みなさん、こんにちは。
日本の大学全部行った男、山内太地です。
分裂して2つになった大学という話をしたいと思います。
世の中には様々な大学がありますが、
実はある大学の中で騒動が起きてケンカになり、
2つの大学に分かれしまったという大学があります。
それぞれの大学の歴史上では、
あまりネガティブな印象のことは紹介されていないのですが、
色々あったとは言え、優れた大学が2つ誕生していること自体は
世の中に大きく貢献できていると個人的には思うので、紹介したいと思います。
ムサビとタマビです。
武蔵野美術大学と多摩美術大学は、
どちらも日本を代表する名門私立美術大学です。
ライバル関係にあり、
美術界の早稲田と慶應のような関係ですが、
元々は同じ学校でした。
戦前は帝国美術学校という名前で、
場所は吉祥寺にありました。
ところが、色々とありまして引っ越すことになりました。
同じ東京ですが、吉祥寺から上野毛に引っ越すことになりましたが、
この時に引っ越したい先生達と引っ越したくない人達でケンカになりました。
その時に、引っ越したい人達=移転賛成派が上野毛行って、
多摩帝国美術学校と名乗りました。
これがタマビになったのです。
一方、吉祥寺は武蔵野です。
吉祥寺に残った人達が武蔵野美術大学になりました。
なので、元々は同じ学校なのです。
それが引っ越すか引っ越さないかで意見が分かれた結果、
別の学校になったということです。
ちなみに法政大学は、多摩に引っ越すか引っ越さないかでケンカになり、
引越したい学部だけが引っ越したので、経済学部と社会学部が多摩キャンパスです。
しかし、このことによって法政大学そのものは分裂しませんでした。
芝浦工大と東京都市大学は、1つでした。
あまり触れられていないのですが、
昭和4年、東京高等工商学校という戦前の工業や商業の学校の中で内紛が起きました。
この東京高等工商学校から飛び出した人達が、武蔵高等工科学校を作り、
これが武蔵工業大、現在の東京都市大学になりました。
残った人達が、芝浦工業大学になり、
どちらも日本を代表する工業大学として大きく発展しました。
オックスフォード大学とケンブリッジ大学です。
イギリスを代表する世界ナンバーワンの大学である
オックスフォード大学とケンブリッジ大学は
オックスフォード大学から分かれてケンブリッジ大学ができました。
私も知った時はとても驚きました。
ただし、これはケンカ別れではありません。
13世紀のイギリス、
オックスフォード大学はオックスフォードという町にありました。
ところが、今の我々では想像がつかないことに、
大学と町の仲が悪かったのです。
大学の学生や先生と住民の間でトラブルが起き、戦争状態になりました。
町が荒れている状況の中では、しっかり学問ができないということで、
オックスフォードの町から一部の学者たちが逃げ出しました。
逃げた先がケンブリッジというところで、
ここでで大学をつくろうと、つくったのがケンブリッジ大学です。
出て行った方も世界を代表する名門大学に育ちました。
オックスフォードも本当に素晴らしいのですが、
個人的にはケンブリッジ大学のキャンパスの方が美しくて好きです。
興味があったらぜひ両方旅行をして、足を運んでください。
ということで、分裂して2つになった大学3校を紹介しました。
ありがとうございました。
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