日本の大学全部行った男、山内太地です。こんにちは。
「図書館司書と学芸員は全然仕事がない」という話をしたいと思います。
よく高校生の方から 図書館司書と学芸員に憧れているという方、女子の方多いのですが、そういう仕事に就きたい、資格がとりたいという人が多いのです。
大変申し上げにくいのですが、全然就職がないです。
「図書館、世の中にいっぱいあるじゃない」
そう、図書館はいっぱいあります。
採用がないのです。
図書館の職員が必ず図書館司書でなければいけないということは、実はないのです。
事実上、図書館司書をおいていない学校や公立図書館が存在する。
実際にそこで勤めている方達は、例えば公務員や大学職員の方が、ジョブローテーションで 転勤で来ているだけで、図書館の専門家ではないということがある。
あるいは、大変シビアな話ですが、人件費がかかるために 図書館司書や学芸員の資格を持った職員を非常勤で雇う。
これ、とても増えています。
要は自治体や学校にお金がないからアルバイトしか雇えないのです。
そうすると仕事の内容は大事なのに賃金はべらぼうに安いという。
これで続けられなくてやめちゃう。しかも、その採用自体もものすごく少ない。
図書館資料や学芸員の資格自体は、
例えば大学の文学部などで取ることはできます。
憧れていいです。
正直、仕事はないです。
だから取るなと言っているのではありません。
仕事がないという現実を受け止めるべきなのですね。
いつかは雇ってもらえるはずなんて言って、30歳40歳までずっとアルバイトでお金も貯まらない。
そういう人が 時々 マスメディアなんかで気の毒ですねと紹介されますが、同情はされても給料が出ないわけです。
大学に入って図書館司書や学芸員の資格を取ること自体はOKです。
ただ、就職ってことは一旦置いておいて大学で勉強はしてください。
じゃあどこに就職するべきなのか。
GoogleやAmazonやAppleに行くことを考えてください。
本はなくならないわけですね。
情報とかコンテンツっていうものはデジタル化して残っているわけです。
紙の本の世界だけで食べていこうとしたら、どんどん仕事はなくなっていきます。
図書館司書と学芸員の仕事というのはどんどんなくなってくるのです。
本当は必要なのに。
その知識を生かして、一般的な企業とか情報通信産業で働くって考えた方が、正社員できちんと仕事が得られ なおかつ専門性も生かせる。
こういうことを考えていかないと非常に危険です。
例えば、出版社に入りたいなんていう子もいるんですけど。
皆さん、あなた以外の友達、本を読んでいませんよね。
みんなスマホでしょ。
情報が紙じゃなくなっちゃったのです。
もちろん たまには紙の本は残りますよ。
小説も売れるものはあります。
でも確実に市場は縮小していく。
「私が」本が好きだからという理由でお客様が増えると考えないことどんどん減ります。
図書館司書と学芸員志望の人は、資格は大学で取っていい。
でもそれを生かした職業は、幅広いのだということを大学でゆっくり考えてください。
世の中の変化に対応して食べていける職業を探す。
こういう視点が重要なのです。
頑張ってください。
ありがとうございました。
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