みなさん、こんにちは。
日本の大学全部入った男、山内太地です。
「お茶の水女子大学はなぜ御茶ノ水にないのか」
という話をしたいと思います
国立大学で日本最難関の女子大、お茶の水女子大学。
みなさん名前は知っていると思うんですが、
東京のどこにあるかというと、御茶ノ水にないんですね。
電車の駅で言うと茗荷谷。丸ノ内線の。
池袋とか大塚に近いところにありまして、御茶ノ水にないんです。
なんでこの名前なの?
正解は、昔は御茶ノ水にあったからです。
御茶ノ水だと、今は明治大学ありますね。
あとは東京医科歯科大学が建っています。御茶ノ水駅を出ると、
川が流れていて、橋があって、その先に東京医科歯科大学と順天堂大学の大学病院の大きなビルが何本も建っていますね。
あの東京医科歯科大学の場所にお茶の水女子大はあったんですよ。
戦前は別の名前だったんですけど。
これが訳あって、郊外に引っ越したわけです。
もっと広い敷地に行こうということで、引越ししまして、
引っ越した先は地名としては大塚です。
では、大塚女子大学にしないのかと。
この大塚という言葉、塚というのはみなさん歴史で習ったでしょう。貝塚ってありますよね。
貝殻いっぱい集めて、昔の人が貝殻捨てて。
そう、塚というのは、実はお墓という意味もあるんです。
大塚女子大学という名前だとちょっとどうなのだろうという意見が出た。
という噂もありまして、
もともと私たちの学校があった御茶ノ水っていう街に対する愛着が強い。
その名前をそのまま使って、お茶の水女子大学なんですね。
実はそういう大学って、いっぱいあるんですよ。
なんと一橋大学です。
一橋大学の一橋って、意外と知らない方多いんですね。
あれは、江戸城のすぐそばの地名なんです。
ですから、東京の街のど真ん中なんですね。今の一橋大学は電車でずっと郊外に行った国立市というところにあります。
これは引っ越したんですね。
江戸城のすぐそばの一ツ橋にあったんだけど、国立市に引っ越した。
でも、お茶の水女子大と同じで、もともと自分たちがいた場所の名前をつけたいということで、一橋大学になっておりまして、国立大学(くにたちだいがく)じゃないわけです。
ところで、国立音楽大学という私立大学があります。
国立市にない。立川にあるんです。東京都の。
わけわかりませんよ。
これももうお分かりですね。もともと国立にあったんです。
だから国立音大。
国立音大(こくりつおんだい)じゃないですよ。
これが立川市に引っ越したんだけど、もともと国立にあったから、
国立音大という名前をそのまま名乗っているんですね。
ちなみに国立という町の名前は、立川と国分寺から一文字ずつ合体しているわけです。
どうでもいいですね。
このように大学にとっては、歴史というのは非常に重要なんですね。
立教大学や東洋大学、大東文化大学なんかも長い歴史があって、
最初にキャンパスがあった場所から何度も引っ越しをしている大学があります。
それは、一橋やお茶の水といったような国立の一流大学であっても、長い歴史の中で引っ越している。
その時に、やっぱり、最初に出来た場所というのは、とても愛着が強いんですね。
そのため、引っ越してからも昔の名前を名乗っているんです。
わかりやすい例が、東急に都立大学と学芸大学って駅があるんですが、なんとどちらも駅の前に大学がありません。
時々間違えて降りる受験生がいるなんて、よくネタにされていましたが、
実際に間違えるとシャレになってないので、くれぐれも気を付けて下さい。
ありがとうございました。
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