みなさん、こんにちは。
日本の大学全部行った男、山内太地です。
東京学芸大学を出て先生にはならない、教育支援系という話をしたいと思います。
東京学芸大学に行く人は、みんな先生になるとは限りません。
もちろん先生にならないで、普通の会社に就職する人も少しいます。
しかし、初めから先生にならないことが前提の学生を集めた分野があるのです。
まず、学芸大学には教育学部の中に学校教育系というのがあり、
A類が初等教育(小学校)、B類が中等教育(中・高)、C類が特別支援教育、D類が養護教育の
教員養成をやっていますから、ほとんどは学校の先生を育成しています。
ところが、最後のE類だけ教育支援課程というもので、
学校の先生にはならないで教育支援職に就くのです。
つまり、公務員や企業、法人職員になったり、
あるいは、博物館・劇場・図書館だったりで働くということを前提にした
教育支援系という学部学科みたいなものがあるのです。
実際には、博物館などの就職はあまりないので普通の会社員になります。
正直、普通の文系学部のようなものです。
では、この教育支援系はどんな勉強をやっているのか。
非常に複雑です。
まず、生涯学習コース
これは生涯学習としての教育学、
地域、公民館、図書館、博物館といった勉強です。
社会教育学、図書館学、考古学、文化財、博物館といった勉強ができます。
なので皆さんが親しんでいる、博物館・図書館・公民館などの
公共の生涯学習のための勉強ができます。
カウンセリングコース
ここは心理学です。
学校現場や社会の心の問題、
心理学、カウンセラー、公認心理士の資格が取れます。
私立大学の心理学科だと思ってください。
ソーシャルワークコース
ここは社会福祉学科で、社会福祉士の資格が取れます。
東京学芸大学の中に事実上、心理学科や社会福祉学科があるのです。
多文化共生教育コース
ここは、グローバル化していく中で、日本にも沢山の外国の人がいたり、あるいは在外日本人、
海外にも日本人は沢山いる状況で、日本にいる外国の人や海外にいる日本人のことを勉強した、
国際系の学科で、私立大学だと国際〇〇学部というような中に教育の要素が入っているっていう感じです。
情報教育コース
ここは割と目新しくて、ご存知の通り、学校現場もパソコンとか導入が進んでいるので、
教育の情報化とICTの勉強ができるという情報工学です。
理工系の情報工学科ほどではないですが、情報の教員免許も取れますし、
コンピュータと教育ができる面白い分野です。
表現教育コース
音楽、演劇、映像、美術、文学、パフォーマンスといったことを
実践的に実技を伴ってできるので、ここは芸術学部です。
学芸大学が教育学部なので、美術や音楽の先生を育成するというのが基本です。
芸術大学と学芸大学、どっちも検討してもいいのかなと思います。
結構、学芸大は美術系の有名な卒業生でアーティストを出しているので。
最後、生涯スポーツコース
ここは保健体育なので、教員を目指してる人もいます。
このように教育支援系というのは、芸術・スポーツ・情報・福祉・心理を
総合大学のように多様にできる面白いところです。
東京学芸大学に進学を考えている人で、実はそういう一般の大学でいうところの
文学部・体育学部・芸術学部・社会学部を考えている人も、
先生にはならないで学芸大に入るということができて面白いコースなので、
ぜひこの教育支援課程、検討してもいいのかなと思います。
ぜひお考えください。
ありがとうございました。
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