日本の大学全部行った男、山内太地です。こんにちは。
「心理学を勉強して普通の会社に入っていいの」という話をします。
意外に多い質問ですが、心理学部や心理学科で心理の勉強をして、心理関係の仕事ではなくて普通の会社に入ってもいいのですかというふうに聞く人がいます。
確かに看護学部をでたら看護師さんになるし、栄養学部をでたら管理栄養士さんになりますよね。
あるいは社会福祉学部も社会福祉の資格を持つ人が多い。
でも実は、心理学科や心理学部を出た人のほとんどは心理の仕事に就きません。
仕事がないのです。はっきり言って。
確かに臨床心理士、公認心理士、認定心理士といった資格はあります。
でも、看護師さんとか医者と違って、正規の雇用で、待遇が良くて、正社員でちゃんと務められるという求人自体が非常に少ないのです。
だから、やめろと言っているわけではないですよ。
でも、正直なところ英検とか漢字検定みたいなもので、持っているから食べられるという世界ではない。
これが心理学です。
実際には心理学を学んだ人のほとんどは普通の会社に入ります。
自分が入りたい大学の心理学部心理学科。
どんな就職先なのかをパンフレットやホームページでしっかり見てください。
もちろん、心理や医療系の職につく人もある程度いるのですが、大半は普通の会社に行きます。だから私はこう言っています。
心理学はフランス文学と同じだと。
フランス文学を勉強してフランスの仕事に就くって人ほとんどいないじゃないですか。
哲学や世界史だってそうですよね。
心理学も、あくまでも教養、学問としてやるものであって、それをそのまま仕事に活かすという人はほとんどいないのが現実です。
もちろん心理の専門職に就きたいという人は、大学院に行って頑張ってください。
でも、大多数の人は普通の会社に入るのです。
そして、例えば、ビジネス心理学を学んだからお客様がどんな商品が欲しいかを考えようみたいに生かせるという風に言う人が多いのですが、思ったほどそうでもないです。
基本的には心理学は理工系に近いので、大学は日本では文系が多いですけどね。
直接的に使おうとしないこと。
あくまでも幅広い知識や教養を身につける入り口が心理学に過ぎなくて、実際には心理学だけではなくて社会学とか教育学とかビジネスでも周辺の学問もやりながら幅広く学んでいく。
ですから、基本的には心理学科の人たちはほとんど普通の会社に行く一般の人です。
ただし専門的な職業につきたい人は、そっちで頑張ってください。
ありがとうございました。
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