みなさん、こんにちは。
日本の大学全部入った男、山内太地です。
「芝浦工業大学を勝手に宣伝する」
首都圏の皆さんですと、芝浦工業大学志望の人はけっこう多いと思います。
なにせ工業系大学の中では東京理科大に次ぐ名門です。
みんなが芝浦へ入りたいというのはわかる。
でも、学校が有名だから入りたいのではなくて、どんな学問をやりたいかということをしっかり知ってほしいです。
工業大学といってもここはかなり規模大きいので、たくさんの学科があります。
その中でどの学科に入りたいのか私のわかる範囲で説明しますので、参考にしてください。
自分はこの学科へ行こうと決めてほしいと思います。
まず伝統の工学部。
ここに9学科あります。
機械工学科。
ここはわかりやすくいうと自動車、ロボット、飛行機です。
あとは最近ですと医療福祉機器も作っていますね。
次に、機械機能工学科というのがありまして、なんとこれ昔は機械工学第二学科というすごい名前でしたが、機械工学の学科がもう1個あります。
やっていることはその自動車ロボット飛行機の世界と大きくは変わらないですが、
機械機能工学科の方は、エネルギー、それから材料系ですね。
マテリアル科学とあとはナノ・マイクロ応用といったような、もうちょっとか精密なものを作っちゃうみたいな。
大きくはほとんど変わらない。
昔は、その第二学科のほうが勉強はきついなんて言われて時期がありましたが、
今となっては、やや機械工学を応用した感じ。
特に機械機能制御といって、やや少しロボットより。
ロボットといってもどっちでもできるんですけどね。
ということで、似ているけどちょっと違う学科ということです。
あとは研究室を調べて、自分の関心でどっちの機械系がいいのかなというふうに考えてください。
材料工学科。
ここは、機会とかロボットとか飛行機を作るための原料の勉強をする学科です。
つまり金属、セラミックス、有機材料、複合材料用。
要は、工業製品の材料を作るんですね。
ということで、自動車を作るんじゃなくて自動車の材料を作りたい人はこの材料工学
科です。
応用化学科。
ここは高校生のみなさんの高校で勉強している化学にイメージとしては近いですね。
化学を応用して、ここでは新素材とか医薬品、食品、あとは化学薬品とか化粧品とか、そういった化学で何か物をつくっていく産業での応用をする。
そういう学科です。
工学部って言ってもロボットとか電気、機械とかとはかなり違いますね。
私、化学が好きという人はこっちでしょう。
電気工学科。
多くの大学で電気工学科と電子工学科は合体していますが、芝浦は伝統あるので、分かれています。
電気工学科は、わかりやすくいうと〇△電力の世界ですね。
電気エネルギーです。
もちろん、ここもシステム制御とかロボットの勉強ができます。
ロボットはどこの学科でもできるので、電気系統の勉強中心のロボットやりたい人、あとは電気を使った材料とかデバイスと勉強ができるで。
電子工学科。
電気と何が違うの。
発電しないんですね。
エレクトロニクスではあるんですけど、こっちは半導体とか光のほうですね。
電気に比べると、もうちょっと製品として応用しているイメージがある。
ロボットもできます。
情報通信工学科。
ここは分かりやすくいうとスマホですね。
情報通信ネットワークとかモバイルワイヤレス通信なので、皆さんに分かりやすく言うと、スマホです。
興味がある人は皆さんの方が詳しいでしょう。
あとは、コンピューターのハードウェア、ソフトウェアとかエレクトロニクスもできるので、コンピューター関係に興味がある人は情報通信工学科もいいでしょう。
と言っておいて、
情報工学科もあるという。
こっちの情報工学科の方をわかりやすくいうと、
ネットワーク、通信の要素はない。
大きくはコンピューターのハードウェアとソフトウェアをやる。
ただしデータベースネットワークをやるので。
やっていることが微妙に違いますが、結局、入って勉強して社会に出る時はあんまり
変わらないんですよ。
好きなほうに行ってください。
ただし、どちらかというと情報工学科のほうが、コンピューターの基礎をやって、情報通信工学科のほうが、ネットワーク型に近い。
どっちをやりたいかなというところですね。
土木工学科。
ここも似たような学科がない、オンリーワンのジャンルで、水道、道路、公園、鉄道、防災です。ショベルカーの世界ですね。
以上、9学科ですが、もう一個だけ、先進国際課程というものがありまして、
これは授業が全部英語です。
1年生の時から研究室で研究ができる。
ここに入りますと、いま申し上げた9つの学科全部の好きな勉強が出来るという事で、一言で言うと英語スパルタコースです。
こっちに行きたい人はどうぞ。
これがまあ芝浦工業大学の工学部なんですね。
あと3つあります。
システム理工学部。
芝浦工大は4つの学部があるんですけど、なんとこの4学部がみんなキャンパスが違うんですよ。
ちょっとずつ被っているんですけどね。
工学部は1、2年生が埼玉の大宮で3、4年生が豊洲。
このシステム理工学部は4年間埼玉の大宮です。
ここも先ほどのような国際プログラムというものがありまして、
留学とか英語とかに関心があれば、留学必修で専門科目も英語でやって、なんと理系なの
