日本の大学全部行った男、山内太地です。こんにちは。
「データサイエンス学部って何が学べるの」
という話をします。
これ、非常に人気ですね、今、データサイエンス学部。
もともと滋賀大学にできまして、滋賀県の。
それから、横浜市立大学にもできて、武蔵野大学にもできて、今度、立正大学にもできます。
また、学部名ではないものの、広島大学とか長崎大学とか兵庫県立大学にコンピューター関係の学部の中で、データサイエンスを扱うというものも出来ていまして。
これはいったい何を勉強するところなのか。
特に保護者の方には、わかりづらい面もありますので、もちろんちゃんとした話は大学の先生に聞いていただくとして、あくまでも私の理解でご説明をしたいと思います。
皆さんスマホ持っていますよね。
そして、電車に乗るときも、今、ピってやるじゃないですか。
あるいは、コンビニで買い物をするときに何とかペイを使う。
ああやって私たちの普段の生活がどんどんデジタル化していった。
こういう流れの中で、たくさんの情報が集まるんですよ。
例えば、電車乗るときに、ピってやって、この人はどこの駅で乗った、降りた、
あるいは、コンビニで買い物をして、何歳の人がどんな商品を買っているぞという膨大な情報が溜まっているんですね。
これをビッグデータと言います。
情報がいっぱい集まってくると、それを分析していって、
例えば、「20代の女性はこんな商品がほしいんじゃないの」
今までは勘だったわけですよ。
「こういう商品が欲しいに違いない」
売れなかったりするわけです。
これをきちんとデータを集めて、例えばAIを使って分析をして、それを社会に活かすというのが、新しい学問として誕生してきまして、これは古い言い方をすると統計学ですね。
社会でいろんな統計ありますが、これを新しい時代にはデータサイエンスと名付けて、
大きくは経済学部から始まっています。
だから滋賀大学の経済学部から別れてできたんですね。
いろんなデータを集めて新しい商品を考えるということで、大きくは経済学から始まったのですが、
横浜市立大学の場合は、この経済学やビジネスで使うほかに医学部を持っていますので、
医療ビッグデータ。
いろんな病気や薬、患者さんといった医学の分野の膨大な情報を集めてきて、分析して治療に生かすと言う。
これはすごいですね、こういう時代がきたんです。
また理工系でももちろん使えますね。集まったデータを駆使した新しい何か作り出す。
実は、データサイエンス学部と名乗っている学校だけが志望校ではありません。
早稲田にも慶應にもあります。
慶應義塾大学の場合は、経済学部にデータサイエンスが専門の教授がいらっしゃるので、その先生のもとで経済学を中心としたデータサイエンスの勉強はできます。
早稲田大学の場合は、創造理工学部経営システム工学科でできます。
要は、工学部の経営工学の中でデータサイエンスを扱う。理系の中でやるんですね。
経済であったり工学であったり医学系であったり。
つまり、データサイエンス学部を持っている大学は限られていますが、
自分が入りたい大学、1文字開けて、データサイエンスと検索すると、
結構たくさんのデータサイエンスの先生がいらっしゃるんですね。
東京理科大とか明治大学や立教大学も学部学科は持っていないもののデータサイエンスの研究をやる拠点はあるんですね。
データサイエンス学部だけではなくて、
データサイエンスを勉強している先生を発見して、その先生が所属している学部に進学をするという選択ができる。
また、データサイエンス学部じゃないとデータサイエンスの勉強ができないわけではないので、経済学部とか情報学部とか理工学部に入って、機械工学とか経済学とか情報科学と言ったような「専門×データサイエンス」とやっていったほうが、実は有利な面もあります。
データサイエンスしかできない人ではなくて、データサイエンスと経済学、データサイエンスと経営工学、といったようなことを考えると、いろんな選択肢があるんですね。
データサイエンスに興味を持ったこと自体は素晴らしい着眼点なので、そこから少し幅を広げていって、データサイエンス学部以外でデータサイエンスができる大学もいっぱいあるので、ぜひ探してください。
頑張ってください。
ありがとうございました。
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