日本の大学全部行った男、山内太地です。
「青山学院大学、文系、全学部紹介」
という話をしたいと思います。
「これは何でもいいからMARCHに入りたい」とかではなくて、
本当に入りたい大学だったらどんな学部があり、どんな教育をしているのかをしっかり理解をして、やっぱりこの学校、学部、学科に入りたいという気持ちになってほしいなということで、
「なんとなく青山学院、好き」
という人も、
「あっ、じゃあこんな勉強ができる」
「この学部学科にしよう」
ということを考えるきっかけにしていただきたいので、青学の文系全学部を紹介したいと思います。
ご存じの通り、青山学院大学というのはキリスト教の大学です。
キリスト教の大学の場合、その根幹となるのは、やはり伝統の文学部。
文学部の場合、青学はですね、英米文とフランス文学と日本文学という3つの文学の学科があります。
また、歴史は史学科。
この史学科の中に日本史、東洋史、西洋史、考古学の4つができます。
「考古学やりたい」
他に明治大学でもできますけど、ちょっと考古学を扱っている大学は少ないので、これをやりたいという人は青学の史学科はいいと思いますね。
そして、比較芸術学科。
これはなかなか他の大学にはないユニークな学科で、美術や音楽や演劇や映像の勉強ができる。
ただし、芸術大学ではありませんので、実際に描いたり、弾いたり、映画を撮るというよりはそうした作品を学問として研究するという学科です。
文学部はこれで構成されている。
教育人間科学部は教育と心理でできている。
心理学科は心理学をやる。
教育学科は、主に小学校の先生になる勉強ができます。
もちろん純粋に学問としての教育学をやって、一般の企業に行くことも可能です。
経済学部。
ここは、経済と現代経済デザインという2つの学科になっています。
普通は経済学部志望なら経済学科行くだろうとみんな思うので、
あえて、現代経済デザインを狙ってください。
もしかしたら、ちゃんと調べている人が少なくて、入りやすい可能性があります。倍率等で。
「では、現代経済いるデザインって何をやるの」
これは主にいろんな地域の経済と公共経済の領域を扱う。
決して経済学科に比べて内容が狭いとかそういうことはありませんので、何か面白い名前の学科がもう一個あったら、
「自分は関係ないや」
ではなくて、そっちも調べると意外とそっちの方が面白かったり、伝統のある学科の方よりも場合によっては入りやすいこともあります。
法学部は法学科だけ。
これは、青山学院の場合、法律学校である明治とか中央とかと比べると、
どうしても法学部に対する大学全体の力の注ぎ方が、正直なところ法律学校系大学よりは強くないです。その証拠に法科大学院がないし、公務員や、弁護士を目指す人も少ないです。少ないからダメだということではありません。
でも、正直、法律が中心の明治とか中央とか法政に比べて、公務員とか弁護士になるのに有利ということはないです。
なりたい人は、人一倍頑張ってください。
経営学部。
ここは経営学科とマーケティング学科でできています。
経営学部だと立教大学の経営学部が有名ですね。
教育内容も変わっているし、すごい受験の難関だと言われています。
わりと青学の経営も似たような事やっていて、私としては面白そうだと思うので、立教の経営と併願して教育内容をよく比較してください。
国際政治経済学部。
ここが長いこと青山学院の目玉学部だったんですね。
もう、できて30年ほど経つわけですけれども、いわゆる国際系学部の走りです。
世界のいろんなことに興味がある人。
ここは、国際政治学科、国際経済学科、国際コミュニケーション学科というのがあります。
政治経済を勉強したい人、国際コミュニケーションは、やや文学系語学系よりですね。
ただ3つの学科、必ずすごくい狭い壁があるわけじゃなくて幅広く勉強ができます。
国際的にやることが勉強したい人はここ。
ですが、もう一個、同じようなことができる地球社会共生学部。
これは何かというと国際政治経済の相模原版です。
国際政治経済が渋谷の青山キャンパスにあって、地球社会共生学部はそういった世界の政治経済とか幅広くできるんだけど、神奈川県の相模原で4年間過ごす。キャンパスで選ぶ。どっちなんだ。
それと地球社会共生学部のほうが、ややアジア寄りです。
国際政治経済が主にアメリカやヨーロッパといったところ中心が基本であるというのに対して、アジア、東南アジアとか中国といったようなアジアの国々の政治や経済や文化ということにやや重点を置いているのが、相模原の地球社会共生学部なんですね。
経済、社会、国際ということに関心がある人は目指してください。
総合文化政策学部。
これは青山キャンパスであって、個人的には、もし僕が青山学院でどこに入りたいかって言われたら、ここが一番個人的には面白いかなと。
これは何かというと、総合文化政策というのは、メディア、それから都市、そしてアート。
街が生み出している文化や芸術を学問として勉強をするという他の大学にはなかなかない学部なんですね。
これは、中央大学とかSFCの総合政策とは、中身がかなり違いますので、同じような名前だからといって併願するとちょっとびっくりかもしれません。
