はいみなさん、こんにちは。
日本の大学全部行った男、山内太地です。
というお話です。
今日は、武蔵大学、国際教養学部長の東郷健先生からお話をお伺いします。
先生、どうぞよろしくお願いします。
どうもありがとうございます。
武蔵大学国際教育部の東郷です。
今日はよろしくお願いします。
※以下東郷先生青文字表記
よろしくお願いします。
受験生ですね、高校の時に開発途上国の問題とかですね、
世界の平和とか国際関係といったことにとても興味があって、
国際系の大学学部学科どこがいいか探してるっていう人多いんですが、
いろんな大学がある中で、そういった国際学をやりたい場合、
どういう学部学科選びをしたらいいんでしょうか。
そうですね、まず私たちは国際教育部って、
2022年の4月に始まった、新しい学部なんですけど、
始めるにあたって、他大学さんとかも色々、あの勉強させていただいて、
見ていくと、かなり千差万別なんですよね。
つまり国際ってついてると、まあ英語で勉強しますみたいなことで、
教養学部っていう風につくと、
中が結構広いことを勉強できるようになっていて、
じゃあ広いって言った時に、例えばあのビジネスとかに、
割とこう主軸を置いた大学もあるし、
そうじゃなくて、本当に広く浅くこういろんなことができる、
理系分野までできるっていう大学もありますし、
そうじゃなくて、本当に人文系に集中している大学もあったりとかする。
だから、よく予備校さんの偏差値のですね、
国際教養学系の偏差値で、上の方から上中下で選んで受験して、
入ったところに行こうみたいな話はやめといた方がいいと思うんですよね。
それがどうしてかっていうと、自分が想像してたのと、
全然違う内容を勉強しなきゃいけなくなっちゃうという可能性が、すごく高い。
なのでそれぞれよく調べていただいて、
自分がこういうことを勉強したいんで、
ここの国際教養学部に行こうとか、
ここの違うB大学の国際教学部に行こうっていうふうに、
決めていただいた方がいいかなと思います。
その方が後で後悔しないんじゃないかなと思いますね。
正直経済学部や、法学部であれば、どこ入っても
大きくは勉強する内容って変わりませんよね。
そうですね。
これが国際学部だと、学校によって全然違うということなんですね。
そう思いますね。また我々の大学の国際教育学部も、
他の大学さんとはちょっと違う形になってますんで、
やっぱり中身をよく見てですね、選んでいただきたいです。
あとはですね、これすごく皆さんにお伝えしたいんですけど、
よくあの指定校推薦とか、あるいはそのAO入試とかで受ける方が、
大学のこと調べようと思って、3ポリシーってありますよね。
アドミッションポリシー、カリキュラムポリシー、ディプロマポリシーってあるんですけど、
確かに書いてはあるんですけど、それを実現するための、
その先生がちゃんとそのいるかどうかっていうのを、
確認した方がいいと思うんですよね。
その、あの何でしょう、絵に書いた餅をやってるところが、
いっぱいあるっていうことを言ってるわけじゃなくてですね、
その実際にこのポリシーで書かれたものを、
どういう先生が授業としてやっていくんだろうかっていうところまで確認しないと、
後であれとかって思うことがあると思います。
なるほどよく調べないといけないと。
そうですね。
偏差値や大学の知名度だけで選ぶと、
自分が学びたいと思っていることとずれると、
まあ危ないよっていう話なんですね。
そうですね、もったいないと思うんですよね。
はい。例えば、高校の段階で英語が得意だと、
文学部の英米文学科とか、外国語学部英語学科といったところと、
国際系学部を併願する受験生が多いんですが、
これはやっぱり入ってからの勉強の内容って、
全然違うものなんでしょうか。
違うと思いますね。
国際系だと、英語で勉強するっていうことが多いんだと思うんですよね。
英語を勉強するっていうよりは、英語で勉強する。
だからそこの違いは結構大きいと思うんですよね。
それはあのよく調べた方がいいと思いますね。
例えば、その途上国の発展について、勉強したいという場合は、
