文学部とは？学べる内容や資格・就職情報をまとめてご紹介！

文学部は文系の学生にとって存在感の大きな選択肢の1つで、多くの大学に文学部があります。

しかしその反面、文学部の特徴を十分に理解していない人も多く「文学を勉強する学部」というあいまいなイメージを抱く人も少なくありません。

中には「文学部は就職に弱い」などとネガティブに考える人もいますが、文学部だからといって、必ずしも就職面で不利になるとはいえません。

進学先に文学部を検討している人や、興味を抱いている人は、学部の特徴を具体的に把握することが大切です。

今回はその参考になるように、文学部の基本的な情報をご紹介します。

文学部とは？

文学部とは、大まかにいうと人文科学系統の学問を勉強する学部です。

人文科学系統の学問とは「文学」「心理学」「歴史学」「哲学」「考古学」｢文化人類学」など、多様な分野が該当します。

さらに「文学」という分野の中でも「日本文学」や「外国文学」などの異なるテーマがあり、幅広いジャンルに分かれています。

つまり、文学部とは、

決して文学のみに限らず、過去から現在に至るまでの人間の営みを研究し、人間への理解を深めることが目的といえる学部です。

文学部では少人数制のゼミ（ゼミナール）が多く、教員やゼミの仲間とのコミュニケーションを通して思考力を高め、理解を深めて問題を解決に導きます。

また、最終的な課題として卒業論文を課している学部が多いことも、文学部の特徴です。

入試科目は、やはり文系が中心です。

例えば早稲田大学や明治大学、青山学院大学などの有名私立大学では、

国語と外国語、地理歴史が課せられます（大学によっては、試験方式に応じて選択科目などが異なる場合があります）。

また、慶応義塾大学では外国語・小論文・世界史と日本史のうち1科目が課せられます（人文社会学科の場合）。

文学部と資格

大学のカリキュラムにもよりますが、多くの文学部では教員免許や博物館学芸員の資格が取得可能です。

教員免許は学校の先生になるためには欠かせない資格で、

取得するには教員免許に対応した教職課程がある大学・短期大学等に入学して科目や単位を修得し、

卒業後に各都道府県の教育委員会に免許の授与申請を行う必要があります。

学芸員とは博物館資料の収集、保管、展示や調査研究などを行う、博物館の専門的職員です。

学芸員資格は学芸員になるために欠かせない資格の1つで、学芸員養成課程開講大学に指定された大学で単位を履修するか、
文部科学省の資格認定に合格すると取得できます。

文学部と就職・卒業後の進路路

文学部を卒業した先輩の就職先は幅広く、金融業や保険業、情報通信業、製造業、運輸業など、多様な業種に就職しています。

特に多いのはマスコミや出版業界ですが、大学によって就職の傾向は異なります。

文学部が就職に弱いと考える方がいますが、

そう思われてしまう一因には大学院に進学したり、研究員を目指したりなど、就職以外の進路を選ぶ人が多いことも影響しているでしょう。

しかし、ゼミでのコミュニケーションやプレゼンテーションを通して培われた力は社会に出てからも必要になるスキルで、むしろ就職面接でも役立ちます。

在学中にこれらの力を磨いた文学部の先輩の中には、有名企業に就職し、活躍している人も少なくありません。

おわりに

文学部はさまざまな分野を追求する学部であることが分かりました。

人間について深く学びたい方や、教員免許や学芸員の資格を取得したいと考えている方は、文学部を進路の選択肢に加えましょう。

ただし、ひとまとめに文学部といっても、含まれる学科や取得できる資格、多い就職先などの特徴は、大学によって異なります。

志望校を決める際には細かい情報まで目を通し、自分が望む経験が積めると思った学校を選ぶことが大切です。

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志望校や希望する学部が明確に決まっている方は、自身の状況に応じた丁寧な指導を通して、戦略的に入試対策を進めましょう。