大学受験で学部を決めるとき、数学や物理、化学などが得意な学生にとって理学部は気になる学部の1つではないでしょうか。
理学部ではどのようなことを学ぶのか、自分のイメージで合っているのか、理学部が強い就職先など、分かるようで分からない点も多いかもしれません。
今回は、理学部で学べる内容や取得できる資格、気になる就職情報や卒業後の進路などについてまとめました。
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理学部というと「白衣を着てビーカーやフラスコを持ち、何かの実験をしている」といったイメージを持つ人も多いかもしれません。
実際の理学部では、どのようなことを学ぶのでしょうか。
理学部と聞いて連想する「白衣を着て実験をする」イメージは決して間違ってはいませんが、
理学部に入って学ぶことは、実際にはもう少し広範囲にわたります。
高校で学習した数学や物理、化学、生物といった理数系の科目について、理学部ではさらに深く学んでいきます。
細胞やウイルスなど、顕微鏡を使ったミクロの世界から、
広大な宇宙に関する研究、地球の気候や地質についての研究、既存の理論についての検証など、
現代においていまだ解明されていない事柄についての研究を行うのが理学部です。
理学部入学後1~2年は基本的な理論を座学中心に学び、3~4年で専科ごとに実習を行うことになります。
実習ではこれまで研究されてきた理論に基づき、あるいは未知の分野について仮説を立てて研究することが一般的です。
未知の分野を研究したり、既存の理論を検証したりするという意味では、「ものづくり学部」ともいわれる工学部とつながる部分もあるでしょう。
実際に、理学部と工学部をまとめた「理工学部」を設置している大学も多いのです。
工学部が機械、電気といった技術開発をメインとするのに対して、その基となる「理論」をメインに学ぶのが理学部となります。
理学部の学生が取得する資格には以下のようなものがあります。
将来的に研究職や技術開発に関わる場合は、学芸員や技術士補などの資格取得を目指します。
技術系の専門職を目指す場合に取得する資格は危険物取扱者や安全管理者、測量士、環境計量士、放射線取扱主任者、気象予報士など学部によってさまざまです。
数学や化学、物理などの教師を目指す学生は教員免許を取得します。
理学部を卒業後の就職先や、卒業後の主な進路は以下の通りです。
理学部というと研究職や技術専門職にしかつけないのではないか、と思いがちですが、理学部出身の学生は意外に幅広い分野への就職が可能です。
分析力を生かしてマーケティングやアナリストを目指したり、アルゴリズムなどの数値解析力はITやプログラムの分野にも役立ったりします。
数字に対する強さは金融系にも生かせますし、業界を問わず営業職でも理系出身者は人気があるのです。
理学部の学生が研究開発職につくのは、実はとても狭き門です。
大学卒業だけで研究分野へ就職できることは珍しく、最低でも大学院は卒業しておく必要があるでしょう。
中には、研究者の補佐的な仕事を続けながら大学院へ通い、時間をかけて研究職へ就職するという道もあります。
研究開発職へは理学部からだけでなく、農学部や薬学部などからも応募者があるため、ハードな道のりであることは覚えておいた方が良いかもしれません。
理学部には多様な学生が集まっています。
顕微鏡で見るミクロの世界から膨大な宇宙まで、さまざまな研究が行われ、私たちの生活を未来へと押し上げる人材が学んでいます。
数字への強さや論理的思考は幅広い分野での活躍も期待でき、努力次第では研究開発職への道も開かれています。
宇宙や自然の摂理に興味があり、想像力が豊かな人にも向いている学部といえるでしょう。
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