日本の大学全部行った男、山内太地です。
「東洋大学、文系全学部紹介」
というお話をしたいと思います。
皆さん一言でMARCHとか日東駒専とか言っても、
なんとなく東京の大きくて有名な大学に入りたいと言うだけの志望動機の人はいませんか。
それはもったいない。
ちゃんと入りたい大学はどんな教育内容なのかということを調べてください。
きちんと皆さん憧れの大学がどんな学部、学科構成なのか、そしてどんな個性があるのかということを丁寧に解説したいと思います。
というわけで今日は東洋大学について。
東京の都心文京区に本部があります。
非常に大きな大学です。
文系、理系で受験生が全然違いますから、今日は、東洋大学では文系の学部が多いので、文系学部のみお話ししたいと思います。
まずは、もともと東洋大学というのは井上円了という創立者が作った大きくは文学部が中心の大学です。
だから、中央大学のような法律学校から始まっているというところとは、ちょっと毛色が違うんですね。
文学部が一番中心の大学ですから、必ずパンフレットやホームページでは最初に文学部を紹介します。
どんな勉強ができるのか。
実は、文学部というのは大きく日本文学や英米文学のような文学、そして哲学、それから歴史というふうにジャンルが分かれているんですが、この東洋大学で最も重要なのは、
哲学なんですよ。
文学ではないんですね。
もともと、創立者が哲学者で、哲学を学ぶ学校。
だから、なんと東洋大学の昔の名前は哲学館大学ですからね。
ガチガチに哲学の大学なんですよ。
哲学を勉強したいという人にとっては、正直、他の大学と比べてもかなりの良い教員が揃っていますので、必ずしも偏差値や知名度だけではなく、
哲学をやりたい人は東洋へ行ってください。
哲学科というのがあるのですが、この哲学科は西洋哲学ばかりをぎっちりやります。
ですから、古代ギリシャとかフランス、ドイツの昔の哲学者の話がしっかり勉強できる。
では、日本とか中国は。
なんと東洋思想文化学科というのが別にありまして、ここがインド哲学と中国哲学をがっつりやるんですよ。
昔は、インド哲学科と中国哲学文学科と言って、インド哲学と中国哲学でま別の学科だったのですが、今は合体して一緒にやっています。
ただし、自分が深くやりたい方を徹底的にできるんですね。
特にインド哲学なんてやっているのは、他には東大ぐらいだと言われています。
なぜ、ここにインド哲学科があるかというと、
これは、実は、けっこう仏教学科に似ているんですね。
仏教系の大学、仏教学部を持っているじゃないですか。
仏教学。
もちろんお釈迦様がインドで仏教を始めたわけですから、その宗教的な要素をけっこう薄めている感じなんですよ、インド哲学って。
仏教学科と言った以上は、やっぱり仏様を信じるしかないじゃないですか。
でも、インド哲学科というのは宗教じゃなくて、哲学なんだから、
仏様を信じるか信じないかではなく、西洋哲学のようにあくまでも哲学として考え、
宗教ではないということです。
これ自身は井上円了がお寺の子供なんですね、浄土真宗の。
お寺を継がないで、西洋哲学を学問的にやったために、いわば日本人が古くから信じていたものから近代化しようとしたんです。
そのため、井上円了は妖怪博士と呼ばれているんですが、これは決していろんな妖怪に詳しい博士ではなくて、皆さんが信じている妖怪とか幽霊とか超常現象というものはインチキですよ。
ということを一生懸命彼は本に書いたり、講演をして暴いていた近代的な人間なんですよ。
近代的な学問をちゃんとやろうという哲学の大学。
ということで、哲学の学科が2つもある。
あとは当然ながら日本文学があったり、英米文があったり、歴史があったり、教育学科では小学校の先生にもなれますし、国際文化コミュニケーション学科というところは、英米文が文学をやるとしら、こっちは主に語学をやるんですね。
英語学やって、世界のいろんな文化を知ろういうのが東洋大学には国際学部もありますが、
文学部の中の国際文化コミュニケーションも個人的にはなかなか良いと思います。
また、東洋大学はこの文学部だけ、他の学部にはない、学科ごとの小さな図書室を持っているんですね、そこに専門書がありますから、時間があったらそっちへ行って勉強することもできる。
この文学部が一番中心なのでどうしても話が長くなります。
あとは総合大学としてのバランスの関係から経済、経営、法、社会と揃っているんですね。
これ自体は大きな個性があるかというと正直、経済、経営に関しては大きな個性はないです。
むしろビジネス系の学校としの伝統のある専修の方が商学部と経営学部を持っていたりして、僕は濃ゆいと思います。
だから良い悪いではなくて。
では、どんな学科があるのという時に、経済学部には、経済学科があるのは当たり前として国際経済と総合政策があります。
国際経済の場合は、経済学科って議論中心なので、国際経済の場合は特定の海外の国について勉強ができる。
総合政策というのは、経済学部の中にありながら、やや法学部や政治学に近い分野も学ぶ。
経済とかビジネスを学んだことと政治と両方やっている。
だから、明治や早稲田のような政治経済学科になっているわけですよ。両方出来るみたいな。政治経済学部ですと。
そういうことがやりたい人。
そして、経営学部の場合も経営とマーケティングと会計ファイナンス。