これはどういう学問になるんでしょう。
まさに、良いご質問いただいてありがたいんですけど、
開発経済学っていう学問私やってるんですけど、
途上国経済とかを勉強しようと思うと、
やっぱり開発経済学を勉強した方がいいと思います。
ここ重要なポイントなんですけど、開発経済学を勉強しようと思うと、
開発経済学って応用分野なので、
基礎となる、ミクロ経済学、マクロ経済学、経済統計学ですね、
これをしっかり勉強していかないと、
開発経済学がわからないんですよね。
だからそのハードルがちょっと高いんですけど、
それをやってから、開発経済学を勉強して、
初めてその途上国のことが分析できるようになりますし、
例えば将来ですね、国際機関とかで働きたいなとかって
思ってる方が多いかもかもしれませんが、
国際機関で自分の知識を使って働こうと思った時に、
いや英語が話せるっていうだけじゃダメで、
やっぱりその開発経済学の知識がちゃんとあってで、
かつ、英語で仕事をやっていけるっていうところが重要ですから、
やっぱり主軸となる研究分野っていうのはしっかり持ってないと、
ダメ、ダメっていうか、持ってた方がいいと思うんですね。
そう伺ってしまうと、国際学部じゃなくて、
経済学部行った方がいいんじゃないかって気がしてくるんですけど、
どうなんでしょうか。
そこなんですけど、経済学部に行った時に、
今度は日本で、経済学部で英語で、経済学勉強できるところが、
どのくらいあるかというと、やっぱり数少ないと思うんですよね。
なるほど。
もうすでにですね、ビジネスもグローバル化してまして、
皆さんご存知だと思うんですけど、多分今見られてる高校生の方が、
就職する頃になるとですね、例えば自分の上司がフィリピン人で、
同僚はインド人みたいなことがもう起きてる。
例えば、私の教え子で楽天さんとかに働いているOBがいるんですけど、
そうすると、やっぱりインドの人とも同じフロアで仕事をしていく。
そしてインドの人と英語でコミュニケーションをとって、
仕事を進めていくみたいなことになってますから、
そうすると英語で経済学、あるいは経営学の話ができるようになってないと、
こういう国際的なビジネスができないと思いますね。
はい。じゃあそういうことを考えると経済学部だけではなくて、
国際系学部も検討した方が良いということなんですね。
そうですね。
だから将来グローバルがビジネスをやっていきたいと思う人は、
まあ、その経済学部に入って自分で英語を勉強するのもいいんですけど、
むしろその英語で経済学勉強しちゃった方が早いですよね。
あとはですね、これちょっとあんまりこういうこと言うと怒られちゃうかもしれませんが、
これが日本の経済学って、輸入学問なんですね。
私は留学して思ったのが、経済学って、
英語で勉強した方がわかりやすいなと思ったんですよ。
翻訳するときに、昔の偉い経済学者の人が、
難しい漢字とか当てたりするんですよね。
そうすると、一生に経済学勉強しなかったら巡り合わないような、
漢字とか使ったりとかして、でこれなんだみたいになって、
よくわかんなかったりとかしますから、
だからまあそういうのだと、
経済学って英語で勉強した方がわかりやすいし、
まあ英語で、ビジネスができるようになった方が、
将来すごくいろんな活躍ができる思いますね。
やっぱり原著で読んだ方がいいっていうことですか。
私は英語でできるだけいろんなことをするようにした方がいいと思って、
国際教養学部のみんなと一緒にスタートしたわけですけど、
例えば、今だとですね、ちょっと脱線するかもしれませんけど、
コーセラってご存知ですかね。
はい、わかります。
そこにインターネットサイトがあって、登録して、
いろんな大学が授業を提供してるわけですよね。
そうするとスタンフォード大学が、マシンラーニングっていう、
機械学習の授業とか提供しててですね、
Googleが、Googleデータアナリティクスっていう、
Googleの社員の人たちが出てきて、Googleでこういう風にデータ使ってますよ、
みたいな話をしてくれる。
で、これ日本語で翻訳されるのを待ってるといつになるかわかんないですよね。
