東京医科大学専門対策

偏差値が届いていなくても、東京医科大学に合格ができる理由

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東京医科大学　入試問題の特徴と傾向

• 英語

  

  1題700語を超える長文読解の攻略がカギ

  東京医科の英語は、長文問題の1題あたりの文章量が多い特徴があります。大問4が約750語、大問5が約700語という文章量に対し試験時間が60分と短く、時間的な余裕はありません。長文のテーマとしては医療の他に、人間心理に関するものがよく取り上げられており、問題形式としては空所補充や内容真偽などが頻繁に見られます。
  文法問題に関しては、他の私大医学部と比べると基礎レベルの問題が多いです。

• 数学

  

  慶應・東京慈恵で見られる二次曲線が出題

  東京医科の数学では、過去5年で「微分・積分」「極限」「二次曲線」「ベクトル」が頻出単元であることが分かります。中でも「二次曲線」の出題は、慶應・東京慈恵会医科など難関医学部のみに見られる特徴です。
  特に接線に関する問題は十分な演習が必要になるでしょう。
  また「ベクトル」「数列」「図形と方程式」「相加・相乗平均の関係」などが小問集合で出題される傾向にあります。過去に証明問題やグラフなどの図示問題などの出題が見られないことも、特徴の1つと言えます。

• 化学

  

  ハイレベルな選択肢問題が出題

  東京医科の化学は、大問1が化学の総合的な知識を問う問題となっています。5つの中から1つ適文を選ぶという設問ですが、分野を問わず全範囲から出題されており、また、すべての選択肢を吟味し計算しなくてはならないこともあり、骨の折れる内容です。すべて誤文の場合もあるため、難度は高いと言えます。
  この他、計算結果の数値の選択肢が常に10個以上あることや、2016年度のように解答を複数選択させるなど、あやふやな知識では太刀打ちできない問題が作成されていることも特徴的です。
  頻出単元については、理論では「化学結合」「溶液」「化学反応とエネルギー」「酸と塩基の反応」「酸化還元反応と電池・電気分解」といった分野がやや多く、有機では「天然有機化合物」「有機化合物の分類と分析」が挙げられます。

• 物理

  

  力学と電磁気学を優先的に対策

  東京医科の物理は、2010年度から2013年度までは大問数が4～5題でしたが、2014年度から9題と大幅に増えています。小問数は20問前後です。過去5年では「力学」「熱力学」「電磁気」「波動」「原子」すべての分野から出題され、偏りなく問題が作成されています。しかし、2014年度以降は「力学」と「電磁気」を重視する傾向が見られます。教科書の例題や章末問題程度の問題が見られますが、問題数が多く計算が複雑です。数値計算の出題が主なため、有効数字の扱いに注意しつつ、演習を重ねて計算力を身につけましょう。

• 生物

  

  進化・系統の分野がほぼ毎年出題される

  東京医科の生物は、過去5年で「進化・系統」の分野が頻出で、ほぼ毎年大問1題分は出題が見られます。次いで「遺伝情報」「動物の反応」などが多いです。
  東京医科の生物の特徴は、詳細な知識と深い考察力が求められるところにあります。例えば、問題文では脊椎動物の循環系の名称が空欄になっており、設問では「この機能を持つ動物はどれか」という形で出題され、2つの知識が問われます。また、問題には受験生にはあまりなじみのない図や表が多用されていることが多いです。与えられた文章やデータから、すばやく考察し判断する能力も求められており、難易度は非常に高いと言えるでしょう。

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