会計ファイナンスは立教にもありますね。
会計とか金融をやりたい人、マーケティングはよそで言うと商学部。
そのため、大体どこにでもあるのですが、ちょっと名前を横文字にしてかっこよくしている。
法学部は法律と企業法。
ということで、ここももともと法律学校ではないので、
例えば日大の法学部よりずっと学科が少ないんですね。
なんというか定食みたいなスタンダードナンバーをそろえているわけです。
社会学部はちょっと凝っています。
なぜかというと日大にも駒沢にも社会学部はないです。中央にもないですね。
立教、法政、東洋ででかい社会学部グループを形成しています。
何でもMARCHに負けていると言われるとそうでもないのかなと。
社会学部の学科の数は東洋が日本一多いんですよ。
関西もね、大きい社会学部を持っているところ、いい学校がいっぱいあるんですけど。
東洋の場合、社会学科と社会文化システム改め国際社会学科、それから社会福祉、マスコミの勉強ができるメディアコミュニケーション、社会心理と、かなり領域が広いんですね。
これは、例えば日大文理の社会学科、駒澤の社会学科とかに比べると、かなり広い分野を学んでいる先生がめちゃくちゃ多いです。
僕自身は社会学をやりたいんだったら、
学部と名乗っていて、先生が多いところの方が、あなたが個人的にやりたい細いテーマが見つかったときに、ぴったりの先生に出会える可能性が高い。
決して日大や駒澤がダメだと言っただけじゃないんですよ。
でも東洋とか立教とか法政の先生の数が多いというのは、魅力的ですよ。
というところですね。
従来は東洋大学の文系ってこれで終わりだったんです。
でも、どんどん学部が増えて、国際学部と国際観光学部がある。
国際観光学部は、観光学に関しては立教に次ぐ名門です。
頑張ってください。
国際学部は、いわゆる国際的な勉強ができる国際地域学科と東洋一スパルタのグローバルイノベーション学科。
「なんじゃこりゃ」と。
私もイノベーション研究所やっているんですけど。
グローバルイノベーション学科はなんと授業が全部英語で、1年間留学必修、早稲田の国際教養とか法政のグローバル教養と全く同じ超スパルタ学部です。
ここは立教もグローバルリベラルアーツプログラムがありますね。
要は、4年間英語で留学必修のガチガチに鍛えるぞというのを東洋大も作った。
ここは、東洋大で一番勉強する学科です。
やる気ある人は行ってください。
これで文系は全部終わりかと。
まだありますね。
朝霞キャンパスにライフデザイン学部があります。
ここは、文系です。大きくは。
社会福祉の勉強ができる生活支援、ここは幼保(教諭免許)もとれます。
それからスポーツ、それと建築とプロダクトデザインができる人間環境デザインというちょっと不思議な学科。建築やっているので理系の要素もあるんですけど。
福祉、保育、スポーツ、建築と言う謎のメンバーが集まっているのが、ライフデザイン学部ですが、謎すぎて分かれて違う学部学科に変わっていきまして、制度が変わります。
ライフデザイン学部そのものはなくなります。
代わりにいろんな学部が新しくできるので、これはホームページで確認してください。
というところで東洋大、これで文系学部全部なんですが、
まだあるのですね。
理工系の情報系学部に文系科目で入学できてしまうんですよ。
それが情報連携学部と総合情報学部で文系3科目入試やっているんですね。英国社。
いわゆる理工系で情報学とかコンピューターやりたい人、それはもちろん普通に工学部や情報学部入ってもらっていいんですが、高校で文系になっちゃったけど、
ゲームとかCGとかプログラミングとかコンピューターやりたい人って絶対いるじゃないですか、そういう人におすすめしたいのは文系の科目で入れるんだけど、
入ったらガチの理工系の情報学ができる大学に行く。
その時に東洋大学は情報連携学部と総合情報学部ではそれができるんですね。
ただし、キャンパスが違って情報連携は東京の赤羽。
総合情報は埼玉県の川越にあって、だいぶ東京からは遠いです。
この2つの情報系学部はしっかりコンピューターサイエンスは勉強できますが、
キャンパスが離れているのと勉強する内容も少し違いますので、その辺をよく理解をして自分に向いている方を選ぶ。
一応、情報連携学部の方はコンピューターサイエンス、それからデザイン、それからビジネスです。あとはシビルシステムと言って、都市の仕組みですね。
だから、水道であったり土木であったり、そういうところをコンピューターとか文系に近い観点から勉強する。
総合情報のほうはもっと幅広くて、心理とかスポーツとかメディアとか芸術とか文化まで含んだコンピューターと名乗っていますが、大きくはコンピューターをやる学部です。
わりと研究内容が違うので、どんな先生がいるのかなって調べて自分に合った方へ行ってください。
というわけで、
東洋大学の文系学部全部紹介してみました。
自分に合ったところどこかよく探して選んでください。
ありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。多くの受験生が、大学受験をする際に様々なことで悩みを抱えています。
メガスタ高校生では、受験生の悩みをLINE、電話でもご相談いただけます。
一人で悩まずに、大学受験のプロにお気軽にご相談ください。