日本の大学全部行った男、山内太地です。こんにちは。
今日は「慶應義塾大学SFCの総合政策学部はいったい何の勉強ができるんだろう」という話をしたいと思います。
SFC志望の高校生の方、多いんですけど、なんでもいいからSFCに入りたいというのがちょっと多い気がするんですよね。
大事なことは、入ってから何をやるのかそのためにはどんな勉強ができるのかということをよく理解をしておくことが大事だと思います。
これが建築学科だったら、当然何の勉強ができて何になれるのかってみんな分かって入っていますよね。
あるいは文学や経済であっても入った後に学ぶことのイメージは湧くはずです。
ところがSFCは多くの学問分野が学べるためにイメージがわかない。
そこで、まずはこのイメージをしっかり持っていただくこと。
SFCは総合政策と環境情報がありますが、入ってしまえば両方ともまんべんなく学べます。
ただし、まずは総合政策とは何かという話から入りたいと思います。
もともとこれは政治学に近いんですね。政策科学といいまして。
ぜひ慶應義塾のパンフレットの64,65ページをよく見てください。
実は、SFCの総合政策学部の真髄はここなんですね。
あの見た目がかわいいとか華やかとかそういうことではなくて、どんな学問分野があるのかということをまず高校生の皆さんの理解をすることが重要です。
デザインという言葉にあまり引っ張られなくてよくて、ここは一言でいうと政治経済です。
早稲田の政治経済と変わらないんですね。
政治や経済や財政、法律。こういったような結構お堅い分野。
まずこれがあります。
次が社会イノベーションって書いてあるんですけど、SFCってなぜかNPOを作る人とかベンチャー作る人とかそういった新しい職業の方多いですよね。
その分野を学問としてやる。
ソーシャルビジネス。それからこれですね。情報社会のコミュニティデザイン、ベンチャー、 企業。
ただし根本的には最初に申し上げた政治や経済や法律というのをやるというのが、実は学部としては元々の基礎にあります。
その先にいわば政治や経済というのは銀行とか公務員といったような昔からあるインフラですよね、社会の。一般的な大企業のイメージ。その先にある新しい仕事をつくっていくというところにこのNPOやベンチャーというものが存在する。
そしてそれを世界的な視野からみようというのが国際戦略という学問分野なんです。
ここは国際政治経済ヒューマンセキュリティ、言語コミュニケーション、地域戦略と書いてありますが、ここは他の国の政治とか文化といった分野が入ってきて、例えばイスラームの専門家といったような他の大学だと文学部の先生がいたりもします。
そして経営組織の分野。これは経営学部に近いです。
「会社というのはどうやって儲けているんだろう」
「組織というのはどうやって運営されているんだろう」
マーケティングの話とか人材育成、最後の持続可能なガバナンスの分野。
これはばガバナンスというのは統治ですから、環境とかコミュニティとか都市っていうふうにテーマを与えられていますが、これも実は大きくは政治です。
ただし政治家が政治をやるというだけじゃなくて、一般の市民とか企業とか社会とか、それこそお年寄り、子供といった立場の人も含めて、世の中をどう動かしていくかということを大きく考える。
総合政策学部というのは何でもできるというよりは一番の根っこは実は政治だということです。
ただし学問としても政治、政治家はこうだ、県庁や市役所はこうだ、というよりは政治というものを、それこそ環境問題とかビジネスとかのように世界の問題といったように広く考えたい人が、いろんな分野を勉強するという時にこの総合政策学部の面白さがあります。
ということで実は全く新しい分野の学問をやっているというよりは、政治を軸にいろんな分野が存在しているものを自分の頭の中で繋げて新しい学問を生み出して卒業していく。
そういう学校であるというふうに考えるといいと思います。
ぜひ 検討してください。
ありがとうございました。
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