みなさん、こんにちは。
日本の大学全部行った男、山内太地です。
「政治学科と政策学科の違いがわからない」
という話をしたいと思います。
いろいろな大学に、法学部に政治学科があります。あと政治経済学部。
これとは別にここ20年ぐらい増えてきたのが、総合政策学部とか政策学部、あるいは政策学科。よく似ているんですね。
また、両方を持っている大学も多いです。
例えば、公務員になりたいとか政治に興味があるという場合にどっちに行ったら良いんでしょう。
決してどっちが良い悪いじゃありませんが、これは研究対象が違うと考えてください。
政治学科というのをはっきりいって人の研究です。だから政治家なんですよ。
私たちが政治をやって、この国を良くしようとかこの街を良くしようというときに、
どんな問題や課題があるのかということで、
基本的には人間にフォーカスした学問なんですね。
皆さん歴史上の偉人とか有名な総理大臣とか関心あると思うんですけれども、そういう人がどういうふうに生きたのか、それをどうやって学問にしてきたんだろう、学問としての政治学というのは古代ギリシャからありますから、人がどうやって政治やってきたか。
徳川家康なんかも昔の人、立派な人の政治の本を読んでうまく政治をやろうとしたわけです。基本的な人にフォーカスする。
政策学科はどうでしょう。
これは実は人じゃなくて、やったことにフォーカスするんですね。
ダムを作るとか、町おこしをするとか医療福祉でこんなことをしたら地域がもっと良くなるんじゃないかということで、
人間じゃなくてそのやった「事」のほうにフォーカスする。
だから、いわゆる法学や政治学と経済経営と両方勉強しているんですね。
新しくできた政策学科の方が何か幅広くできそうなイメージがあるんですが、ここはちょっと悩ましいところで。
正直なところ、公務員になりたい人には政治学科とか法学部、法律学科とかの方が数が多いですね。公務員になっている人は。
政策学部、政策学科系に入ってしまうと、その経済経営の方に関心が湧いた人は、公務員目指さないで銀行とか一般企業に行くので、ガッツリ学問としての政治をやるという場合は政治学科のほうが向いていると思います。
一方、法律や政治、法学部も経済というものをガッツリやるということに対してちょっとどうしようかなと悩んでいる人は政策学部政策学科に入って、金融とか経済のお金の話と政治家がやる、というよりは行政や政治が、こういった具体的な行動をとるということをやりたいという人は政策のほうが面白いかもしれません。
ただし、どっちかというと経済学部が金融業界に強いとかみたいな特徴がなくて、どの大学でも政策学部とか総合政策学部というのは、はっきり言って、就職がブレるんですね。
公務員とか銀行にめちゃくちゃ強いみたいなのがなくて、ブレるってが悪いんですが、就職が多様になっちゃうんですよ。
いろんな業種や職種に行く。
もちろんそれは良い点もあります。
でも、自分が金融をしっかりやりたいとか本当に公務員行政の世界でやっていきたいという場合は、もしかしたら学校によっては政策じゃなくて普通に政治学科行ったほうがいいかもしれません。
このあたりを参考にそれぞれの学校の良さを調べておいてください。
頑張ってください。
ありがとうございました。
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