みなさん、こんにちは。
日本の大学全部行った男、山内太地です。
文理融合学部・学際系学部の選び方という話をしたいと思います。
高校生の皆さんが大学を選ぶ時は、文学部や建築学部など学部で選びますね。
この時に色々調べていくと、面白い名前の学部を見つけることがあります。
総合政策学部・環境情報学部・キャリアデザイン学部・国際日本学部など
これらは何が勉強できるのでしょうか。
伝統的な経済学部や工学部とは何が違うのでしょうか。
文系と理系と両方の勉強ができる文理融合学部が面白そうという人も沢山いますが、
文理融合学部や学際系学部はほぼ文系です。
だからダメというわけではありません。
しかし、理系学部である理学部・工学部・農学部などに比べると
理系の自然科学の実験研究設備は、正直あまり整っているとは言い難いのです。
それでも文系も理系も両方やりたいという人は、文理融合学部もいいのですが、
工学部や農学部に本腰が入れられる理工系学部へ行くべきです。
そちらで、文系学問の授業を履修すれば良いのです。
もちろん、文理融合学部にも良い学校はあります。
理学系や自然科学の先生が多く所属している場合は、その先生のもとで学べます。
しかし、研究環境においては理系学部より優れているかどうかは不明です。
文系と理系の両方が勉強できるハイブリッド学部のような幻想を
あまり過剰に持たないでください。
きちんと理系もやりたいという場合には選択肢としてありだと思います。
では、この文理融合学部・学際系学部のような
面白い名前の学部を選ぶ時は、どこに注意したらいいのでしょうか。
それは、伝統的な学部で言うところのどこに似ているかです。
正確に調べてください。
例えば、総合政策学部というのは、大きくは法学部に似ています。
法学や政治、政治経済学部と扱っている領域が近いです。
他には、国際〇〇学部であれば、外国語学部や文学部の英米文学科と
ある程度領域が被っています。
なにで判別するのかというと、
教授の専門です。
大学の教授の先生方というと、皆それなりの年齢の方々のイメージではありませんか。
先生方が大学生だった頃は面白い名前の学部はほとんどありませんでしたので、
先生方ご自身は文学部や経済学部、理学部などを出て、面白い名前の学部の先生になっています。
だから、面白い名前の〇〇学部を見付けたら、
まず専任教員のプロフィールの一覧を見て、その先生の学位を調べてください。
例えば、東京都市大学は都市生活学部やメディア情報学部、環境学部を持っています。
これらは文理融合・学際系学部ですが、教授・教員のプロフィールを見ると、
学位が博士(工学)や博士(農学)の先生が結構多いのです。
つまり、文系に近いに文理融合学部で、
教授は理系の先生が多いので、選択肢としてありなのです。
要するに、入学してから本格的に工学・理学・農学などを学んだ先生からしっかりと学べるのです。
もちろん文系の勉強もできます。
ユニークな名前の学部学科に飛びつかずに、落ち着いて
先生の専門分野を正確に調べてください。
例えば、青山学院大学社会情報学部には社会と情報の先生がいる訳ではありません。
数学や英語、コンピュータサイエンスなどをやってきたという先生のプロフィールを見ると、
奇抜な名前なだけではなく、学問的に伝統的な学部で言うところの何に近いのかが見えてきます。
そこで比較すると良いと思います。
文理融合学部や学際系学部は、ユニークな名前なので興味があると言う人が多いので、
ダメとは言いませんが、よく調べて自分に合っている場合に志望すると良いと思います。
頑張ってください。
ありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。多くの受験生が、大学受験をする際に様々なことで悩みを抱えています。
メガスタ高校生では、受験生の悩みをLINE、電話でもご相談いただけます。
一人で悩まずに、大学受験のプロにお気軽にご相談ください。