大阪府立大学・現代システム科学域は何を学ぶの？3つの学類を徹底解説！

Name: 大阪府立大学・現代システム科学域は何を学ぶの？3つの学類を徹底解説！
Cast: 山内太地

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日本の大学全部行った男、山内太地です。みなさん、こんにちは。

「大阪府立大学現代システム科学域って何を勉強するの」
というお話をしたいと思います。

何を勉強するのでしょうね。
かつて大阪府立大学が大学改革をする時に、文系をなくすということ大阪府から要求されたことがありました。
この時に経済学部や社会福祉、人間社会系、教育といったような文系の学部学科が全部なくなってしまったのです。

大阪府立大学は理系しかありません。
理工系や獣医、農業系はあります。

では、文系全くないのかというと、残ったのです。
文系をなくさないで経済や社会といった文系の要素を新しい理工系の学部に変えることで、文系の学問を守りました。
これが「現代システム科学域」です。
そのため、たっぷり文系が入った理系学部です、ここは。

3つの学類

3つの学類でできています。
この学類というのが他大学で言うところの学科だと思ってください。

まず「知識情報システム学類」
ここは、分かりやすくいうとコンピューターの学科です。
コンピューターサイエンスですから、他の大学の情報科学科、情報工学科と同じだと思っていただいて、大きくは結構です。
コンピューターの勉強をする理系の学科。
ただし、ここに経済、経営、教育、あるいは保健医療といったような文系を含む社会科学系の学問が入り込んできます。
そのため、コンピューターと大きくは経済と経営もやる。
大きくはコンピューターです。
これを「知識情報システム学類」と呼んでいます。
つまり、理工系の大学のコンピューターの方に行こうと思っている人は、併願をする学校になります。

「環境システム学類」
ここが問題なのです。
名前だけだと環境問題を研究している理系の学科に見えますよね。間違いです。
環境システム学類は、さらに中で3つに分かれています。
課程と言いますが、
「環境共生科学課程」
「社会共生科学課程」
「人間環境科学課程」です。
これ、全部全く学問領域違うので細かく解説します。

まず「環境共生科学課程」
これは環境システム学類の名前と全く同じ、理系の環境問題をやる学科です。
つまり、他大学だと理学部、農学部、大きくは理学部の自然科学ですね。
地学とか環境問題とか化学、応用化学みたいな環境問題をちゃんとやる理系の課程です。
それが、「環境共生科学課程」。ここは理学部だと思ってください。
ただし、その文系が混じったところなので、いわゆる文化関係の先生が少しいらっしゃる。
「自然の環境問題を考えるときにはその地域のどういう文化があったのかということを踏まえる」
というのがちょっと入ってきますが、大きくは、ここは理学部です。
問題は残りの2つです。

「社会共生科学課程」は、文学部です。
ここは、社会学、哲学、宗教学。
だから他の大学だったら普通に文学部ですが、理系がつぶれるという改革をやってしまったがために社会共生科学課程は、理系の顔をして中身が文学部。
こんなの環境システム学類と名乗られてもわからないじゃないですか。僕もわかんないです、これ。
だから皆さんにお教えているのですが、これは文学部です。

大阪大学文学部とか大阪市立大学文学部入りたい人、
実はこの環境システム学類が併願先です。

訳が分かりません。
訳が分からないのは、大学側の問題であって皆さんのせいではない。
高校の先生や塾も悪くない。
大学が複雑にしてしまっています。

最後、「人間環境科学課程」
これ、早稲田大学なんかだと、いわゆるさっきの理学部よりの自然科学なのですが、
大阪府立大学、現代システム科学域、環境システム学類、人間環境科学課程は、心理学科です。
理学と臨床心理学と認知科学の先生しかいません。
つまり、これは、はっきり言って心理学部心理学科です。
わかりにくいですよ。
普通に心理学って言ってよ、本当に。
それがやむを得ず人間環境科学課程と名乗っているだけで、これは100%心理学です。
普通に心理学をやりたい人は行ってください。
大学側の都合でおかしな名前になっているだけです。はっきり言ってこれは迷惑です。