まあ、あのいくつかもう日本語翻訳されてますけど、
だから英語ができれば、もう世界の最先端の知識を、
自分の部屋にいながら、
ほとんどタダみたいな値段で勉強できる。
こういう環境になってるので、できるだけそちら側に、
自分を置くようにした方がすごく人生が楽しいと思いますね。
なるほど。
翻訳を待ってると時差が生じるわけですね。
そうですね。あと翻訳者の人がまああんまり上手じゃないと、 何言ってんのかよくわからなくなっちゃいますよね。
正直それはあると思いますね。
その翻訳者の主観が入るとか。
そうですね。だから英語で始めはちょっとハードル高いかもしれないですけど、
だんだん慣れてくると思いますし、あの実際あの私の学部だとですね、
4月に入ってきた学生さんのほとんどは、
帰国子女とかそういう方は非常に少ない。
普通の日本の高校で英語を勉強してきた人で、
けど、6月7月ぐらいにですね、ちょっと英語の集中講座を受けるんですけど、
そうすると、だいたいあのIELT5.5っていうのが、
ある程度の英語のレベルなんですけど、
4技能の資格があるんですけど、それクリアできますので。
なので、そのぐらいまで行くと、
多分その英語でコーセラの授業を受けても、わかると思いますね。
8割程度わかっていくんじゃないかなと。
なるほど、わかりました。
あとですね国際系学部志望の受験生には、
国連とか、JICAに就職したいって言ってる人がいるんですけど、
これは可能なんですか。
実は私も元々は開発経済学で勉強して、
国際機関に行こうかなと思ってた時もありまして、
実際に行けるとは思うんですけど、ただ国際機関ってですね、
まあ日本って、あのちょっと特殊で、
今外国だとですね、ホワイトカラーで働こうと思うと、
大体修士号以上が必要なんですね。
だからそうすると。学部卒では、おそらく国際機関入れないんじゃないかな。
またその国際機関の中で、出世しようと思うと、
やっぱり博士号を持ってないと出世ができない。
そうすると、まあその日本で大学行ってもういいですし、
海外に大学行ってもいいんですけど、
最終的に国際機関で働こうと思う人は、
最低でも修士号、できれば博士号を取った方がいいと思います。
JICAさんも、最近聞くと、まあ修士卒の方が、 修士・博士号で、例えば国連とかだと、 普通に考えるとそうですよね。 そういう人、別にいらないですもんね、正直な話。 ええ、例えば途上国の人を生活を良くしてあげたいと ということでですね、おそらく 先生、本日はどうもありがとうございました。 どうもありがとうございました。 いかがでしたでしょうか。多くの受験生が、大学受験をする際に様々なことで悩みを抱えています。
かなり多い比率で入られてっていう話は聞いてますので、
やっぱり専門的な仕事をしようと思うと、
修士号は取っといた方がいいんじゃないですね。
文学とか、体育とかだと、不利だとか、
入れないみたいな話も聞いたんですけど、
思ってですねいると、やっぱり当然その経済の話とかになりますし、
あるいは、理系の人も結構活躍されてるんですけど、
例えば、インフラのプロジェクトで、こういうの作った方がいいですよ、
みたいな言って、あの途上国でそういうインフラ建てたりとかですね、
だからそうするとやっぱり理系とか、
あるいはその経済学とか、あとは例えば法律的なところも、
契約とかで重要になってくると思いますから、
やっぱりどうしてもそういう、
実際にそれであの仕事が回っていくようなことですよね。
そういう学問を勉強した方がいいと思いますね。
国際系の学部学科を考えている高校生の皆さんはまず、
世界の様々な問題に関心がある上に、高校までの英語は得意だと思うんですよ。
でもそれだけで偏差値や、大学の名前とかで選ばないで、
やっぱりその大学が提供している教育の内容が、
大学ごとに全然違うということと、
自分が研究したい学びたいのは、何学なんだろう。
ということを考えながら、国際系学部選びを
していったらいいんじゃないかなと思いました。
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