皆さん、こんにちは。
日本の大学全部入った男、山内太地です。
大阪大学の魅力です。
大阪大学の中村正樹先生にお話をお伺いします。
中村先生、本日はよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
(以下中村先生青文字表記)
大阪大学の魅力、なんでしょう?
そうですね、色々あるかなと思うんですけれども、
非常にその学部の壁を越えた、取り組みとかっていうのが、
非常にやりやすいやというふうに思っています。
例えば、だいぶ前になるんですけれども、
2014年にあの大学でですね、学生が、その大阪大学の教員が、
各本を企画して、編集して、広報までやるっていう、
そういう授業を、プロジェクト型の授業をやってたんですけれども、
その中でですね、学生から出てきた、
授業内にコンペやって、で勝ち残ったやつが、
実際に出版するという形でやって、
で、その時に出てきたのが、
この「ドーナツを穴だけ残して食べる方法」。
何をいってるんです。
こういうテーマについてですね、
色んな分野の先生方にですね、アプローチしてほしい
で、理学部の物理の人は、あるいは数学の人は、
こういう風にアプローチするだろう。
工学と理学で、だいぶアプローチの仕方が違う。
あるいは文学部の人も、この問題無茶苦茶な問題なんですけれども、
これを聞かれたときに、考えるところが違うって言うですね、
そういうこの企画した学生たちは、
高校生の皆さんに向けて大学の学問ってこういうもんなんだ。
ということをぜひ知ってほしいということで、
その企画したものなんですけれども、
これ僕自身も教員として関わっていて、
非常に面白いなと思ったのが、
大体こういうですね、ヘンテコなことをやるときに、
この教員だったらのってくれるなっていうのが、
いくつか思い浮かぶんですけれども、
この時、初めて気付いたのは結構学生が、
このドーナツあんだけ残して食べる方法っていう、
無茶なテーマについて、いきなり授業の後とかに、
先生に原稿依頼するんです。
このテーマで原稿書いてくれませんか、と。
あるいは、いきなりメールを出したりする。
それで、半分くらい断られたって言ったんですけど。
半分ぐらい断られた?!
いや、でも僕も断りました。
先生もですか?
その時は、そんな安易に授業担当教員とかにお願いするのは良くないよって、
言ったんですけど、他のお題だったら考えられるけれども、
このお題でちゃんと書くっていう。
それまで。よく知らなかった、普通の理学部の先生だったりとか、
工学の先生だったりとかがですね、
結構気軽に、この無茶なお題で半分を引き受けてくれた。
その後もですね、この先生から出てきた原稿に対して、
やっぱり難しいんですよね。書いてあることが。
なのでそれに対して、それぞれの原稿について、
文学部の文系の学生と、理系の学生がセットで、
これはこういうことなんじゃないかなっていうことをですね、
お互い理解しあって、
ここはもうちょっとこういう表現に変えたらわかりやすいんじゃないか、
伝わるんじゃないか、というのですね、
先生から出てきた原稿に対して、学生が真っ赤にして返す。
っていうことをやって、それも教員側も、
ありがとう、なかなかそういう機会ないからっていうんですね。
結構喜んで対応していただいてたっていう形で、
ある先生の場合はですね、ほんとにちょっと申し訳ないですけど、
全面書き直しをっていう。
それをちゃんとその応えてもらえたりっていう、
そういう経験があった大阪大学、
結構こういうことに対して乗ってくれるんだな、
面白いんだなっていうことにちょっと気付いたっていう。
そういう垣根の低さというか、
いろんなことをその受け入れるっていうその土壌っていうのも、
個人的にはすごく気に入っているところです。
大阪大学って、新入生が最初入ってくると、
全員豊中キャンパスでこう、医学部も文学も、
みんなでこう一緒に授業を受けてるって感じなんですかね。
そうですね。大体初めの1年間、あるいは、1年間半は、
豊中キャンパスで授業を受けて、
最近は、学問の扉っていう、色んな所で大学入ってきたばかりの学生の、
少人数の授業ってやってるかと思うんですけれども、
その授業も、できるだけ文系の学生と、理系の学生が、
両方を取るように、自分が専門にしたいこと以外のことについて、
触れられるように、というような形で設計してまして、
それ見ても、結構先生方いろいろ工夫して、
よくそんなこと考えるなっていうような、
かなり教員が、研究者の側が、
教育にもすごい力を注いでいるっていうところを感じています。
それは1クラス何人ぐらいで授業やるんですか。
1クラス20人弱ですね。
高校の1クラスよりも小さい。
でも多くの授業が、実際に何か物を作ったりとか、
かなりディスカッションしながら、
ものを作り上げていったりとか、プレゼンしたりとかっていう、
そういう今までの大人数の授業だと、なかなかできないようなことも、
ぜひちょっとやってみようというような形になっています。
これはじゃあ受験生高校生の皆さんが、
大阪大学に入れば、期待通りの授業が待っているという。
抽選に外れて取りたくない授業になっちゃう。
その場合は、やはりは文系なので文系をとりたかったんですけど、
理系の授業になっちゃう。
ただそれも、実際授業後のアンケートか見てみると、
