日本の大学全部入った男、山内太地です
「生命科学部と応用生物学部の違いがわからない」
という話をしたいと思います。
高校でバイオ得意な人、生命科学部行きたい人が多いと思うのですが、
生命科学部とか理工学部生命科学科っていろんな大学にあるんですけど、
応用生物科学部とか生物化学科みたいな、要は生命と名乗っているところと生物と名乗っているところの違いがわからないという受験生の方が多いと思いますので、
ちょっと区別する方法伝授したいと思います。
どういうことが生命科学と名乗っているのは理工学部です。
そして、生物科学とか応用生物と言っているのは農学部です。
大きくはこれで区別してください。
生命科学部や生命科学科よく調べると、
理工学部にくっついていますよね。
例えば、中央大学だと理工学部の中にあったり、
芝浦工大なんかもそうですね、近畿大学も理工学部の中に生命科学科がありますね。
あれは、高校生の皆さんにわかりやすく言うと大きくは化学なんですよ。ばけがく。
サイエンスじゃなくてケミストリーの方ですね。
もともと工業系の分野、工学部の中に化学を使った分野があって、これを発展させたのが生命科学部や生命科学科になっているという大学が主に理工学部を持っている大学に多いんですね。
この場合は、一切農業じゃない。要は生物じゃないんですね。
もっとちっちゃい世界なんですよ。
どちらかというと医療よりだったり、あとは植物を育てるとかそういうことじゃなくて、
もう顕微鏡で、バイオテクノロジーやってとかあとバイオインフォマティクスと言ってコンピューターを使うとかそういうかなり工学よりの世界に近いのが生命科学部と思ってください。
一方、応用生物科学部とか応用生物学部と名乗っている場合はどちらかというと農学部に近くなります。
高校生の方にわかりやすく言うと、生命科学部、生命科学科って名乗っているものは大きくは高校の化学、化け学。
そして、応用生物科学部って名乗っているものがどっちかというと生物学に近いんですね。
これは実は大学に入ってからも研究内容がかなり変わってきますので、
例えば、生命科学部、生命科学科と名乗っていても農学系の研究ができる大学もあれば、一切できないところもあります。
ですから、大事なことは学部学科の名前が同じでも実際にはホームページなどで研究室まで調べる。
例えば、植物の研究ができるかと言ったらできないところもあるわけですよ。
それだったら理工学部の生命科学科ではなくて農学部の応用生物科学科に行ったほうが植物はできるなと分かるじゃないですか。
このように同じような名前なのに大学入ってから
「私のやりたいことがない」「困った」
という人が多いんですね。
入っちゃった大学の学問分野を渋々やる。しょうがない。
そうなる前によく調べてください。
何か大学側は深い意図があって生物と生命を使い分けているんですね。
両方を持っている学校もあって、例えば東京農業大学って、応用生物科学部と生命科学部と両方持っているんですよ。
この場合は学科名を見れば、
応用生物科学部の方というのは、農芸化学とか醸造とか食品栄養といったような、
どっちかというと我々がイメージしやすいプロダクトを作っているって感じですね。
お酒、ビールみたいなものとか醤油とか栄養学といったような食べ物に関しても具体的な製品に近いのが実は応用生物科学部で、
もっと原理原則、学問としての生物学とか生命科学の方をぎっちりやっているから、こういう商品を作りましたという風にならないのが生命科学部ですね。
あまり法政大学とかで生命科学部でビールつくりましたとか聞かないじゃないですか。
目に見える商品にしたいのか、そうじゃなくて学問的にやっていきたいのかで学部を分けるんです。
この辺りを自分の行きたい大学はどっちなのだろうというのをよく調べてください。
ということで生命科学部と応用生物化学科の違いでした。
それではがんばってください。
ありがとうございました。
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