はいみなさん、こんにちは。
日本の大学全部行った男、山内太地です。
地域系学部どこが良いか。
さて、今ですね、国公立大学受験の皆さんには、
関心のある分野として、地方の大学で地域づくりとか地域起こしをやるという学部がとても増えているんですね。
例えば、高知大学・愛媛大学・宮崎大学・宇都宮大学・金沢大学など
地域なんとか学部とか、地域何とかコースといったものが出来まして、
この人口が減少したり、地域が寂れていくという街を何とかしたい。
地方の高校生の皆さんであれば、探究学習で地域学習に取り組んでいる人も多いと思います。
そういった地域が学べる大学の選び方を、特に鳥取大学について掘り下げていこうと思います。
今日は鳥取大学の森川先生からお話をお伺いしたいと思います。
どうぞ先生、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
※以下森川先生青色表記
最近いろんな国立大学に、この地域なんとか学部っていうものができたんですが、
まあこれが鳥取大学にもあるということで、どんな勉強をするのか教えていただけますか。
はい。地域というと、鳥取のことを勉強するって思っちゃう人いるかもしれませんが、
違うんですか?
鳥取学部じゃないですから地域学部。
つまり色々な場所にありますけど、そこのエリアというか、
英語では、「regional」っていうんですが、そこの場所でどういうことができるか、
どういうふうに産業を変えていくかとか、そういうことが学べるという風に考えてください。
鳥取大学では地域学部の中に、学科は一つしかありません。
「地域学科」だけなんです。
その中に3つコースがあります。
その3つあるコースはすべて、総合型選抜をやってるんですけども、試験の内容はバラバラです。
一般入試・共通テストの科目数と科目から違いますし、配点も全然違います。
なので、一つの学科で3つコースあると言ってますが、それはもう3つの学科という風に考えてください。
3つの学科順番に紹介します。
一つは、「地域創造コース」。
地域を創るという字ですね、そちらです。
先ほど山内さんに言ってもらったように、地域をどうやって盛り上げていくか。
例えば、衰退している産業をなんとかするのか、新しいものを興すとか、そういうことが学べると思ってください。
2つ目は「人間形成コース」。
人を作るということなので、教育です。
鳥取大学には教育学部がありませんので、ここで教員免許を取れるようになっています。
鳥取大学付属の小学校とか、中学校ありますし、(鳥取大学付属の)特別支援学校も大学の近くにあります。
あと人間形成特色は、幼稚園(教論)と保育士(資格)、両方取れます。
特に地方にいくと、今こども園は両方の免許がないと就職できないということもありますので、
両方取れる国立大学として、覚えておいてください。
3つ目が、「国際地域文化コース」。
すべてのことが入っているというのは、いろいろ学べると思ってください。
だから、海外留学たとかそういうことを考えている人も多いですし、
地域の文化、地域というのは別に鳥取とか、日本じゃなくても海外の文化でも学べます。
その3つのコースがあります。
これは他の大学と比べると、まず人間形成の方が他所だと正直、教育学部ですよね。
はい。そこはもう教育学部ですけど、
そこにある地域学部の中にあるので、どういう風に地域と寄り添っていくか。
例えば、あの鳥取県の山間地に行くと、森の幼稚園といって、
要は、フィールドオブザ森。
そういうところにあったりだとか、そういうところで、どういうふうな教育をしていくのか、
特に幼児期の教育をするかとか、そういうのも行っています。
あとは「国際地域文化コース」は、
他の大学だと文学部で扱ってる領域が多いのかなとおもったんですけど、
そうですね。
文学部ですとか、国際系のそういうところと同じ感じだと思ってください。
ただどうしても人数が少ないですので、ちょっと難しいかも知れませんが、
逆に意外と留学生もいます。
100人以上は留学生もいますので、アジア系が多いですけれども。
そういう方々とも交流、鳥取は韓国も近いですので、そういうことで交流もできます。
そうしますと、残る「地域創造コース」が一番個性的なコースなんでしょうかね。
そうですね。例えば、イベントをしてお店作ろうと。
でもお客さん来なかったと言っても、まぁどうせ鳥取だしいいやって。
そんな感じ。失敗してもそんな大きな被害がないでしょと。
逆に何かリノベーション、要はリフォームですね。
それを自分たちでやりたいと。
それを都会で、「ちょっとこの空いてるお家かしてくださいよ。」と言ったら、そんなの大体怒られますよね。
知らない学生が何言ってるんだとなると思うんですけど、
実は鳥取はそんなことはなくて、やっぱり鳥取という街に若者も少ないってこともあります。
若者が地域へ出かけていくと、結構歓迎されます。
自分のやりたいことを上手く伝えると、じゃあいいよいいよという感じで、
リノベーションさせてもらったりとか。
あとは農学部とも関係するんですけども、やっぱりどうしても農業の担い手、高齢化してますよね。
そういうところに、農作業の手伝いをする。
