なところ都会の私立と比較した場合、もちろん都会の私立には都会の私立の良さはあると思います。
でも今日は鳥取大学の先生にお伺いしてるんですから、地方国立のここがいいぞというのをぜひお願いしたいと思います。
そうですね。
まずは通学時間です。
5分以内の学生が、2割ぐらいいます。目と鼻の先ですね。
2割ぐらいが大学から5分以内のところに住んでる？
はい。それも講義室が基準ですから、
本当に大学の敷地に住んでるんじゃないかというぐらいの、
正門でてすぐにもワンルームいっぱいあります。
(通学時間が)10分以内(の学生)で、7割超えてます。
平均が通学時間、7,8分です。
それは皆、外宿ということですね？
そうですね、鳥取大学の学生の83%は、鳥取県外です。
8割がた下宿？
鳥取県内(からの進学)が、17％なんですけど、鳥取県の米子ですとか、
(キャンパスが)遠いところもありますので、一人暮らししている学生がなんと、9割です。
へー！都会の高校生や保護者が、地方国立に行かない最大の理由が、お金がかかる。
アパート代や、生活にかかるんだっていうんですけど、これ対して先生、何か反論があるそうで。
はい。鳥取市内の平均家賃、約3万1000円です。
ほー！安い。お風呂ついてます？
もちろんです。
いわゆるセパレート、それで3万1000円です。
ユニットバスだとさらになんと1万円引いてくれます。
え、ユニットバス、普通じゃないですか？学生の一人暮らしは。
それは古い型ですね。今学生さんの9割はセパレートタイプに住んでいます。
え、要はバストイレ別なんですね。
そうです。一人暮らしなのにその必要あるんですか？
やっぱり快適ですもんね。
快適です。そりゃあ。
あと部屋の大きさが大体7.5帖が平均です、鳥取大学の学生は。
それで30,000円ぐらい？
はい。今セパレートに住んでいる一人暮らしの方が多いんですか？
ユニットバス(の賃貸)が非常に困ってて、大家さんが大変なので、家賃を下げていると。
だから2万円ちょっとですね。
ユニットバスの方がもうマイノリティだと。
はい。超マイノリティです。
僕はビジネスホテルの感覚なんで、ホテルでも最近分かれてるとこあって気分いいですね、確かに。
で、その例えば大阪に住んで、大阪の大学行く人に比べてでも生活費がかかりませんか？食費や光熱費。
学生さんの仕送り額を、去年調査したんですけども、5万円未満がなんと7割です。
5万円未満7割じゃ暮らせなくないですか？
そこでうまく奨学金を借りたりだとか、アルバイトをして、うまく組みあわせて生活しています。
じゃあ金銭的には問題ないと。
そうですね。全く問題ないですね。
でも家から通える都会の私立に通ったほうが安くないですか？
いえ、計算しますとですね、
学費。例えば理系ですと国公立だいたい250万、4年間で250万ですよ。
私立大学に行くお子さん、550万くらい。だから300万の差が出ちゃうんですね。
学費で、300万私立の方が高い。
はい、で、生活費は、実は全国平均でみたら逆に300万1人暮らしが高いことになってるんですけど、
さっき言いましたように、鳥取県鳥取市家賃安いですよね。
そうするとですね、全国平均よりもなんと110万以上安くなるんです。
全国平均で620万くらい4年間で生活費かかると言われていますけど、鳥取だと500万ぐらいです。
ということで、かなりお安くなるという。
だから、家から通う私立大学、もちろん快適かも知れませんけども、
それが鳥取大学だと、色んな活動ができます。
部活・サークルに入っている率はなんと9割です。
アルバイト、3/4はしています。
あと鳥取県で何かボランティアをする方が多いそうなんですけど経験したことがある人は、なんと3分の1。
つまり通学に時間がかからないということはいろんな体験ができると。
そういう体験をすると、就活でも有利になったりだとか、
そういう良い面がね、時間っていうのはすごく大事だと思います。
やはり、通学で満員電車に揺られて行くていうのはしんどいんじゃないですか。
