みなさんこんにちは。
日本の大学全部行った男、山内太地です。
「武蔵美対多摩美」
という話をしたいと思います。
武蔵野美術大学と多摩美術大学、どっちがいいかなということで。
東京にあります美術系大学の中でもいわば美術の世界の早慶。早稲田、慶応みたいに言われているのが、武蔵野美術大学と多摩美術大学です。
どっちがいいかということで、私も、そんな美術の専門家というわけじゃないんですけど、両方の大学すごく好きで、オープンキャンパスや学園祭や卒業作品展、いっぱい見学に行きました。
もし、美術系の大学行きたい人で、どっちがいいかなと悩んでいる人、自分で調べたり、足を運ぶことももちろん大切ですが、私の意見もちょっと参考程度に動画で聞いてもらえればなと。
これは、どちらがいいかというときには、それぞれの大学の強みがあるんです。
それをよく理解した上で自分に合った方を選んでください。
武蔵野美術大学というのは東京の小平というところにあるのですが、この大学はプロダクトデザインに強いと言われています。
つまり、美術の大学と言うと、絵画、絵を描く。日本画とか油絵。あるいは、彫刻あとは工芸。いろんなガラスとかイメージあるんですけど、
もちろん、それは両方の大学で出来るのですが、
武蔵美の場合は、このプロダクトデザインというのは、具体的な商品ですね。
自動車とかコップとか、そういうもの作り。
工芸品を作るとか、そういうことが正直強い大学というふうにされています。
実際、作品を見ていると、やっぱりものを作っている感じ、ガラス工芸の箱を作っているとか。そういう作品の展示が非常に多いんですね。
わけのわからないでっかい彫刻とかでもなぜか金属でできていると伝統工芸品に見えちゃう。
ということで、武蔵野美術大学はどっちかというとプロダクトデザインがやりたい人には強い学校。
では、多摩美はどうなのでしょう。これははっきりしています。グラフィックデザインです。これはっきりしています。グラフィックデザインです。やっぱりみなさんにイメージ湧きやすいのが広告ですね。
多摩美って広告が強いんですよ。
企業のポスターとか商品開発とか、イメージ的な広告ありますよね、そのグラフィックで素敵な絵を描く。
広告の絵を作るみたいなところで、
例えば、かっこいいエンブレム。会社のマークを作るとかね、こういうデザイン。グラフィックデザインのほうがやっぱり多摩美が強い。
伝統的にそういうものがある。
だから相手の学校がダメということじゃないですよ。
でも、実際に作品を見ていて、やっぱりグラフィック、多摩美強いなというのは、
多摩美のグラフィック系の学科が、東京都内の美術作品の展示会なんかでもやっぱりすごく盛んにいろいろやっているなというところはあります。
では、伝統的な絵画や彫刻、どっちがいいというと別に好きな方へ行ってください。
ただ、個人的にはいわゆる伝統的な絵画彫刻とかだとちょっと武蔵野美術大学、武蔵美の方が古風で伝統的な
「絵はいいよね」という世界かなと。
作品見る限り多摩美の方が日本画とか油絵とか確かに普通にかけるんだけど、わざわざ壊しましたという作品が多いです。
学生さんのノリがいいというか、伝統的な絵を描きたいのか、
ちょっとぶっ壊れっぽいのか、作品の違いはあるかなというふうに個人的には思いました。
この2つの大学でご覧になっているようさみなみなさんに、お伝えしたいのは、美術系大学って、受験、入試にデッサンがあって、なかなかこれが難しい。
また、美大は予備校に行かないと何浪もしないと受からないというイメージがあるんですが、実際にデッサンの入試とか予備校通って浪人っていうのはあるんですが、実は今、武蔵美も多摩美も共通テスト、いわゆるセンターですね。
大学入学共通テストだけで入れるとかデッサンなしの国語と英語だけで入れるといったようないわゆる一般入試で入れるようになっているんですね。また、すべての学科ではありません。
コンピューター系の何かデザインをやる学科とか芸術文化学科とか限られているんですけど、いくつかの学科は単なる文系という人も実は武蔵美、多摩美は目指せる。
実は、もう美大なんて興味ないじゃなくて、本当はちょっとゲームとか好きなんだよねとかゲームアニメとか何かやってみたいとかグラフィックデザインやりたいけど、美大はという人は、武蔵美、多摩美は一般入試、一般選抜だけで入れます。
ぜひ興味がある人は目指してください。
どちらの学校も郊外の本部キャンパスのほかに都内に規模が小さいですけど、そういう主に一般入試の人も受け入れているデザイン系の学科を持っています。
そして、美術大学は残念ながら学費が高いです。
非常にお金がかかって大変なんです。
でも、これはやっぱり美術の教育をやっている質が高いのでどうしようもないです。
学費が高い分、見合ったリターンは必ずあります。
最後にその美大が最強に強い話をしておしまいにしたいのですが、
それは就職です。
美術系大学、すごく就職いいというイメージ湧かないと思います。
それは絵画や彫刻といったような人たちの中には就職を希望しないで自分はフリーで
活躍するんだという人もいるんですね。
ただしグラフィックデザインとかプロダクトデザインとかデザイン系の人の場合は、デザイン会社に結構就職しているんで、
はっきり言って、普通に就職できますから。
親や先生が美術大学へ行ったら就職できないと言っている人たちは、知らないだけです。
ちゃんと就職できています。
それは武蔵美も多摩美もちゃんと PR しているので、就職できるから。
さらに。何が強いか。
美大を出ると、
大企業は総合職と美術職と2回就活できるんですよ。
普通の有名大学を出ているだけだと、総合職しか受けられないんですね。
ところが自動車会社とか広告会社に美術大学を出ると総合職でも入社試験を受けられるし、
美術職とかデザイン職でも受けられて、入社試験を2回も受けられるんですよ。
絶対得でしょ。
どっちで入社してもいいんだから。
いわゆる大企業に入って、広告の仕事をしたいっていう場合に何でもいいから有名
大学と言うだけじゃなくて、実はちゃんと美大に入っている。
大きな武器になる。
グラフィックデザインできます。
という点でですね。
美術大学最近学費が高かったり、
いろんなこともあって、あんまり目指さないと言う人も多いんですけど、せっかくなんで
興味がある人は、別に絵がうまいとかじゃなくても美大に入れるし、すごく良い教育やっていて就職もバッチリです。
「武蔵美対多摩美」
ありがとうございました。
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