どちらかというと、マスコミとかファッションとか芸術とか、皆さんが好きな今流行っている文化とか、それを使ったビジネスと言ったような、まさに渋谷、表参道、青山といったあたりの原宿とかね、あの辺りから生まれてくる新しいカルチャーをビジネスとか文化の面で勉強しようっというところで、ここは実際にスタジオ使った番組を作ったりとか発表したりとか、色々面白そうなので、何かそういうことをやってみたいなという人。
併願するとすれば、立教の社会学部とか似ていますね。
あとは明治だと国際日本学部とか情報コミュニケーションみたいな、文系なんだけど、伝統的な文学、経済とかだけじゃなくて、ちょっといい意味でチャラい。
ただチャラいのではなくて、ちゃんとそれがビジネスになったり、社会現象として分析したり、あるいは華やかな文化をこっちが仕掛けていく。
「これからはこれが流行りますよ」とか、
「今これ流行っていますよ」とか、
「何でこれが若者に人気なの」という時に、
みなさん今まで高校生の頃はお客さんだから、
「これが流行っているんだ、可愛い」と言って、
身に付けるじゃないですか。
文化政策学部で学ぶと
「これ可愛いと言って売れるんじゃない」と、
仕掛ける側に行けるんですよ。これちょっと面白くないですか。
もちろん学問としては経営学とかでもできるんですけど、僕だったらこれを学問としてやるって結構楽しいかなと思います。
次。社会情報学部。
これは相模原キャンパスでありますが、
ここもおすすめです。
この社会情報学部は、一言でいうと英語、数学、コンピューター。でも文系という。
文系で数学とか統計学とかコンピューターをガッチリやるという学部は限られているんですね。
ここに来ると金融業界とか製造業といったような数学やコンピューターを駆使して、何か仕事をしていく大企業に文系から入れる超お得学部です。
個人的にはこの社会情報学部はおすすめで、ここは、ものもと作る時に青学の理工学部のコンピューター系の先生が結構流れてきているんですよ。
文系の受験でも入れますし、理系の受験でも入れますが、
今日は文系の学部紹介なので、文系でここに入ると出るときは理系です。
そうすると、仕事ができる人として、社会からの評価がえらい高いです。
そういう点で僕は社会情報学部はいちおし。
最後、コミュニティ人間科学部。
これは相模原にあるのですが、もともとは青山にあった女子短大が変身したものでして、このコミュニティ人間科学部は、教育人間科学部とは名前が似ていますが、教育内容が全く違います。教育人間科学部はもう学校の先生をつくる教育学と心理学に特化していますね。
相模原のコミュニティ人間科学部は、地域づくり。
地域の中の女性、子ども、若者、あるいはそういう地域の文化といったものを支援するといったようなビジネスとは離れた街をつくっていったり、地域おこしをしたりしていくってことを学問としてやる。
もちろん、それを活かした就職先は限られていますから、ほとんど一般企業に行くんだと思いますけれど、皆さんが大きくはいまどきの高校って、結構、探求学習で地域研究をやると思うんですよね。
うちの街はこういう歴史を持っているとか、こんなお祭りがあるとか、うちの地域の殿様はこうだったとか、こんな文化があると調べている高校生は多いと思うんですが、そういうことを学問的にちゃんとできる。
そして、それを将来、自分が公務員になったり、地域社会の中の仕事に生かしていくという結構面白い学部です。
領域としてはこれも社会学に近いので、青山学院って社会学部ないんですね。
だから、コミュニティ人間科学部や社会情報学部や総合文化政策学部っていうのは、
法政の社会学部、立教の社会学部と実は学問領域が被っていて、よく似ています。
併願するといいんじゃないかなと思いますね。
ということで、青山学院大学の文系の学部を全部紹介してみました。
ポイントは、確かに青山学院はイメージだけですごく華やかで人気。
例えば、高校生が選ぶイメージランキングだったら早慶を抜いて1位になったりしますね。
華やかな学校なんですが、それだけで決めるんじゃなくて、大きくは伝統的な学問の学部の塊と新しいことをやっている学部の塊という、2つと学問領域が大きくある。
これはキャンパスが青山か相模原か、よりも実は重要です。
伝統的な学問をやりたいのか新しいことをやりたいのかで学部の選び方が変わってきます。
伝統路線行きたい人は、文、経済、経営、法であたりが伝統的な他の大学でもよくある。
ユニークな面白い教育に関心がある人は、コミュニティ人間科学、総合文化政策、社会情報、地球社会共生、国際政経あたりを調べると、この教育の中身の違いって結構面白いんですね。
そのあたりを選びながら、自分に合った学部、ここを受験したいというのを探してください。
青山学院大学文系学部。
全学部紹介でした。
ありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。多くの受験生が、大学受験をする際に様々なことで悩みを抱えています。
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