日本の大学全部行った男、山内太地です。
「推薦の入試のNGワード」
という話をしたいと思います。
推薦で大学受けたい人、
総合型選抜それから学校推薦型選抜使うと思うのですが、
みなさんの中で、正直なところうまくいかないタイプの人がよくやってしまうNGが
あるんですね。
これ、みなさんが失敗しないように、ちゃんとお教えしないといけないと思いまして。
そのNGワードとは、
「俺すごいアピール」
自分はどれくらいすごいかということを書類とか論文とか面接でみんな言っちゃうんですね。
いや、それ言わなきゃ受からないだろう。
確かにそうなのですが、はっきりとそれが鼻につくんですよ。
例えば、「私は高校生の時から海外留学して、こんなすごいことして本当に頑張っていたからなんとか学部入りたいです」という人。
凄そうに見えるでしょ。
でも実はこれじゃだめなんです。
アメリカのトップのハーバード大学は、どういう人を欲しがっていると思いますか。
それは別に石油王の息子とかではなくて、私を合格させるとハーバード大学はこれぐらい得ですよというPRができる人なのです。
「私すごい」というときに、皆さんがイメージしがちなのは、留学経験がすごいとかタレントさんで大学に入る、すごい才能がありますよね。あるいはスポーツ選手でオリンピック並みの結果を出しているとか。
そういう特別な人を除くと、一生懸命みなさんは盛る。
大した経験じゃないのにすごいことを頑張ったみたいなことばかり言っちゃうんですね。
何でこれがNGかというと、
はっきり言って自分のことしか考えてないからです。
重要なことは、私がこの大学でこれを学ぶことで誰を救えるのかというのを書いて欲しいんです。
私は海外留学したらすごいというアピールだけの人いたんですね。
僕はその人にアドバイスしたのは、
「あなたが高校生の頃から、例えばアメリカ留学してすごく勉強していたことはわかるんだけど、それを使って何がやりたいの」
残念ながらこういう子が優秀なのに落ちるのは、「自分はすごい」の先を書いてないんですね。
だから、たとえば私は確かにアメリカで勉強してきて、英語もできて、しっかりアメリカでいろんな経験をしましたと。
そして、この大学の経済学部に入りたいんです。
みんなそこで止まる。
その先を書くのです。
経済を学ぶことで貧困を救いますと。
例えば。
誰かを助けるんです。
これは社会福祉とか看護とかだったら、結構みんな自分の体験から、お年寄りの福祉とか病院の看護とか何かイメージがあって志望するので、誰かを救いたいとあるんですよ。
でも、ぜひこれを文学とか経済とかあるいは国際学部とか目指している人も、
「私が入りたい」ではなくて、
「私が入ることで誰かを助けられる」
「世の中をもっとよくできる」という一言を加えると全然違います。
俺すごいアピールじゃないんですよ。
例えば、日本人ですごく優秀でアメリカのトップ大学目指している人が自分はこんなにすごいというアピールをいっぱい書いたとしますね。
ところが、たとえば中東シリアの国の人で、同じように自分すごいとアピールして、さらに一言戦争で傷ついている自分の国の人を助けたいと書いてあったら。
同じだったらそっちが受かると思いませんか。
それは大学側から見てより人類に貢献できている。
はっきり言って自分の欲やエゴを全面に出してはいけない。
私がこれを学ぶことで「誰かを助けられる」「世の中を良くできる」
それを一言付け加える。
自分ではなくて他者。
自分が何になりたいかではなくて、自分がそれをやって他者を救うという、自分がやりたい
ことではなくて、他の人の役に立つということをちゃんと一言加えるだけで推薦の志望動機が全然変わってきます。
皆さんに自分が頑張ったことを一生懸命いいたいのはわかります。
例えば、スポーツをやってきたことをすごくPRする人もいるんですね。
今年スポーツ大会がないので気の毒なのですが。
でも冷静に考えて下さいよ。
スポーツがすごく強かったから経済学部って関係ないじゃないですか。
ちゃんと自分の中でストーリーを作ってください。
自分はスポーツをしっかり頑張ってきて、経済学を学ぶことで、例えばスポーツビジネスをもっと発展させたいとかね。
そういうふうにもう最後の一歩。最後の一歩踏み込むと志望動機がかなり良くなります。
ぜひ検討してください。
ありがとうございました。
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