日本の大学全部行った男、山内太地です。
「中央大学総合政策学部はSFCと何が違うのか」という話をしたいと思います。
SFCの総合政策学部希望の人。
例えば、中央大学の総合政策学部を受けてみようって考える人、多いと思うんですね。
あるいは、中央大学の総合政策学部が第一志望の人。
いったいここは何の勉強をするのでしょう。
実は、SFCと中大は、わりと違うので全く同じように考えない方がいい。
例えば、経済学部とか法学部とは状況が違うんですね。
中央大学の総合政策学部は2つの学科で構成されています。
政策科学科と国際政策文化学科です。
このうちの政策科学科のほうが、まずは総合政策学部の基本です。
ここは、政治経済学部だと思ってください。
あの早稲田でいうところの。
たとえば政治学って中央大学の法学部に政治学科がありますよね。
あれは学問としての政治をきっちりやるんです。
政策科学科というのは何をするかというと、学問としての政治学を少しやって、法律をやって、経済もやる。
どうしてそういう必要があるかというと、実際の政治を政策として運用するということなんですね。
政治学というのは基本的には政治家の世界です。政策学というのは行政の世界なんですね。
つまりどっちかと言うと、政治家が決めた事を現場で運用する側の学問です。
公務員であったり、あるいは企業で働きながら、今度こういう法律ができたらわが社はこうしなきゃいけないといったような世の中の変化に対応する。 ひと言で言うと政治学の民間版ということです。
学問としての政治をやりたい人は、法学部政治学科へ普通に行ってください。
ただし、どっちかというと一般企業あるいは公務員の現場で働きたいっていう人には、この政策科学が向いています。
SFCと何が違うかというと本来の総合政策、政策科学っていうのは実はどっちかというと
中央大学の方が本流なんですね。
SFCは政治学や政策学を基礎にしてはっきり言って、いろんなものが入りすぎなんです。
「あれもできます」「これもできます」というものがたくさん入りすぎていて、本来の政治学、政策学っていうものがちょっと見えにくくなっているんですね。
大きくは政治や法律や経済といったことをやりたいタイプの人は、実は、純粋に学問で比べればSFCじゃなくて中央のほうが面白い可能性がある。
SFC受かったらそっち行っていただいてかまわないんですけど。
学問的には中央大学の持っている根幹の部分の濃縮版ですね。
法学部と経済学部が中央大学にあって、政治経済学部がない。
この領域をやりたい。
明治や早稲田に近い分野は、実はこの政策科学科です。
ここ非常に面白いです。
もう一個国際政策文化学科。
こっちはじゃあ国際政策っていうんだから、それの世界版なのかっていうと必ずしもそうではなくて、もうこの学部もできて長いので、実はこの国際政策文化学科は、事実上、他の大学で言うところの国際文化学部です。
だから明治の国際日本学部とか法政の国際文化学部に近いです。
ここは法律や政治っていうものはあんまりたくさんやらないで、宗教、地域、文化、国際交流ってことをたっぷりやるので、ひと言で言うと実はこれ文学部です。
そう、政治系に引っ張られちゃいけない。
政策という言葉はついていますけど、だから実は青山学院大学の同じような名前ありますよね。そういうところに近い。どっちかというと文学とかに近い。だから女子多いです。
法律や政治よりも歴史とか文学とか宗教とかあるいは国際交流といったことに興味がある人はこっち。
そう、この2つ全然学問分野違うんですね。
個人的には法政大学みたいに中央大学でもおそらく国際文化学部って作ったらすごい受験生増えると思うんですよ。
なんでかというと、たとえば新しく国際情報学部と国際経営学部ができましたね。中央大学は、国際情報学部は中身は法学部だし、国際経営学部や商学部や経営学部に近い、国際で文学や文化ができるのって中央ここしかないんですよ。
国際政策文化学科は、正直、政策という言葉を小さくしてですね。どっちかっていうとところは国際文化学科に近い。
ただし、でも、政治や政策をやりたい人が実は国際政策文化学科じゃなくて政策科学科に行ったほうが良い。
ちょっと状況は複雑なんですけど、この2学科は別の学部ぐらい学問分野が違います。
ただし、入学して両方の科目は自由に取れます。
ゆっくり研究してください。
どっちも慶應のSFCとはずいぶん勉強する内容が違うという点はちょっと関心を持っておいて欲しいと思います。
頑張ってください。
ありがとうございました。
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