みなさん、こんにちは。
日本の大学全部行った男、山内太地です。
「海外の医学部はありですか」
という話をしたいと思います。
皆さんご存知の通り、医学部というのは非常に受験の難関でございまして、なかなか医学部に入れないということで、
最近いろいろですね、話題になっているのがチェコ、ハンガリー、中国、フィリピンあるいは、ポーランドといったような他の国の医学部を出て医者になる。
これ、どうなのだろう。
これに関しては、悩ましいところで、正直、日本の医学部に入れればベストです。
が、全員は入れない。希望しても。
実際にチェコやハンガリーに行く人はいます。
また、私が取材して、中国の大学の医学部とかフィリピンという方法もあると。
実際これどうなるのか心配な人も多いですよ。
本当になれるの。
実際にうまくいくの。
これどうしたらいいかというと、基本的には、まずこういった国々でも基本は、授業は英語なんですよ。心配しないでください。
いきなりハンガリー語を全部ペラペラとか要求されませんので、
英語で医学を勉強して、まずその国の医者にはなれます。チェコ医者になる。
チェコに一生いるのか。
そうではありません。
日本の医師国家試験を受けて、合格すれば普通に日本の医者です。
何の心配もいらない。
例えば、僕は、フィリピンの医学部は取材してきましたけど、
フィリピンの大学の場合、医学部を出れば、何とビックリ、自動手アメリカの医者になれるんですね。フィリピンの医者はもちろんのこと、アメリカの医者にもなれます。自動的に。
だから、もう、日本にこだわらず、アメリカで医者になることも考えれば医者にはなれます。
日本じゃなくていいわけです。
もちろん、医師国家試験に受かれば日本の医者になれます。
これは、中国もそう。全然心配がないです。
だからみんな行けと言えないのは、ちょっとひっかかるの、やっぱり勉強についていけなくなって中退してしまうという人がいないわけではない。
だから、本当に日本の医学部だってそうですけど、これは険しい道なので、その覚悟が自分にはあるのかどうかというのはしっかり考えて選ばないと海外の医学部入りやすくて、すぐ医者になれますなんて、そんなきれいごとは僕は言えません。
それぞれの海外の医学部にこうやったら入れますよということを説明してくれる、斡旋してくれるようなところがありますから、ちゃんと説明聞いて真剣に考えることですね。
また、けっして日本の医学部の受験を諦めるというのはないかなと思います。
幸い、海外の大学の医学部に実際に入った人がブログを書いたり、YouTubeで動画配信したりしていますから、宣伝じゃなくて、そういう生の声が聞けるならそれもちゃんと聞いておいた方がいいでしょうね。
あんまりバラ色の未来みたいに考えないほうがいい。
どこの国か忘れましたけど、実際に入ってみたら大変だよとブログを読んだというのも僕も経験ありますので、考えたほうがいいですね。
では、どこの国の大学をでても医者なんだから同じじゃないかと言いたいんですが、引っかかるのはやっぱり日本の医学部を出ると学閥があるんですね、医者のネットワーク。
日本の医学部はどこも伝統がありますから、この医学部を出れば、この病院みたいななんとなくそういうネットワークがあるんですね。
海外の医学部を出ちゃうとそのネットワークがないんですよ。
だから、正直日本に帰ってくると転校生気分ですね。
親の病院つぐというならいいかもしれませんけど、でも仮に親の病院を継ぐにしたって、親が出た医学部のネットワークにやっぱり入り込まないといろいろ不便ですよね。
困った時に他のお医者さんやあの大学病院を頼ろうみたいな点で、やっぱり母校が海外というのは、デメリットはありますよ。
というのは、正直申し上げます。
また、何浪しているかという問題があって、医学部は10浪もいるなんてよく言いますけど、
その医学部で、確かに9郎、10浪という人はいたでしょうけど、個人的にはあんまり進めない。
本当に何浪しても受からないんだったら、自分は向いてないって考えはありだと思うんですね。これはけっして浪人が悪いってわけじゃないんですけど、
私はこれ実際に医者の大学教授に言われたんですよ。
それは、年を取った人が入られるのは、本当は大学というか病院側としてはすごく歓迎といえない。
なぜか。
それは医者になるのには時間がかかるからです。
医学部は6年です。
でも医学部みんな浪人しています。
そのすると、2、3浪するとします。
医学部入って、6年勉強する。
さらに、研修医を2年やります。
それですぐ医者があるわけありません。
後期研修医2年やります。
医学部出て医者になると、だいたい30歳なんですよ。
ストレートに行っても。
これで10浪したら、40歳。
40歳で新人の医者ですと。
正直、活躍できるのはどう考えても20年くらい。
そのため、あんまり年をとってしまうとその人本人が悪いわけではないのですが、医者として社会に貢献できる時間が短い。
これは困る。実は。
正直、そんなにたくさん浪人しないで、若い医者になって欲しいわけですね。
医者の世界は、本当は。
そういう点で、では10浪もするぐらいなら、これハンガリーや中国に行くのはアリかなという気もします。
絶対医者なれると言うわけではありません。
でも、それは、日本の医学部入っても全員が絶対なれているというわけでは実はないんですね。
ほとんどちゃんとなれていますけど、やっぱり自分に向いてないというタイプの人もいないわけじゃないので、そういうわけで私は決して海外の医学も宣伝するつもりは一切ありません。
そして、ダメだとも言っていません、というところなんですね。
自分でよく調べて考えて選んでください。
ということで、参考程度にして欲しいと思います。
ありがとうございました。
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