多分鳥取でひと月、満員電車がない暮らしに慣れちゃうと他に戻れない。そんな気がします。
もう一点ですね、都会の高校の先生とかで僕が対応に苦慮しているのが、
でも都会の有名私立大学を出れば、名だたる企業に入れるじゃないか。
地方の国立に行ったら、地元の会社ばっかじゃないかっていうことをおっしゃる先生がいらっしゃるんですけどどうですか。
まったく別で、違いますね。
調査したところ、基本的なんですけども、大体自分が出身県に戻る(卒業生)率が、5割です。
で、何々地区、例えば、近畿地区とか中部地区、関東地区っていうふうにエリアで考えていくと、
7割は自分の出身のエリアに戻ります。
なので、鳥取大学に来たからといって鳥取に住んじゃう人って、
実は少ないんですよ。10%切っています。
なので、安心してください。ちゃんと地元に戻れます。
就職もできると。
はい。
関西にある有名私立大学と比べて別に就職の結果というのは遜色ないということですね。
全くありませんね。
まったくない、
特に工学部ですと、やはり国立大学、しっかり研究ができている。
いわゆる一人一人卒業研究、しっかりできますよね。
そうすると研究室に所属する半分以上が大学院に行くんですけども、
特に大学院に行けば、行ったで、教授推薦、
つまり○○大学の△△学科、そこに毎年求人が来るわけです。
そこから選んでいけば、まず1社受ければ受かっちゃいます。
最近は、自分で色々選びたいようですけど、自分で選んでると言いながら、
実は鳥取大学のブランドというのがありますので、やっぱりそれで受かってると。
鳥取大学のブランドで受かってる？
そうだと思います。やっぱり先輩が何人も行ってれば、○○大学のだったら。とか。
あと、研究室の使用教員誰って聞いた時に、○○先生、それがそこでと知っていてたら、
あ、ここの研究室だからこれくらいのことができるとか、
そういう信頼、ブランドっていう地方の国立大学、特に工学部ではあると思います。
これは都会の私立の理工学部とかよりも、高いブランドだというふうに先生としては申し上げても良いと？
はい、やはり、全員研究できる、そういうシチュエーションですよね。
都会の私学さん、名前も知れてますけども、
じゃああの人数本当に先生は面倒をみれるの？
実は私15年前まで工学部、今でいう化学バイオ系にいました。
私が面倒を見るのは、5、6人ですよね。
1人で5、6人の学生さんの面倒みるって、それだけで手一杯なんですけれども、
じゃあ私立大学計算したら倍くらいの学生の面倒みないといけない。
それは面倒見てないのと一緒です。
やはりしっかり理系だと、実験する研究していく。
そういう積み重ねが会社に入って、いろんな会社で研究職・開発職・技術職として働けると。
そういう過去の積み重ねを見たときに、やっぱり地方の国立のいいよね。
というふうに会社の担当者、特に製造現場の方は思ってるとおもいます。
企業からの評価は高いということですね。
これはあの例えば関西を例に挙げると、関西の高校生皆さんわかってる通り、そうですね。
なんでそれは京大・阪大受かれば、ちょっと鳥取大に目指さないと思います。
でも、私立偏差値が高い名門校って、もちろん受験偏差値高いことを誇りに思うのは結構なんですけど
、
その1人の先生が面倒を見る学生数多いですよね。残念ながら私立って。
なのに学費は高いわけでコストパフォーマンスは悪くないですかと。
いうふうに個人的に思っているんですけど。
その通りです。
ですのでぜひ地方に来てもらって、しっかり研究してって、
まあ4年もしくは6年頑張れば、ちゃんとまた戻れるわけで、
さっき言ったように、ずっと鳥取で働くんじゃなくて、みんな都会に戻っていく、
有名会社入っちゃう。そういうふうに思ってください。
ということで、主にですね、都市部の私立大学の多い地域の受験生の人に、 是非とも鳥取大学をはじめとする、地方国公立大学も検討してほしいと思います。
どうも、先生、ありがとうございました。
ありがとうございました。
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