日本の大学全部行った男、山内太地です。
「動物看護大学VS動物看護専門学校どっちがいいか」
という話です。
けっこうね、高校生の方、動物看護師さんに憧れている人多いんですよ。
人間の看護師じゃなくて、ペットですね。
動物病院の犬や猫の看護師がしたい。犬や猫、可愛いですからね。
気持ちはわかります。
この時に動物看護って大学と専門学校の両方あるんですね。短大もありますけど。
大きくはどっちに入ったらいいんだろうと悩むじゃないですか。
アドバイスを致します。選択の余地なく、
大学です。
なぜか。
決して、専門学校さんが悪いってわけじゃないんですよ。
これは産業構造の問題があって、
動物看護士という資格はありません。
人間の看護師と違うの。
人間の看護資格は国家資格です。
動物看護師は現時点では民間資格のなんですね。
つまり、弁護士とか医者とか看護師といったようなはっきり言っちゃうとちゃんとした資格ではないんです。自分で名乗っているだけです。
もちろん、国家資格化しようという動きはあります。
ですから、現状では正直、国家資格ではなくて、自分で名乗っている資格なんですね。
そうしますとどうしても社会的なポジションとしては良い扱いをまだ受けていない面が
あります。
動物看護専門学校というのは専門学校ですから、もう必ず動物看護師になる、あるいはトリマーですね。
そういいう専門の人間を作ってるんで、
正直なところ現状では、まだ雇用や賃金が不安定な社会的なポジションがしっかりしていない動物看護という世界を一生の仕事ににしていくんだという選択だけになってしまいがちなんですね。
一方、大学の場合は違うんですね。
動物看護の大学の就職データを見てください。
そうすると、半分ぐらいは確かに動物看護師やトリマーになっていますが、じつは一般企業に入る人が多いんです。ペットフードのメーカーに入るとかデパートショッピングモールの一部にあるペット関係の産業。
大卒っていうことで一般企業に入れるんですね。しかも動物の専門家として。
今や犬猫ペットの数は人間の子供より多いそうですよ。
今後もペット産業というのは有望です。広がっていくはずなんですね。
そういう中では、大学を出て、目の前の動物を看護するだけではなく、動物の知識があっていろんな仕事で活躍できるということになると、大学の方がはるかに広いんですね。
これはそれほどあなたがフランス文学を勉強したって大卒ですからどんな会社入れるのとも一緒です。
動物看護というのを広い意味での教養として身につける。その専門家としてどんな会社でも入れるわけですよ。ネタには事欠きませんよ。
「なぜ動物看護の勉強をしたのに銀行くるの」とかね。
別に公務員になったっていいわけです。
明らかにこの動物看護の大学を出た場合の進路選択の幅が多様なんで、これを考えると私は専門学校よりは安心かなって気がするんですね。
一般の企業でどんな進路にも行ける。
麻布大学とか東京農大とかヤマザキ学園とか岡山理科大とか酪農学園とか動物看護を売りにしている大学もだいぶ増えてきました。
ここで重要なのは動物看護師になる。
今、憧れるのはいいです。
でも大学に行く以上は広い意味で動物に関わる一般企業にも入れるぞということをどこかで意識をしておいて、進路の幅を広く考えてみる。
これはやっぱり動物看護大学に行く強みだと思うんですね。
そうではなくて、必ず動物看護師になりたいという場合は、正直専門学校という
選択もあるでしょうが、
将来やりたいことになりたいものって若い内はどんどん変わっていく可能性があります。
この場合に大学は修正ができる。
ほかのことをやろうということも可能。
一般の企業にも行ける。
ということを考えて、私としては動物看護大学の方をすすめます。
参考にしてください。
ありがとうございました
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