みなさん、こんにちは。
日本の大学全部行った男、山内太地です。
青山学院 vs 立教の教育水準の高さ対決という話をしたいと思います。
青山学院大学と立教大学、
どちらも東京では非常に人気の高い名門大学です。
どちらがいいのか悩んでいる人のために
ズバリ!どちらの教育水準が高いのか比較した企画をやります。
基準は、専任教員1人当たりの学生数です。
すなわち、各大学の教授や専任講師の先生方1人あたりの
面倒を見ている大学生の数が少ない方が教育水準が高いと言えます。
なぜなら、1人の教授が50人も見るよりも、
1人の教授が10人しか見ない方が良い教育ができるからです。
これはアメリカの大学では、大学選びの最も重要な基準の1つなのですが、
なぜか日本ではあまり考慮されていません。
しかし私は、これについて真剣に比較・検討するに値する事だと思います。
青山学院と立教では全然違う学部もありますので、
今回は、ほぼ同じ学部学科の対決にしたいと思います。
まずは英米文対決、
立教の文学科は53.9人、青学の英米文は43.0人で青学の勝ちです。
教授が面倒を見る人数が少ない方が勝ちです。
青学の日本文学が37.0人、フランス文学にいたっては34.0人です。
立教と比べたら専任教員の数が多いので、面倒見が良く、教育水準が高いと言えます。
立教が良くないと言っている訳ではありませんが、
教授が見ている学生の人数が多くて、教授に負荷がかかっている可能性が高いです。
もちろん非常勤の先生も多くいらっしゃいますから、
大人数の講義ばかりということはありません。
立教は良い大学です。
でも、今回の対決はあくまでも数字を比較して優劣を競うものです。
次は経済学部、
立教は63.1人で、青学は69.0人なので、立教の勝ちです。
何度も言いますが、教授が面倒を見る人数が少ない方が勝ちですよ。
ちなみに、一橋の経済は13.3人です。
これが国立大学の良さです。
一橋の経済では、1人の教授が13人しか見ないことに対して、
立教・青学では、1人の教授が60人以上見るというのは大変残念ですが、
教育水準の高さという意味では、とても一橋には及ばないのです。
慶應の経済は41.0人で、明治の政経は40.8人です。
慶應や明治の方が立教・青学に比べると、経済学部はかなり努力をしているように見えます。
なので、明治・立教・青学の経済で迷ったら、
専任教員1人当たり学生数で決めると明治です。
一人ひとりの先生の努力は否定しませんので、
教育内容の良い・悪いではないということをくれぐれも誤解のないようお願いします。
ただ、明治は努力していると言えます。
法律学科対決では、
立教は54.6人、青学は67.0人なので、立教の勝ちです。
ところが、明治は42.6人です。
明治大学は非常に頑張っているではないかと今回思いました。
少なくとも、立教 vs 青学だと立教の方が上です。
経営学科対決では、
立教は55.2人、青学は59.0人なので、立教の勝ちです。
立教の勝ちが多いですね。
ちなみに、明治の商学部は41.7人、経営は41.4人ということで
ここでも明治大学の努力が光ります。
明治大学や早稲田大学は、学生が多すぎて先生が少ないという批判を相当受けてきました。
その批判を受け止めて、大学教員の人数を明確に増やしていますので、
私は青山大学と立教大学も40人台まで下げることを強く期待します。
心理学部対決では、
立教は37.0人、青学は40.0人なので、ギリギリ立教の勝ちですが、ほぼ引き分けとも言えます。
しかし、心理になったら人数が随分減りました。
経済・経営・法に比べて明らかに丁寧に教育をやっています。
国際系対決では、
立教の異文化コミュニケーションは15.9人、青学の国際政治経済の国際コミュニケーションは21.0人で
立教の勝ちですが、一気に人数が減ったことに気づきましたか?
15.9人、21.0人というように
キリスト教系の立教と青学なので、さすがに国際系学部の教育水準は非常に高いです。
大学の先生の人数が多く、手厚い教育をやっていることがこの数字で分かります。
そして、明治大学国際日本学部は31.8人と多いです。
もちろん明治大学も努力をしていると思いますが、
やはり国際系が一番の強みである立教や青学に比べると、ここではやや明治大学が劣勢です。
なので、これらの学部を検討する場合は人数が非常に少なくて教育水準の高さが期待できます。
続いて、理系編です。
数学科では、
立教の数学は18.0人・物理は14.6人、青学の数学物理学科は16.0人なので、ほぼ引き分けです。
このように理系になると、また先生の数が著しく増えて、
専任教員1人当たり学生数も著しく減ります。
ちなみにハーバード大学は8人で、プリンストンは6人です。
秋田県立大学は8人で、東大などは大体10人ぐらいと聞いています。
様々なデータが出ていますが、
この専任教員1人当たり学生数というのは、教育水準を測る上では大切な基準だと思います。
最後は化学系です。
立教の化学は17.8人・生命理学は13.1人、青学の化学・生命科学科は18.0人
ということで、これもほぼ引き分けです。
やはり、理系の学部教育は手抜きができません。
経済・経営・法は手抜きとは申しませんが、どうしても学生数が多くなる傾向があります。
入ってみたら大人数の授業ばかりでつまらないと感じることがあるかもしれません。
その時にはきちんと教授に食らいついて、しっかり学んでください。
この専任教員1人当たりの学生数を入りたい志望校で比較をして、
教育水準の高い大学を選ぶというのは、偏差値と同じくらい大切だと私は思っています。
ぜひ、多くの大学を検討してください。
決して、これはどちらかの大学が良い・悪いというものではありません。
その数字が増えているから悪い大学なので行くなということは言いません。
他にも良い点はきっとあります。
でも、1つの基準ということで、ぜひ参考にしてください。
ありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。多くの受験生が、大学受験をする際に様々なことで悩みを抱えています。
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