日本の大学全部行った男、山内太地です。
みなさん、こんにちは。
「生物が好きなら生物学科やめましょう」
という話をしたいと思います。
理科が好きな人、物理、化学、生物。
それぞれ、いろんな大学に学科がありますね。物理学科、科学科、生物学って。
ここで重要なのは、生物好きだからという人、生物学科へ行きたがるんですけど、
基本やめてください。
いってもいいんですよ。でも、大事なのは、
生物好きだから生物学科1本ではなくて、必ず高校の生物を応用した、いろんな学問に関心を持ってほしいんですね。
生物を生かした他の学問って、理学部生物学科以外に何があるのでしょう。
当然、医学部や歯学部、薬学部、農学部などもあります。
そして、実は、生物を生かしたもっとも入学定員の大きい学部は、
工学部ですね。
生物好きな人、工学部と言われても機械とか電気とか建築とかでしょ。情報とかでしょう。
生物を使って何かの製品を作るというのは、工学部応用化学科をぜひ候補に加えてください。
最近は、みなさんに分かりやすく、生命科学科、生命工学科といったようなバイオテクノロジーの学校も増えているんですけど、
伝統的には、生物や科学が好きな人には応用化学科をおすすめします。
科学が好きで、応用化学いくっていう人は当然いると思うんですけど、
実は、生物が好きな人も応用化学科に行って欲しいんですね。
理学部生物学科は確かにしっかり生物の勉強ができますが、気をつけていただきたいのは、生物の勉強を大学の学問として生かして何かの製品を作る。
そして、メーカーに入るという就職の道が工学部の方がはるかに太いんですね。
日本を代表する大学の一つ名古屋大学ですら、
理学部を出た人の就職先で一番多いのは学校の教員です。
学校の教員もちろん立派な仕事です。
でも、気を付けて下さい。
メーカーはほしくないと。
トヨタ自動車とか三菱重工業とかあるいは製薬、食品、衣料。
こういったメーカーが欲しいのは、生物を学問としたうえで勉強した上で何かの製品が作れる人なんですよ。
理学部、生物学科だけを考えてしまうと、確かに純粋に学問をやる気持ちは美しいんですが、
実際に仕事に就くというときには、就職の選択の幅が狭くなってしまう。
みんなが憧れる大企業の多くが、実は門を開いてくれない場合があるんですね。
生物が好きなあなたは工学部の科学や生命系の学科。あるいは、農学部の農芸化学科。
そして、薬学であったり、医療系という方法もある。
というふうに必ずたくさんの学問分野の中で、
何が良いか。
教育学部に行って、先生になる人もいるでしょうし、くれぐれも理学部生物学科だけにしないこと。
その証拠に理学部を持っている大学って少ないでしょ。だいたい、理工学部だったり、
あるいは工学部が中心ですよね。
理科が得意で物理、化学、生物に関心を持った人は、そのままの理学部の学科だけではなくて、必ず工学部の同じような分野の学科も、両方比較検討してください。
得意な学問に関心を持ったこと自体は、きっかけとしては素晴らしいです。
でも、そこから、実はもっともっと大学では広い分野に大学の学問というのは広がっているんですね。
ということで生物好きなら、
生物学科をやめろというのは、決して生物学科が悪いと言っているわけではなく。
もっと広い目で、いろいろある中で、考えた上で、理学部生物学科が良いと言うならもちろん止めません。
頑張ってください。
ありがとうございました。
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