三徳地区っていうのが鳥取県の中部にありますけど、「三徳グレンジャー」っていうのがありまして、
あの戦隊ヒーローみたいに、カラフルなつなぎを着て、そこの街で、そこの農村部で、
田植えをしたりとか、収穫をしたり、販売もすると。
いわゆる6次産業化っていうとこまでしています。
地域学と関係ないんですけども、そういう地域でかけていけるフィールドがあるっていうのが、
鳥取の魅力だと思います。
この地域学部の学生というのは全国各地から集まるんでしょうか。
そうですね、文系の学部が、鳥取大学にひとつしかありませんので、
30%前後が、鳥取県からなんですけども、やはり近畿地区が多いです。
鳥取大学自体がもう近畿圏にあると思ってください。
半分近くは、兵庫県とか、大阪、京都。あと都市部からも来ますし。
地域学部は、やはり結構離島から、鹿児島ですとか、隠岐からきたりとか、長崎とか。
そういうところから来たりもいますし、結構バラバラ個性的な面々が集ってる。
自分の街で困っていることがある、そういう人たちは自分地元のそういう地域学部に行っちゃうかもしれませんけども、
もちろんそれはそれで地元のことを、よく知ってもいいんですが、
やはり比較するっての大事ですよね。研究でも。
鳥取と同じようなところなんだけども、別の大学に行く。
自分の住んでいる所と、鳥取と比較して、お互いのいいところ、住んでるとわからないんで、
やっぱり1回外に出ると地元の良いところも分かったりすると思うので、
やはり他の地区に行って行動してみる・体験してみる。
それすごく大事なことなんじゃないかなと思っています。
その関西の人が、わざわざ鳥取の地域学部にくるのってどういうモチベーションなんですか。
まぁ関西といっても、本当に都市部の子もいますけど、意外とちょっと離れたところの子もいます。
皆さんが、鳥取にどんなイメージかわからないですが、凄い田舎で何もないと思ってるかもしれませんが、
大学の周りはそこそこ環境が整っています。
当然、大学に学生がいっぱいいるんで、そうすると店もある。
そうすると、自分の住んでる都会の県とか、大阪府っていいながらちょっと田舎だとそんなに変わらない。
「あ、なんだなんだ変わらないじゃない。」と思って、ここ面白そうかなと。
人と人のつながりが濃いのが鳥取ということでね、
先ほど「三徳レンジャー」とかいろんなリノベーションの話もしましたけども、
じゃあそれをやってて行き詰まりましたと。
そしたらなかなか助けとかってないですよね。
それを例えば知り合いの人に聞くと、どこの家の○○さん、こんなことできるよ、とか。
そうやって人と人がつないでくれて、また新たな展開する。
それが鳥取のいいところかなと思っています。
ちょっとこの動画を見ている都会の高校生には、信じられないようなですね、
こう人口が少ないところで人間関係の濃ゆい世界というものが鳥取がございまして、
そういう大学に行くのも楽しいんじゃないかなと。
そうですね、まあ人もいないのでね、コロナで都会の方は大変だったかもしれませんけど、
鳥取だとそんなこともなく、もちろん(感染者が)でているのはでているんですけど、
率としては下位になりますし、そういう面では人口が希薄ってのは流行り病も。
ソーシャルディスタンスが充実している、
充実というかそのままソーシャルディスタンスだと思ってください。
もうその環境がソーシャルディスタンスです。
みんな集まって仲良くやってるっていうところですね。
そうですね。
たまにしか集まらないんで、そう広がっていかないという風に考えてください。
この地域学部って、卒業した人はどういう分野に就職してるんでしょう。
そうですね、地域創造で申し上げますと、地域づくりまちをつくる仕事というと、公務員なんです。
それも国家公務員ではなくて、地方公務員です。
やはり地域学部なので、地元、自分の住んでた都道府県であったり、市町村、
そういうところに進む方が、大体3分の1くらいいます。
公務員以外だと、どんな仕事ですかね。
そうですね、地元をより良くする会社ということで、地方銀行か信用金庫。
そういう本当に街にはなくてはならない存在、そういうところの企業さん、団体に就職しています。
公務員っていうと大規模大学の法学部、また金融業界っていうと、経済学部や商学部を考えてる都会の高校生が多いと思うんですが、
鳥取大学地域学部でバッチリ入れますよということですね。
そういうことですね。
あと大学でも公務員講座っていうのがあってそういうサポートもあります。
大学もサポートしています。
まあこういう時代だからこそですね、地方とか人口減少とかですね、ちょっと興味があること。
で、今、都会の高校であっても、地域学習って盛んなんで、
ぜひですね、多くの高校生の方にこの機会に地域学部という学問関心を持っていただいて、
そしていろんな大学がありますが、ぜひ、鳥取大学をご検討いただきたいと思います。
どうも、先生、ありがとうございました。
ありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。多くの受験生が、大学受験をする際に様々なことで悩みを抱えています。
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