に卒論も英語という英語スパルタコースがこの国際プログラムで、これは入学した後に各学科のうちの1割のやる気のある人を集めた英語スパルタのコースがあります。
やりたい方はどうぞ。
では、学科の紹介です。
システム理工学部は5学科ありまして、
まず、電子情報システム学科。
先ほどの工学部の方にもう電子とか情報工とかあるじゃないですか。
この電子情報システム学科は、ソフトウェア、ネットワーク、ハードウェアということで、あの正直なところ、工学部にある同じような学科とそんなに変わらない。
あとはキャンパスが東京じゃないけどまぁいいかと言う人には、
こっちもありかなと。
あとは機械制御システム。
ここも機械と電気、電子の要素が入ってロボットの勉強ができます。
ということでこれも工学部とあんまり変わらない。
ただし、機械系と電気系って、最近、学問的にとけあっています。
自動車も飛行機も電車だってもうロボットみたいなものじゃないですか。
もともとシステム理工というのは、工学部の機械、電気と分かれているものをある程度合体させちゃうっていう趣旨でできた学部なので、両方やりたいという人はこっちだろう。
機械制御システムというのはそういうロボット自動車クリーンエネルギーやっていますが、伝統的な学部に比べると少し学際的に横に広くできますよ。
大きくは変わらないです。
別に工学部と比べて優劣はないので。
環境システム学科。ここが結構罠でございまして、
環境問題を勉強する生物科学系と勘違いする人が多いですが、この環境システム学科はコテコテに建築です。
建築、土木、環境問題もやる。
環境システム学科は建築です。個人的はちゃんと建築と学科に入れて欲しいんですけどね。そこは気を付けて下さい。
生命科学科。
ここは、いろんな大学に生命科学科ってあって、バイオテクノロジー中心にあるんですけど、
芝浦工大の場合、必ずしもバイオテクノロジーだけじゃなくて、生命科学コースと生命医工学コースに分かれていて、
生命科学コースはバイオテクノロジーですけど、
生命医工学コースは普通に機械、電機、電子です。
あとは、医療機器。
これは早稲田とか明治にある電気生命学科にそこに近いですね。
機械、電気、バイオみたいな感じの生命医工学コースが生命科学科では売りで、個人的には面白いかなと。
生命科学コースの場合も芝浦工大の大きな特徴はアンチエイジングです。
人間とか生物の老化の問題に取り組む研究が、ちょっと珍しいです。
最後、5個目が数理科学科で、
ここは数学の学科と考えてください。
芝浦って理学部がありません。
いわゆる純粋な学問としての物理学とか数学はがっちりできないですけど、
この数理科学科は結構がっちり数学をやります。
あとはコンピューターもやる。
3つ目の学部。
デザイン工学部。
ここは、1、2年は埼玉県の大宮で、3、4年が芝浦という地名のもともとのもとになった
「田町」三田ですね。そこで3、4年過ごすというのがデザイン工学部です。
ここはデザイン工学科だけですけど、2つの系統に分かれていて、
まず生産プロダクトデザイン系というのは大きくは機械工学です。
3つある学部どこでも機械工学ができるんですよ。
機械工学にプロダクトデザインの要素を入れて、自動車とか飛行機とか作る時に実用性だけじゃなくて、見た目のカッコよさもというのがここなので、デザイン工学部と言ってちょっと芸術が入っています。
あとは、ロボティクス情報デザイン系ということで、とにかくロボットが勉強できる学科だらけですが、デザイン工学部の場合は、そこにちょっとそのコンピューターとかスマホとかちょっとアートチックことが入ってきて、かっこいいものが作りたい人が行くところ。
別に他の学科がだめなわけではないですよ。工学って結構そのガチガチに学問ばかりやっているイメージがありますが、やっぱり、デザインとか芸術とかアートみたいな要素が入ってくることによって、見た目がかっこいいとか美しい製品って作りたいわけですよ。
その時に、プロダクトデザインが勉強できるこのデザイン工学部に入って、オシャレなスマホとかカッコイイ車を作るみたいな気持ちを学べるという学部ですね。
最後、建築学部。
ここは4年間豊洲です。
この学部だけ埼玉へ行きません。
建築学部、建築学科だけなので、そんな他の大学と比べて建築学の内容がすごく違うわけじゃないので、あんまり長くしゃべることはないですね。空間、建築、都市の勉強ができる。
ポイントとしてはやはりかなり規模が大きくて29もの研究室があります。
30人近い専門の教授、先生方がいらっしゃって、いろんな分野の建築ができますから
まあどういうことをやりたいのか良く研究室を調べてください。
というわけで、芝浦工業大学。
憧れている受験生が多いですが、かなり学問領域が工学の中でも広く、またかぶっているものが多い。
よく調べて自分に合った学部学科を選んでください。
ありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。多くの受験生が、大学受験をする際に様々なことで悩みを抱えています。
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