山内太地です。 ファッション業界なら、専門学校?という話をしましょう。
ファッション業界に憧れてる人多いと思うんですが、この分野ってあんまり大学ないんですよね。ですから、専門学校に行きたいっていう人もいっぱいいます。
ファッションの専門学校ですと、やっぱり都会にはたくさんありますし、みんな華やかで楽しそうですよね。
ですからファッション専門学校。でも、ちょっと勉強ができる人って、親や先生から「あなた勉強できるんだから、専門学校じゃなくて大学行きなさい」って言われてる人多いと思います。
「えー、私はファッション業界行きたいから、ファッション専門学校にしたいのに、どうして親は大学勧めてくるの?」
もしあなたが、ファッション業界で活躍したいなら、大学に行くべきです。実は今年、ファッション専門職大学っていうちょっと不思議な大学が誕生したんですね。それは、専門学校のようにファッションの勉強をするんだけど、大学のような、高度な専門知識もつける。
何が起きているのか?ファッション業界はもう作るだけの人っていらないんですね。皆さんが着ている服の多く、日本で作ってないんですよ。ちょっと前は中国でした。ところがもう中国も人件費が高くなってバングラデシュであったり、いずれアフリカになるって言われています。
つまりファッション業界に入りたい人が、ファッション専門学校に行ってなりたいデザイナーやパタンナーの仕事は減ってるんです。日本になくなりつつあるんです。
ではなくならない仕事って何だろう?バイヤーです。そう、服を作る人はいらないんだけど、売る人はいなくならないでしょ?バイヤーに求められる能力はファッションの能力だけじゃなくて、ビジネスの能力なんですね。ですからファッション業界に行きたい人は、経営学部に行くんです。
早稲田大学も慶應義塾大学も、ファッションサークルがあるんですよ。作るだけじゃなくて売る。ファッション業界に憧れている人、くれぐれも作るだけじゃなくて売る。売る勉強は専門学校ではできません。
これは大学の学問なんです。もちろん、専門学校だってやってます。でも、専門学校の人は基本は作ることを習うので、売る人というのはある意味専門性関係ないんですね。
例えば、明治大学の商学部でビジネスを学んで、大手のアパレルに入る。その人は縫えなくていいんですよ。それは外国の方や、デザイナーやパタンナーがやってくれるから。
ですから、例えば、この分野の最高峰は、実はお茶の水女子大学です。女子大の家政学の中に、被服とかファッション関係の学科を持っている学校多いですよね。ですから、一つの考え方としては家政学部被服学科・ファッション学科を持っている女子大へ行くという考えもありますが、もし、早慶上智や march や関関同立に受かるんだったら、そっちへ行ったほうがいいです。 それで学問としての売る方を学んでください。ただし、逃げ道はある。大物のファッションデザイナーにはなぜか学歴が早稲田慶応卒の人も結構いるんですよ。
つまり、まず学問としてビジネスしっかりやった上で、やっぱり技術力だって言って、ファッションの専門学校や大学に入りなおすって手があるんですね。ということでファッション業界を考えている場合、もちろん専門学校に行くことは止めません。
でも、実は1回大学に入ったほうがファッション業界に行きやすい可能性があるということをぜひ検討してください。
ありがとうございました。
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