とりたい奴じゃなかったけれども、結構面白かった、
っていうその満足度が高いっていう。
そういう形で、とりたいものは、取れればいいっていうことだけじゃなくて、
取りたいものが、取れなかったしても、
そのことによって、何か新しい可能性が広がってくる、
見えてくるって言うところも、
大学の面白さなのかなっていうふうに思っています。
そうですね、高校生が大学入ってきて、
これをやろうって思ってたものと違う偶然の出会いで、
自分やりたいもの、一生の方向性が決まるみたいな、
チャンスや偶然がコロコロ転がってるんですよね。大学って。
そうですよね。なのでもし仮に、
この学部に行きたいって思ったけれども、
不本位なことになったとしても、
やっぱりそこで初めからすごいネガティブに見ちゃうと、
すごいつまんないなぁと思ってしまうかもしれないんですけれども、
そうじゃなくて、仮に自分が、
すごい一番行きたいと思ってなかったところに、
行くことになったとしても、
そこの面白さみたいなのは、本当にあるし、
だから多くの人たちが、先生方が、その分野で研究して、
ほんと一生を捧げようと思っている人たちが、
たくさんいるので、どの分野でもそういう面白さがあるのかな
っていうことには、是非触れられるといいのかなと思います。
そうですね。コロナ前の話になっちゃうんですが、
私が反対のキャンパスに行くと、
大阪の財界人の講演会とかですね、
色んな学問分野の先生が、その公開シンポジウムみたいな、
そういうポスターがいっぱい貼ってあって、
大阪大学生であれば、そうやって自分の所属する学部学科に、
関係なくいろんな知性に触れることができるというのは、
大きな魅力なのかなぁと思いながら、
キャンパスを歩いておりました。
そういう意味では、サイエンスカフェとかのほかにも、
youtubeで、深夜に色んなゲスト招いてやってるんですけど、
それも結構無茶で、夜10時からなんですよ。
夜の10時から配信で、なので「はちげんめっ!」っていうタイトルで、
やってるんですけども、授業でいうと8限目かな。
夜10時からオンラインで授業をやってると、
僕と山内さんがこの対談しているような形で、
もう一人、ゲストをはじめ1時間半か2時間ぐらいお招きして、
って言うのをやっているんですけれども、
それやってて面白いなと思ったのが、結構大阪大学の、
あるいは、大阪大学以外の先生方にも声がけして、
でてもらってるんですけれども、
前の阪大の総長であった、平野先生、
今、他でも大変活躍されていますけれども、
普段夜、そんな時間寝てるよっていう先生方も、
結構気軽に、いいよ、出演するよと言うんで、
引き受けていただいて、その平野先生って、
医学系のすごい先生なんですけれども
12時半から、1時ぐらいまで
すごいどんどんテンション上がって、
学問について、研究について、語っていて、
そういうようなことに触れられる機会っていうのは、
良ければ見ていただけると、非常に個人的にはうれしいです。
「はちげんめっ!」という youtube の番組、
中村先生がなさってる、いろんな大学の先生と対応している、
深夜番組であると。
深夜番組です。
後日 youtube で見られます?
はい、後日見られます。
じゃあ10時に寝てる私は後日…
是非皆さん「はちげんめっ!」youtube でみましょうと。
あと先生、学食PRすることございますか。
学食は、非常に有名なのが、「天津麻婆丼」っていう、
ほう!天津麻婆丼!天津丼か麻婆丼かわからない
そうですね、まさに天津丼の上に麻婆がかかってるっていう、そうなんですよ、学食がたくさんあるというですね。
これ1か所しかない大学も多いんで、学食っていうと。
いっぱいあって、今日は何を食べようかっていう、
学食選びができるという。
博物館あるんですね。
そうですね。あの例のワニがいる。
あ、そうですよ。ワニがいる。
そんなところとか、あと教室。
授業はなかなか覗きにくいところは。
授業によっては覗けるかなと思うんですけど、
少なくともちょっと外からのぞいたりとか、
とかっていうようなこともしてみると面白いかなと思います。
そうですね、正直、私も日本大学全部行った男ですから、
昔は何なんでもない時に、勝手にフラっと大学入って、
学食で食べたりしてたんですけど、
ちょっとご存じ世の中コロナになっちゃいまして。
これが収まった暁にはですね、
ご覧の皆さんもぜひ。
博物館は当然ね、公的に見学できますし、
もし入って良い雰囲気になればですね、
大阪大学の学食も楽しんでいただけたら、
大阪大学の学食、今は大丈夫じゃないかな。
結構大阪大学のキャンパスオープンなんで、
大学園祭、学祭も、この間対面でやってきてます。
じゃあ、対面の学園祭もいきましょうというところでですね、
まぁ学食の多様性というように、
大阪大学は、学問の多様性もいっぱいあるということで、
私も思っておりますのでですね。
ありがとうございます。この動画をご覧の皆さん目指せ、大阪大学と。
ぜひ来てください。
というところで、お終いにしたいと思います。
中村先生、本日はどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。多くの受験生が、大学受験をする際に様々なことで悩みを抱えています。
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