みなさん、こんにちは。
日本の大学全部行った男、山内太地です。
「東京農工大VS電気通信大(電気通信大学編)」
というお話をしたいと思います。
東京にある国立の工学系の大学ということで、東京農工大の工学部と電気通信大学の情報理工学域。
どっちがいいのだろう。
どちらも良い学校ですが、悩んでいる受験生の皆さんのために電気通信大の方を説明します。東京農工大について説明した動画もご覧ください。
電気通信大学というのは、その名の通り電気や通信ばかり勉強している大学。
ではありません。
ここは、一般的な大学の工学部や理工学部の学問分野はほぼ全部できます。
個人的には情報理工学域、学部学科と名乗らないのですが。
と言うと、なんかコンピューターしかできないようなイメージを持ってしまう人もいるので、そうじゃありません。
工学部や理工学部と全く変わらないです。
情報理工学域の中の3つの類型を説明しますが、3つに別れていまして、一類が情報系。
これは、皆さんが思っているコンピューターや情報を中心に勉強する学部のようなものですね。メディア情報学、経営・社会情報学、情報数理工学、コンピューターサイエンスといったような情報、コンピとューターといったものをハードとソフトの両面から学ぶという、とにかく情報ばかりやっているっていう塊だと思ってください。
二類。融合型。
こういう名前なのでちょっと高校生の方難しくなっちゃうんですけど、融合型は、
情報系と理工系が融合しているんですね。
大きくは、電気通信大学は、この情報系、融合系、理工系という3つの塊になっていて、あとで紹介する理工系というのはガチで普通に理工学部です。
融合系は何をするかというと、理工学部と情報学部がくっついているんですよ。
両方がくっついているとはどういうこと。
工学と情報がくっつくもの、そう、ロボットです。
ロボティクスができる。
あとは医用工学、宇宙電波観測、通信ネットワーク、セキュリティ、自動車や航空宇宙機器、これわかりやすいですね。
コンピューターと工学、両方で具体的な何かものを作っていますよ。
ロボットとか宇宙で使うもの、そういう勉強ができるのがいう融合系で、
やっぱりこれは電気通信大学の大きな強みです。
東京農工大にも知能機械システム工学とか機械システム工学とか、いわゆる電気電子情報系あるんですが、やっぱり電気通信大学の方が圧倒的に広いんですよ、学問領域が。
どっちがいい悪いではありません。
でも、いろんな分野ができると言うのはちょっと電気通信大のほうが広いかなと感じがしますね。
最後、理工系。
理工系、三類は、機械システム、電子工学、光工学、物理工学、科学生命工学ということでおおむね、一般的な大学の工学部や理工学部のスタンダードナンバーが揃っています。
ただし、そこは電気通信大学ですから、やはり光工学がかなり強いです。
それと、東京農工大は、もともと化学、化け学に強い化学や生物で割とその農学寄りの工学に強いところなので、化学系の学科が4つもあるんですけど、電気通信大学は、正直この化学系、バイオとか応用化学に関しては規模が小さいです。
この理工系の中の化学生命工学だけがバイオをやっています。
正直バイオをやるんだったら、東京農工大のほうがではるかにでかいです。
なにせ、あっちはバイオなら農学部までありますからね。
でも、工学の重要な要素である応用化学や化学工学といったものは、ちゃんと電気通信大でもできるんだということは、意外と知らない人が多いんで、そもそも情報理工学域と名乗っている時点で化学生命工学わからんわ。
これは僕やっぱり大学さん、もっとちゃんとPRしてほしいですね。
実は、電気通信大学というのは工学部の学問分野はほとんどできるし、
なかでも情報工学と情報と理工が融合した分野は最高にすごい大学なんですよ。
ただしここも東京農工大と一緒で建築、土木がありません。
理工系大学としては本当に優れているんですけど、だいぶ強いところに偏った学校な
んですね。
情報通信を中心に工学をやりたい人にとってはかなり魅力的な学校です。
ただし、化学とか化学工業とか応用化学とかバイオをやりたい人はどっちかというと東京農工大のほうが幅広くできる傾向が強い。
一方、機械、電気系に関しては電気通信大は確かに強いです。
優劣ではなくて、デカいわけですね。
そこで、自分の勉強したい分野の学部学科選びをして欲しいと思います。
また、最後に、電気通信大学には隠れキャラがありましてですね、
隠れキャラが先端工学基礎課程と言って夜間主コースなんですね。つまり夜の大学です。
昼間は企業で働いて、夕方から会社が終わってから夜9時まで授業をやるという、夜間の大学を持っているんですね。
なんと学費半額。
国立大学で学費半額ですから、相当安いです。
わずか30人しか取らないんですけど、なんとここでは情報、メディア、通信、電子、機械、制御、なんでも勉強できる
昼間の電気通信大学っていろんな学問分野ありましたね。
この夜間の先端工学基礎課程はすごいですよ。
昼間の研究室全部どこでもいけるんです。なんだ、ここが一番いいじゃないかと実は。
入ってからやりたいことを決めたいという人はここは入ったほうがいいです。学費は半額、
授業は夜だけで、昼間はバイトができて、どの研究室にも入れるから、就職では全く差がありません。
というか、隠れ電通大最強キャラなんですよ。
先端工学基礎課程は全部勉強できる、一番おいしい学科。
授業は平日の夜間と土日。
学費は半額。
情報通信と機械工学と両方できる。
たった30人。超大穴。
受験してください。
ということで、
電気通信大学と東京農工大を比較してみました。
どちらも優れた国立大学ですが、それぞれに強みがあって、
学門分野が大きく偏っています。
自分はどの勉強したいのかなと考えて選んでください。
頑張ってください。
ありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。多くの受験生が、大学受験をする際に様々なことで悩みを抱えています。
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