農業は人が生きていく上で欠かせない、食糧としての作物を育てるという大切な仕事です。
畑へ出て土を耕し、苗や種を植える……一見すると学問と関連がなさそうに思えますが、農業を体系的に学べる農学部の人気は意外と高いのです。
ここでは、農学部で学べることや取得できる資格、 就職先や進路といった農学部の情報についてご紹介します。
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農学部では、第1次産業である農業について深く学んでいく学部です。
作物を育てることは生命を知ることともつながり、研究内容はバイオテクノロジーを応用した植物の研究から人口増加における食糧問題まで多岐にわたります。
都会に住んでいると接点の少ない農業ですが、農学部では作業の効率を高めるための技術はもちろん、地域別の土壌や気候、地形といった分野の知識に加え、細胞や遺伝子に関する研究も行います。
農作物を流通させる仕組みや海外の厳しい環境に対応する品種改良への取り組みなど、いまや農学は小さな畑を飛び出し、最先端の技術を駆使して世界にまで広がる分野を網羅する学問となっているのです。
また、植物だけでなく、畜産や林業、水産についての研究をしている大学もありますし、応用化学や自然科学、国際地域開発などに関わる科目が履修できる大学もあります。
動植物が好きでモノ作りに興味がある、農業に最新技術を応用したい、社会で役立つ技術を身につけたい、といった人におすすめの学部であるといえるでしょう。
農学部で取得できる資格には以下のようなものがあります。
食肉や乳製品の加工をする際に必要な資格。農化学や畜産学など、農学部の課程を修了することで取得が可能となります。
食肉や乳製農薬を扱う際に必要な資格。薬剤師でなくても、大学において応用化学の課程を修めることで取得が可能です。
危険物取扱者の資格も、農薬など薬品関連の製品を扱う際に必要な国家資格。甲・乙・丙の3種類があり、甲種は化学関連の科目習得により受験資格が得られます。
上記に挙げた資格以外にも、農学部では将来的に土壌汚染調査技術管理者や技術士を目指したり、樹木医補や理科の教員免許を取得したりすることが可能です。
また、農学部で学ぶ内容は開発途上国でのニーズが高いため、海外で働く希望がある場合は、英語など外国語の資格も持っておくと良いでしょう。
次に、農学部を卒業した場合の就職先進学先や卒業後の進路などについて見てみましょう。
農学部卒業生の主な就職先としては農協や官公庁などの他、食品メーカーや乳業、薬品メーカー、園芸、化粧品業界などがあります。
動植物や酪農の研究から、動物看護士や臨床検査技師を目指すことも可能です。
こうしてみると、農学で学んだ技術があらゆる分野に活かされていることが分かるのではないでしょうか。
バイオテクノロジーや遺伝子関連は現在もっとも最先端の研究が進められている分野でもあるため、大学院へ進学して研究開発職を目指す学生も多いのです。
食糧問題を抱える開発途上国へ留学したり、NPO団体で技術提供に従事したりする学生もいます。
人間と自然のより良い共生のため、環境問題への取り組みに目を向ける企業も増えてきており、「農学部」という名称からイメージするよりも、実にさまざまな業界での活躍が期待できるのです。
現在、学問としての農業は他分野とも提携し、とても大きな広がりをみせています。
しかし、すべては土の上に種をまき育てる、という太古の昔から存在する営みでもあります。
自然と人間を大切に思う心と、社会全体の暮らしを向上させたいという意識がある人は、農学部で学ぶという選択肢も検討してみてはいかがでしょうか。
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