個別指導塾の良いところは、お子さん自身のペースに合わせてもらえる点ですよね。
実際に、お子さん自身のペースで進められることに魅力を感じて個別指導塾を選ばれたご家庭も多いのではないでしょうか。
しかし、実はこの「お子さんのペースに合わせてもらえる」ことが、個別指導塾で伸び悩むお子さんを生んでしまう大きな落とし穴となっています。
個別指導塾で伸び悩むお子さんとは?
個別指導塾で伸び悩むお子さんもいれば、成績を大きく伸ばしていくお子さんもいらっしゃいます。
そこでまずは、個別指導塾で伸びるお子さんの特徴を見てみましょう。
1.自学自習(家庭学習)ができる。
個別指導塾で勉強する時間は、1コマ80分×週3回だったとすると1週間の内たったの4時間しかありません。
当然ですが、受験勉強の大半を占める家庭学習についてはお子さん本人に任されることになります。個別指導塾の役割は、お子さんが自学自習の中で解決できない問題をサポートすることです。
そのため、正しく自学自習ができている、個別指導塾を正しく活用できるお子さんは伸びますし、正しい自学自習ができていない、個別指導塾に行ったときだけ勉強するといったお子さんは成績が伸び悩むことになります。
2.自分で受験計画を立てることができる
個別指導塾では、授業ごとに担当する講師が変わることもあります。
あくまで講師はサポートをするのであって、お子さんを入試まで計画的に指導し合格へ導いていってくれるわけではありません。
「今どれだけできていれば良いのか」「今何を勉強するべきなのか」がはっきりとしていないお子さんは、非効率な勉強を続けてしまうこととなります。
3.アグレッシブに先生に質問ができる
個別指導塾の場合は、1対2や1対3の場合がほとんどです。
1コマ80分入ったとしても、ほぼ半分以上はお子さん1人で勉強していることになります。さらに積極的に質問ができなければ、塾の自習室で勉強しているのとほぼ変わりません。
何度も質問して、先生を最大限活用できるお子さんだけが個別指導塾では伸びていきます。
まとめますと、
・合格するために、何をすれば良いのかがはっきりしていない
・自学自習がうまくいっていない
・先生に質問することに消極的になってしまう
・そもそも、自分が分かっていない点が分からない
こういったお子さんは、個別指導塾に通ってもなかなか結果が出ず伸び悩むことになります。
ここまでお読み頂ければお分かりかと思いますが、塾や予備校などの集団授業でもまったく同じことが言えます。
勉強時間の大半を占める「自学自習」を改善しない限り、お子さんの成績が伸びることはありません。
そして、個別指導塾と家庭教師との違いはまさに、この「自学自習」へのアプローチにあります。
個別指導塾と家庭教師との違い
■完全1対1指導かどうか
同じ80分の授業でも、1対2の個別指導塾の場合は、講師から直接指導を受けられる時間は半分です。
場合によっては、さらに少ないこともあります。(言い方を変えれば、家庭教師の1コマは1対2や1対3の個別指導塾の指導2~3回分です)。
その分の通塾時間も必要ないため、お子さんの勉強時間を最大限確保する事ができます。もちろん、先生を取り合う生徒同士の熾烈な戦いもありません。
■指導に来ない日の勉強の指示も含め、1人の講師が入試まで計画的に指導してくれるかどうか
同じ1対1指導の場合、個別指導塾でも家庭教師でも「授業を受ける」ことは同じです。
ただし実際には、家庭学習(自学自習)の時間のほうが圧倒的に長いです。そのため、「家庭学習(自学自習)」の質の差が結果を大きく左右します。
入試本番から逆算したスケジュールを立て、「お子さんが今何をすれば良いのか」を考え、計画的に指導してくれる講師でなければ、医学部受験で結果を出すことは厳しいでしょう。
それでも個別指導塾を検討したい場合のチェックリスト
①講師はプロかどうか
個別指導塾では、正社員は塾の管理を中心に行い、実際の指導は大学生のアルバイト講師が担当するという場合が多いです。
無料体験のみ正社員の講師が担当する場合があるため、しっかりと確認する必要があります。
また、正社員の講師も塾の正社員というだけでプロの講師ではない場合も多い点に注意しましょう。
②私大型か国公立型か
医学部受験とひとくくりにいっても、国公立の受験と私立大学の受験はまったく別物の受験といっても過言ではありません。
国公立では5教科7~8科目必要ですが、私立では3教科4科目と少なくなっています。その代わり、私大医学部では大学ごとに問題の傾向が異なり、より深い内容まで対策をしなければいけません。
当然、専門的に絞り込んで指導した方が生徒さんを合格させやすいため、教える講師が私大型か国公立型かは是非確認しておきましょう。
③志望医学部の専門性・実績はあるか
3つ目は、志望大学についての専門性・実績があるかどうかです。特に、偏差値が届いていない受験生を難関医学部に受からせる場合、指導する側に高い専門性が求められます。
ほとんどの個別指導塾は小学生・中学生メインで、医学部受験専門の個別指導塾は多くありません。
・小中メインで大学受験の指導にも対応できること
・高い専門性・実績に基づいた大学受験の指導ができること
この2つは大きく違います。
特に、志望校に届いていない場合は、受かる確率を少しでも上げるためにも、専門性・実績のあるところに任せた方が良い結果が出やすくなるでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
少子化が叫ばれる中、医学部受験は年々志願者が増えており、今やどの医学部にもトップレベルの学力がなければ合格は厳しくなりました。
そのような状況で、医学部受験に精通したトッププロ家庭教師の需要も増えてきていることを日々感じています。
お子さんが医学部に合格するためには、「今何をしなければいけないのか」をもう一度再確認してみましょう。
家庭学習の改善が必要な場合には、ぜひプロの家庭教師をご検討ください。