いつの時代も受験生をサポートする母親・父親の存在は非常に重要です。
「大学全入時代」ともいわれる現代も、それは変わりありません。
大学全入時代という言葉が聞かれるようになり久しいですが、難易度が高い大学とそうではない大学の二極化が進み、難関大学とりわけ医学部の門はさらに狭くなっています。
こうした状況の中、母として、父として受験生をどうサポートすればいいか悩む方が多いのも事実。
そこで今回は、プロ家庭教師の指導経験をもとにした、医学部受験のために親としてできることが何かについてご紹介します。
まずは医学部受験について知ろう
親として最適なサポートをするにはどうすればいいのか。
それを判断するには、今の医学部受験の過酷さを理解することが第一歩です。
「10年ひと昔」といいますが、大学受験も同じです。
少子化が進む中で、大学の数は増えているなど、親世代が受験生だった頃に比べて受験事情は大きく違っているのです。
特に医学部受験を取り巻く状況はここ数年で大きく変わりました。
各大学で学費の値下げを行っている一方、定員順守が厳格化されています。
つまり、受験生からの人気は拡大しているのに、どんどん門が狭くなっているのです。
こうした医学部受験の背景を理解した上で、母親・父親としてどのようなサポートが適切か、自分には何がしてあげられるのかを考えていきましょう。
保護者が医学部受験への理解を深めていけば、お子さんも「親も一緒に取り組んでくれている」と心強く思うことでしょう。
受験生と母親・父親の距離は適度に保つ
医学部受験に母親・父親、保護者の方のサポートは不可欠ですが、注意していただきたいことがあります。
それは、お子さんとの距離感です。
母親・父親として受験生をサポートしているつもりでも、過度になってしまっているケースは意外に多いもの。
自分の意見を押しつけたり、「お父さんが受験生の頃は○○だった」と比較したりするのはよくありません。
もちろん母親・父親からの期待は受験生にとって力になります。
しかし強すぎる期待は、受験生にとって余分なプレッシャーにしかならないのです。
お子さんにしてみると、「私がしてほしいことをしてくれた」、「僕ができないことを手伝ってくれた」くらいが実は居心地がいいはずです。
受験生にとって必要なもの・ことを用意し、あとは距離を置いて見守ることも間違いではありません。
医師という職業を考えると、押しつけられて得た力よりも、自ら取り組んで得た力のほうが役立つはずです。
適度に距離を保って見守ることも、父親・母親として重要です。
母親・父親目線で我が子に必要な環境を整える
医学部合格は、今や東大合格よりも難しいといわれています。
そのため、まず親として動かねばならないのは、合格につながる学習環境を整えてあげることです。
勉強しやすい環境を家庭内に設けることはもちろん、実力を把握するために模試を受けさせるなど、学習面でのサポートはできる限りのことをしてあげましょう。
また、学力だけで医師になれる時代ではなくなっていることにも目を向けましょう。
なぜならば医師には患者を救うという使命があり、人間性も問われるからです。
それは、医学部が受験生に面接試験を課すことからも明らかです。
医学部受験に備えて面接対策をするのは当然ですが、勉強の妨げとならない程度に、普段から人と接する環境を作ることも父親・母親の役目といえます。
例えば、
・会話が苦手なお子さんなら、親のほうから積極的に話しかける
・適切な言葉遣いでの会話を心掛ける
・親戚付き合いなど、自然に他人とコミュニケーションできる場所に連れ出す など
もちろんこれらはあくまでも一例で、すべての受験生に当てはまる正解ではありません。
「どのような環境が我が子にふさわしいのか」は親が一番分かっているはずですから、母親・父親の目線で我が子が過酷な医学部受験に立ち向かうのを支えましょう。
おわりに
近年、医学部受験は難易度が高くなる一方で、親のサポートが必要な場面も増えています。
とはいっても過干渉は禁物です。
我が子が実力を発揮できるよう、先回りするのではなく、受験生の背中を支えるという姿勢がベストでしょう。
また、医学部受験には最適な勉強法やアドバイスで合格に導いてくれる専門家が大きな力になります。
こうした専門家を用意してあげることも、親御さんができることの一つでしょう。
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